勉強するということ理解する
勉強しているのに成績が上がらない子は、正しい勉強の流れを理解していないことが非常に多いです。
つまり、論理的な指導理論に基づいた勉強方法を実行できていないのです。
言い方を変えるなら、勉強方法を勉強していないのです。
だからこそ、しっかりと論理的な勉強方法を行うことで大きな成果を見込むことができます。
私の生徒は初回と2回目の授業で衝撃を受ける
私の指導方法は、初回や2回目に勉強の根本的な話をすることが多いです(生徒の学習状況や学年によってしないこともあります)。
そして、非常に高い確率(これまでの実績は100%)で生徒が聞いたことがなかった話となります。
だから、生徒は勉強に対する認識がかわりますし、勉強方法も大幅に変わります。
実際、私が教えた生徒の中には半年もたたない間に急激に学力を伸ばす子がいます(最短の生徒は1カ月で成果がでています)。
自宅学習の時間が大幅に伸びる子もいます。
1回の指導で1日当たりの自習時間が1時間以上伸びた子もいますし、1~3か月以内には多くの生徒で学習時間が伸びます。
その中の多くが勉強時間が長くなった状態を継続できていました。
1か月以内に顕著な成果がでるのは、私の指導がすごいのではなく生徒自身がもともとやる気を持っていたからでしょう。
何もないところから数回の指導でお子さんを根底から変えることはそうそう出来ません。
1か月以内に大幅な成果が出ることもありますが、それはあくまで生徒がもともと持っていたものを表面化させただけだと考えています。
生徒がすでに持っている力を、潜在的な部分から実感できる場に導くことも指導者のお仕事の一つでしょう。
大切なことは、短期的成果に満足せず、長期的に生徒とご家庭が良い方向に進めるように勉強方法を改善して、質を高めることだと考えています。
私が複数科目の指導を大切にしているのも、長期的視点からです。
急激に学力を伸ばした実例に関しては、指導実績をご覧ください。
浪人生向けは → 浪人生の失敗理由 仮面浪人に関して 浪人生がいる保護者向け
勉強効率が悪い2つのパターン
その傾向は基本的に2つ
- 勉強を今までほとんどしてこなかった
- 勉強のやり方を間違えている(正しい勉強の流れに関して考えたことがない)
1に関してはみなさん納得なのでここでは取り上げません。
2の子は非常に多いです。
特に、普段の生活が
真面目で、大人しく、自分でよく頑張っている性格
なのに、なぜか成績に結びつかなかったりします。
それはなぜでしょうか?
正しい勉強方法とはどういうものでしょうか?
それは理解をしっかりとしていることです。
理解に関しては理解の4段階を見てください。
理解の理論は単純ですが、
実際に自分では理解できているのか判別できないことも少なくありません。
もちろん時間をかけて自分自身でトレーニングすることもできます。
理解トレーニング
① 自分が自信をもって理解しているものと、理解していないもののそれぞれを考える
② 理解しているものと、理解していないものの差を考える (理解していないものの要素を分解する)
③ 理解していないものを分解に従って、それぞれの説明をしてみる
④ ③の要素を複合させて、理解していないものを説明してみる
⑤ 実際に理解していなかった項目に関する問題を解答・解説を見ながら解いてみる
⑥ 今度は解答を見ずに解いてみる
この理解トレーニングは、より高い理解能力を求められる算数や数学、理科系の科目に特に有効です。
また英文法や、英語・現代文(国語)の読解問題にも非常に有効となります。
逆に暗記に関しては少し方法が変わるので、また暗記トレーニングの記事でご説明します。
とはいえ、これを一人で行うのは難しい場合が多いです。
理由は簡単。
なかなか自分に対して厳しいチェックはできないからです。
特に勉強が苦手な子は、「①」の理解をしているのかしていないのか?
を判別することが非常に苦手です。
生徒を指導していて、
「本当に自信をもって理解しているか?」と聞いてみたときに、
元気よく「はい」と答えてくれたのにもかかわらず、
内容について質問してみると、ぜんぜん答えることができず、
そのときはじめて理解していなかった、
と気づくケースが非常に多いのです。
といっても真剣に取り組んでいないわけではありません。
自分で理解の度合いを客観的に判断することは、慣れるまで非常に難易度が高いからです。
つまり、理解の4段階における、「わからない」がうまくできないのです。
そうった場合には理解しているかどうかの確認を、外部からしてあげる必要があります。
ですので、そのジャンルの参考書や正しく教えてくれる確信がある先生に習いましょう。
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