以下では、一般入試の個別学部日程における英語の解説をします。
理学部の英語
立教大学の理学部において、英語の立ち位置は中途半端で、油断しやすい危険な科目です。
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配点は100点と高くないですが、必須科目。
また、時間も60分と他の科目より短く設定されています。
理学部では、数学や理科の重要性が高いので、英語はそこまで重要ではないと思ってはいませんか?
皆さんの中で、立教の理学部のみしか受験しない人はいますか?
ほぼすべての人が他の大学も受験するはず。
そして、どの大学を受験するにしても、英語は必須科目のはずです
また、理学部に進めば大学で英語の論文は多く読む可能性が高いです(特に3年生になってから)。
大学受験レベルの英語は読めて当然になっておくと、大学入学後に非常に役立ちます。
理科と数学との、勉強時間の配分に注意しつつ、英語を少なくしすぎないようにしましょう。
最初にメインの長文
大問1は1300~1500語程度の長い長文読解です。
センター試験や共通テストの大問6でも750語前後の長文が多く、その約2倍。
単純な英語力だけでなく、長い長文を読むための正しい英語長文理解力が求められます。
さらに設問文も含めてすべて英語で書かれています。
完全に内容把握の出題
出題される10個の問題は、全問内容把握。
すべて4択の選択式となっています。
- タイトルや文章のテーマとしてふさわしいもの
- 筆者のいいたいこと
- 下線部の語の意味に近いもの
- 単純な内容理解で正しい選択肢、正しくない選択肢
基本的にこの4つだけとなっており、変わった出題は見られません。
純粋な英語力を問うものであり、真面目に王道の勉強をしてくれば実は難しくありません。
単語や熟語も一般的
利用されている英単語や熟語も平易なものがおおく、取り組みやすく作られています。
逆に読みやすいからこそ、長くすることで難易度を高くしている印象。
単語帳としてはターゲット1400レベルや、共通テスト用の単語帳でも何とか合格点は取れますが、少し不足。
それより1段上のターゲット1900レベルがあれば完璧でしょう。
英語が得意でない、英単語に自信がない生徒は、1400や共通テストレベルをしっかり覚える方が効率的です。
特に高校3年生になる前に力をつけておくと有利になります。
不足部分は長文読解をしながら補いましょう。
基礎単語が不足しているのに、ターゲット1900や早慶レベルの英単語帳を使うのは失敗につながります。
特に現在の英語の偏差値が53未満の生徒は、絶対にやめましょう。
長文読解練習は段階を経よう
当然ですが、いきなり難しく長い長文ばかり読むのは非効率です。
きちんと基礎から始め、最終的には700語くらいのレベルの私大中堅・地方国立程度を標的とした問題集が読めれば大丈夫。
早慶や上位国立の問題集にはそもそも手を付ける必要がありません。
300語や学校の定期テストレベルから初めて、
次に500語くらいのものや、センター過去問、共通テスト対策
この2つの段階にしっかり時間を使いましょう。
このレベルが9月末までにだいたい読めれば、本番に間に合います。
特に浪人生。
3~5月の時点で、難しい長文読解の問題集を使っていませんか?
非常に非効率です。
即やめて、単語と文法に切り替えましょう。
文法と会話文
大問2,3(ときどき5)では、文法問題と会話文から出題されます。
文法は10問、会話文は6問が多いですが、年によって多少変わってきます。
文法は特徴的
文法問題が、理学部英語での最大の特徴。
1文の中に下線部が4単語に引かれており、正しくないものを選択します。
倒置や否定、時制に前置詞といった重要事項が幅広く聞かれており、熟語に関する問題も1~2問入っています。
理系の生徒で暗記が得意でない場合は、ここが一番点が取りにくいでしょう。
まずは半分を目標にしましょう。
逆に長文読解に自信がない生徒は、ここで8問程度は取っておきたいです。
難易度が全体で一番高いので、解く順番は最後にして、解いている途中に時間切れになってもOKと割り切るのがオススメです。
会話文は難しくない
文法問題は難しい一方、会話文でしっかり点を稼ぎましょう。
分量も少なく、会話文特有の表現も難しくないものばかり。
特別な対策をしていなくても、学校の勉強を真面目にしていれば、必ず見たことがあります。
文法問題対策を多少していれば、こちらの会話文でもその効果を実感できるでしょう。
大問4は短めの長文と見せかけている
年によって大問が5つの時もありますが、基本的に大問4つのことが多いです。
ですので、この大問4が最終問題。
300語程度の長文の中に6~7か所の空欄があり、単語を選択肢から補充します。
ポイントは、ここで単語と一部の文法問題になっていることです。
特に接続詞、前置詞、準動詞、似た意味の単語の問題ばかり。
大問2の文法問題よりは明らかに取り組みやすいですが、長文中にあることから、苦手な生徒もいるかもしれません。
また、時間配分も難しくなっており、この大問を最後に解くのはお勧めしません。
対策は単語と長文
まずすべき対策は単語です。
最初の長文対策でも、単語の重要性を書きましたが、それで十分な単語対策になります。
接続詞や準動詞は、長文読解の問題集をしていると、よく出題される形式なので自然と対策が進むでしょう。
この大問を分離して切り取らずに、他の大問対策で自動的に解けるようになっていくことが理想です。
まとめ
- 単語は大問1と4で特に重要
- 長文は長いけど難しくない
- 文法は無理せず会話文でカバー
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