東海大学の英語
東海大学医学部の英語は70分で100点満点。
70分と限られた時間ながら多くの大問が出題され、時間配分が一つのポイントとなっています。
医学部受験は、どの科目も時間が厳しいです。
また、問題の難易度も高い中で東海大学のように80%を超える得点率を取得するのは至難の業といえます。
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大問1は医学部では標準的な長文
大問1は600~1000語の長文です。
内容としてはもちろん医学に関係する分野。
長さから考えても、英文の難易度としても医学部としては標準的なので、一般レベルを基準にするとかなり難しいです。
ポイントは出題方法。
問題文自体は英語と時間がかかる部分がありますが、「〇段落の内容で…」と、解答に必要な段落を指定してくれている問題が多く、取り組みやすくなっています。
接続詞などの空欄補充問題が出題される年もありますが、基本は内容把握。
難しい医学部の長文をしっかり把握できる能力が必要ですが、奇をてらった問題は少ないので、他の大学と共通した対策が行いやすくなっています。
どちらかというと私立大学というより、国立大学の英語によく出てくるような出題です。
ですので、地方国立大などの入試問題は対策に有効です。
大問2,3は10題ずつ
大問2では空欄に当てはまるものを4択から選ぶ最もよくあるタイプの文法問題。
主に動詞に関連する問題が多くなっています。
レベルとしてはセンターレベルとそれより少し難しいくらい。
医学部を目指して英語の勉強をしている生徒であれば、極端に難しい問題はでません。
しかし、文法問題を8~9割とるのは至難です。
地道に、かつ確実に勉強を進めましょう。
ただ漫然と問題を解くのではなく、最初に文法理解は必須になります。
そのあとには、最低でも問題集は5回は解かないと難しいと思います。
私の生徒には2年で10回程度を目標にさせています。
大問3は単語力勝負
大問3は、下線部に近い意味の語を4択から選ぶタイプの問題。
文法問題と同じ形式の問題ではありますが、必要とされているのは文法力よりも単語力です。
このタイプには、英単語の勉強法でも示しましたが、単語の2つ目、3つ目の意味をしっかりと理解しておく必要があります。
可能であれば中学校1年生の時から正しい英単語の勉強法を継続しておくのが一番ですが、遅くても高校2年のはじめには、正しい習慣がついていないとかなり厳しいです。
英単語力は医学部や獣医学部だけでなく、すべての英語で最重要であることを理解すると、合格率が一気に高まります。
問われている単語自体は医学部のレベルでは標準的ですので、
ターゲット1900や速読英単語の必修編などの受験用単語帳に加えて、医学部レベルの長文を解いた時に知らない単語を随時覚えていけば、十分に対処ができます。
また、大問1の長文は医学に関係するものですので、医学部受験用の英単語帳などを1冊追加で勉強しておくと、さらに有利になります。
大問4は会話文が二つ
この大問では医学部でよく出題される会話文が2文出てきます。
どちらも短め~標準的な長さのものが多く、文章内容も大問1に比べると簡単なものになっています。
基本的に内容把握の問題で、会話文だからこその問題は少ないですが、会話表現で出てくる意味を推測して答える問題は難易度が高めになっています。
しかし、落ちついて文章を和訳していくことで、推測すべき内容はわかるようになっています。
特別に会話表現を集中して特訓する必要性は低いですが、大問1と同様に、会話文だけでなく、問題文も英語なのでNOTの出題などにも注意しましょう。
大問5は独特
大問5は、4つの文の並び替えです。
文が4つ与えられ、それらを正しい順番になるように並べ替えます。
単語を並べ替えて正しい文を作る問題は、文法問題でよく出題されいますが、このタイプの問題は少ないです。
近年はセンター試験などでも似た問題は出題されているので、対策はしやすいです。
慣れれば難易度は低いので、満点を狙いましょう。
大問6にはグラフ問題
センター試験でも出題されるグラフの問題ですが、東海大学でも必須となっています。
グラフ自体はわかりやすいものが出題され、グラフの説明もシンプルで短いので、内容理解には時間がかからず、取り組みやすいです。
ちなみにグラフは棒グラフが多いです。
ただし、グラフは得手不得手がはっきり分かれることが多いです。
ある程度の英語力がついたら、実際にグラフの問題を解いて、自分にとって解きやすいのか、苦手なのかをはっきりさせましょう。
得意であれば、長文と似た感覚で解けるので、ほぼ対策は必要ありません。
分数、倍数、割合表記などは、グラフで必須の表現には注意。
しっかり復習しておきましょう。
最後の2つは和訳と英訳
問題の最後は記述での英文和訳、そして和文英訳が最後に出出されます。
長文中の英文を和訳する問題は医学部だけでなく、国立大の入試などで出題されているので、対策しやすいです。
また、英文和訳は日本の大学入試での最も重要な要素。
文章の文法的難易度は医学部での和訳としては標準的ですが、難易度が高めの単語が出てくることもあり、完璧な和訳は容易ではありません。
英訳はわかる単語と文法に置き換えるのが重要
和文英訳は、特定の単語や文法を理解しているのか、そもそも英訳力があるのか、などを判定するために出題されます。
仮定法や比較、医学的単語のスペルなど、対策をしていなければ難しい部分があります。
しかし、現在は学校でのライティングが強化されているので、練習はしてきていると思います。
浪人生や、高校の偏差値が比較的低く、医学部レベルの英作文を扱う機会が少ない場合は、英訳の時間を必ずとりましょう。
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