聖マリアンナ医科大学の英語
聖マリアンナの英語は、英語の長文が2問と、文法や熟語に関する問題が出題されます。
時間が90分とある程度あるので、速読テクニックなどの無理な早読みをしなくても、しっかり全問を解ききることができます。
しっかり長文を読んで理解することで、確実に得点してくことができるので、小手先のテクニックに頼らず、本質的な英語の読み方を身につけましょう。
英語はセンスではなく、努力と正しい勉強法で着実に成果が出る科目です。
急がば回れの精神で、地道に積み上げましょう。
確実に合格に近づけます。
聖マリアンナの他の科目対策 → 基本情報(合格最低点など) 数学 理科(生物・化学)
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大問1は記述もある長文
大問1は900~1000語の長い長文で、記述問題もあります。
内容としてはもちろん医学に関係する分野。
長さから考えても、英文の難易度としても医学部としては標準的なので、一般レベルを基準にするとかなり難しいです。
ただし、問題文が日本語であり、ひっかけではなく純粋に英文が読めているのかどうかを判定するものになっているので、長文が読めていれば解答が作成しやすく、ダイレクトに実力が出ます。
また、2017入試では600語程度のものと300語程度の2つの長文が大問1に出題されていました。
そういった出題形式のアレンジは当然ありえます。
どちらかというと私立大学というより、国立大学の英語によく出てくるような出題です。
ですので、地方国立大などの入試問題は対策に有効です。
大問2は私立型の長文
大問2は600語程度の長文で、基本的に全部選択式です。
普通の長文になることもあれば、会話文が出題されることもよくあります。
医学部の英語では聖マリアンナ以外でも、難易度がそこそこ高い会話文はよく出てきます。
大問1とは異なり、空欄補充や内容に一致するものを選ぶなど、私立大学でよく問われる出題に近くなっています。
ただし、大問1と同様にまずは長文がしっかり読めることが前提になっています。
難しい文法などは他の医学部と同様にいりません。
しっかりと単語力を上げ、長文を整理する長文読解力を身に着けることで読むことができます。
対策としては医学部もそうですが、私立系の長文読解がおすすめです。
大問3~5は文法と熟語
大問の3~5は文法や熟語に関する問題です。
年によっては大問4までのこともありました。
動詞の使い方や前置詞など、いわゆる文法問題が出題されることもありますが、どちらかというとイディオム(熟語)に関係する問題が多いです。
熟語は知っているかどうかなので、努力がそのまま点になります。
配点はわかりませんが、当然長文の方が配点が高いです。
だからこそ、この文法や熟語は英語が苦手な人にとって、長文の差を埋めるチャンス。
いきなり多くの熟語や構文を覚えることはできません。
出来れば受験の2年以上前、遅くとも1年前からコツコツと暗記を積み上げましょう。
文法や構文は基本が大事で、応用部分はあまり出題されません。
応用的文法に時間をかけずに、熟語に時間をかけましょう。
具体的な対策
どの大学のための勉強もそうですが、英語の勉強は英単語と基本文法から始まります。
この2つがある程度のレベルにいったら、熟語や構文、短めの長文対策を行います。
最終的には難しい文法や長くて難易度の高い長文対策ですが、ここには長い時間を書ける必要性はありません。
他の科目よりも、英語こそ基礎力と論理的思考力が求められます。
まずな何より英単語
英語の長文が読めない生徒の大半が英単語不足です。
レベルとしてはセンターレベルがほぼ完ぺきなのは最低条件。
実際にはセンターレベルの英単語だけでは、少し物足りないです。
ターゲット1900、速読英単語の必修編など、センターレベルを少し超えた受験用の英単語帳を1冊高精度に仕上げる必要があります。
また、長文は医学に関係するものですので、医学部受験用の英単語帳である「医学部受験の英単語」、「医歯薬系の英単語600」、「システム英単語メディカル」などを1冊追加で勉強しておくと、さらに有利になります。
注意してほしいのが、英単語に凝りすぎないということです。
東大用や超上級レベルの英単語を100%にするためにマニアックな単語をなんとしてでも覚えようとする人がいますが、それは非効率。
英単語の暗記は重要ですが、ほどほどで大丈夫です。
ターゲット1900や速読英単語の必修編がほぼ完ぺきであれば大丈夫でしょう。
速読英単語の上級編やキクタンの12000などを使う場合は、半分くらいで大丈夫です。
センターレベルの英単語のあとは、センターレベルの長文と文法
私立の医学部にいくのだから、センター過去問やセンターレベルは意味がないと勘違いしている生徒が多いです。
センターレベルの問題が解けなければ、聖マリアンナレベルの問題には手をつけてはいけません。
特にセンターの大問6の長文や4,5などの短文・会話文は自分の力をしるのに有効です。
ここで最低でも8割くらいは解けなければ医学部レベルにチャレンジするのは早いです。
センターレベルでしっかりした実力がつけば、あとは技術的には難しくありません。
しっかりと問題分析を行い、丁寧にひとつひとつの文を読むことと、単語力が向上すれば、難易度の高い長文も読むことができます。
このレベルになると、長文を理解するということはどういうことか?という問いかけを自分にするのが有効ですし、場合によっては現代文の本質を学ぶことで、英語の長文読解力を向上させるのにも役立ちます。
私の生徒では、医学部受験の際には必ず現代文(評論)も勉強します。
それくらい有効な手段です。
まとめ
- 単語、熟語、基礎文法に時間をかけよう
- 様々なタイプの長文や会話文の練習もしておこう
- センターレベルが正しく読めれば医学部レベルもすぐに読めるようになる
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