以下では、全学部統一入試における英語の解説をします。
立教大学では学部別入試の廃止
立教大学では、前回入試である2021年1月~試験方式が大きく変わりました。
いわゆる学部別で入試問題がことなる入試方式がなくなり、 問題が学校単位として統一されました。
他の大学でいう、全学部統一入試がスタンダードとなります。
難易度はしっかり高い
立教大学の英語はMARCHの中でも比較して高いです。
早慶よりは取り組みやすいですが、しっかりした英語力が求められます。
英語は文系理系、大学問わず試験科目になりますので、基礎力をしっかり高める勉強を高校1~2年の時から計画的に行いましょう。
高校の3年間を正しくある程度真面目に勉強すれば、立教を含めたMARCHレベルの英語は合格点がとれます。
GMARCH分析 → 学習院大学 明治大学 青山学院大学 中央大学 法政大学
四工大分析 → 芝浦工業大学 東京都市大学 工学院大学 東京電機大学
その他の大学分析
英語は外部入試の利用もできる
英検やTOEFLを含む7つの英語外部試験が利用できます。
こちらの分析は、外部試験を利用せず、立教大学の英語問題を解く人のためのものとなります。
メインが2つの長文読解
大問1と大問2で、長い長文が出題されます。
どちらも1000語を大きく超え、これだけのボリュームがありながらも75分は非常に難しいです。
大問1では、小説のような文系学部の入試でありがちな文体のものが多いです。
ただし、がっつり小説感があるものは少ないので注意してください。
大問2では、理系的評論が多いです。
遺伝やデジタルのような、かなり理系よりのものもあれば、社会学のような文章に実験を含ませた文理融合の文章もでます。
幅広くおさえる
立教レベルになると、短期間で出そうな部分だけの場当たり的勉強は通用しません。
この分野が出やすいはずだ。ここだけ勉強しておけば。 そんな甘えは捨てて、王道の実力をつけていきましょう。
内容理解
基本的にはよくある出題パターンになっています。
本文から読み取れる内容や、下線部が指定しているものなどです。
また、一部の問題は下線部の段落が指定されているので、解答箇所が見つけやすくなっています。
単語・熟語力が勝負をわける
全問選択式であり、和訳や英訳はありません。
だからこそ、長文内に難しい文法は限定的。
一方で難しい単語や、ぬけがちな熟語はよく出てきています。
下線部の単語とほぼ同じ意味の単語を選ばせる問題は必須の出題です。
大問3~5は文法
大問3はよくある4択の文法問題が出題されやすいです。
一方で、会話文に関するものや、英語表現の間違いを探すものなど、出題形式は微妙に変化します。
問題集を1冊仕上げればさまざまなタイプの問題を解くことになるので、真面目に文法を勉強しておけば対応できるといえるでしょう。
また、極端に難易度が高いわけではないので、普段の勉強では文法ばかりに時間を使わないように注意しましょう。
大問4は会話文が多い
この大問では会話文の長文が出題されることがあります。
大問1,2のような、長さはなく、文法・会話表現問題として出題されいます。
こちらの大問3のように、標準的です。 文法問題集で会話表現がついているものも多いので、そちらで対策ができます。
最後の問題は100~200語
最後には非常に短い長文内での穴埋め問題となっています。
接続詞や熟語、用言の変化など、文法要素が強く、内容把握の問題は基本的に出題されません。
大問3と同様に、文法勉強での対策が有効といえます。
参考書・問題集
ポイントとして、いきなり500~1000語の長文読解を使わないことです。
実際に立教レベル、1000語レベルの長文は、3年生の冬に読めれば大丈夫。 着実に基礎から固めていくことが問題集選びには必要です。
英単語
大切なのは、共通テストレベルの英単語を、どれだけ早く仕上げられるか?ということです。
具体的には、高校2年が終わるころには、共通テストレベルの英単語を8~9割覚えていれば、ちょうどいいです。
現役で失敗して、浪人するパターンで多いのが、早慶や国立大レベルの英単語帳に早めに手を出すこと。
難しすぎる英単語は出題頻度が低いだけでなく、難しさでモチベーションが下がり、非効率です。
学校でターゲット1900を使う生徒も多いですが、ターゲット1900を使うのであれば、共通テストレベルの英単語が7割は入っていないと厳しいです。
偏差値が55くらいにもかかわらず、高校2年になる前にターゲットを使う場合は、自分の学力に本当にあっているのか確認必須でしょう。
文法
文法では、
- 参考書を読む
- 問題集をやってみる
- 解答解説と参考書で復習
のサイクルが重要です。
最大のポイントが、最初の参考書を読む部分。
ここで基本を理解すること 最初の1回目では7割くらいでも大丈夫である、ということです。
この2つが出来ていれば、効率的です。
最初の参考書を読む段階で、
「絶対100%の理解をして暗記までするんだ」
とすると、非効率です。
最初はそこそこ理解したら、基本~標準レベルの問題集にチャレンジしてみることが重要です。
最初に使う問題集は学校レベルで大丈夫です。
長文読解
長い長文読解にいきなりチャレンジしてはいけません。
300~500語レベルで8割くらいがとれてから、徐々に語数を伸ばしていきましょう。
500語レベルが7~9割取れる段階になったら、共通テストや旧センター試験の後半の長文がいい練習になります。
共通テストの後半が安定して7割以上とれるようになってから、700語~1000語以上の問題集を買いましょう。
まとめ
- 高校2年までの基礎力が重要
- 単語と熟語をコツコツ積み重ねよう
- 小手先のテクニックや甘い罠に気を付けよう
保護者の方へ
立教の英語は大学のランクにふさわしい難しさとなっています。
部活を引退した高校3年生の春~夏ごろから勉強を本格化しても間に合わない可能性が高いです。
質の高い塾や家庭教師であれば、部活や青春と勉強を両立できるサポートをしてくれます。
実際に私の生徒でも、部活をしながら現役合格する生徒が非常に多いです。
学校生活を充実させつつ、偏差値の高い大学にも合格するには、保護者の方が早め早めに動き、お子さんに合った先生を用意してあげることが重要になるでしょう。
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