【推薦】入試の小論文が上手く書ける3つのポイント(基本編)| 推薦入試ならプロ家庭教師のロジティー

小論文が書けるようになる3つのポイント

私の下には多くの小論文が上手く書けないどころか1文字も書けないとう相談がきます。

書けない生徒は実は理由が明確にあり、共通しています。

目先のテクニック論や超基礎的なルールではなく、指導に従うだけで小論文が書けるようになります。

理由は簡単。

上手く書けるようになる3つの条件があります。

推薦入試で小論文が課される場合は、高校受験と大学受験が主にありますが、本記事では大学受験をメインターゲットとしています。

高校受験での小論文はよりシンプルで書きやすくなっていますので、本記事の1つ目のポイントを理解すれば書きやすくなります。

私の指導ではどちらにも対応しており、現代文と小論文を合わせた指導も実施しています。

小論文指導はweb授業でも質の高いものを提供できます。

1つ目を理解すると書き始められるようになる

小論文を書くための最大のポイントは、自分の意見を明確にすることです。

そして、小論文が書き始められない生徒の99%はこれができていません。

目先のテクニックや文章作成の細かいルールではありません。

小論文はアイディア勝負ではなく、論理力勝負です。

2つ目は小論文のパターンを知ること

小論文は主に3つのパターンがあります。

短いテーマ系
長文やデータセット系
芸術系

それぞれの特性を理解し、自分に必要な能力を育てていきましょう。

ただし、どのパターンでも一つ目のポイントである意見の明確化は必須となります。

3つ目をマスターすると精度が高まる

3つめのポイントは、ある程度基本が身についたら必要になります。

それは分野別の知識です。

人文系・政治経済系・社会系・看護系など、大学の学部学科に合わせて一定の知識が必要になります。

基本的には高度な知識はいりません。

ここ5年くらいの大きなニュースを中心に、一般人が知っているレベルの知識があれば十分です。

そもそも専門知識は大学入学後に勉強するので、受験生が知らないのは当たり前です。

芸術系が2つ目のポイントに入っているのは、知識だけではなく書き方に大きな違いがあるからです。

芸術系の小論文のポイントと、芸術作品をたくさん知っていることは別物なので注意してください。

小論文が書けないのは技術不足ではない

小論文が書き始められないのは、上記の最初のポイントが理解できていないからです。

3つのポイントの1つ目である「自分の意見を明確にする」ために、特に重要なのが具体化です。

生徒に多いのが、「なんとなく方針があるんです」、「書きたいことはあるんです」といった発言です。

でも書けない。

なぜか?

具体化が出来ていないからです。

具体化の考えがないと、小論文のテーマに対してアイディア勝負となり再現性に乏しくなります。

偶然一つのテーマで書けたとしても、他のテーマでは書けないということがおきます。

「具体化」の具体例

具体化を短いテーマ系の例題で考えていきましょう。

問:あなたの好きな食べ物とその魅力について書きなさい

仮にこういう小論文があったとします。

よっぽど食に興味がないといった例外的な人以外は、何かしら好きな食べ物が思い浮かぶのではないでしょうか。

このとき、好きな食べ物をより具体的に考えてあげると、書きやすくなります。

候補がたくさんあがる場合は、具体的な1つもしくは2つに絞ることをおすすめします。

まずはダメ(具体的ではない、抽象的もしくは一般的)な例をみましょう。

「私はお肉が好きです。なぜなら~」

書き始めとしては悪くないですが、具体化という意味ではおすすめできません。

お肉は種類が多く、料理も多く、イメージがつきにくいです。

イメージは、書き手と読み手の両方につきやすい方が書きやすくなります。

もう一歩具体化してみましょう。

「私は牛肉が好きです。」

書きやすくなりました。

さらに具体化します。

「私はビーフシチューが好きです」

もっと具体化できます

「私はお肉がほろほろと口の中で溶けるビーフシチューが好きです」

具体化はもっともっといけますが、とりあえずこれくらいにしておきましょう。

最初にお肉が好きという段階では、主張がぶれやすく、論理的に書くことが不可能ではありませんが慣れていない生徒には書きにくいはずです。

逆に、お肉が口の中で溶けるビーフシチュー、であればよい点や悪い点、他のビーフシチューとの比較や、他の牛肉料理との比較がしやすいでしょう。

こういった、具体化は書き始める前に頭の中もしくは紙の上に書き出して考える必要があります。

具体化の習慣がつくだけで小論文の世界が大きく変わります。

最初は短いテーマから始める

小論文の初期練習をする場合は、上記のような短いテーマ系で具体化の練習をしましょう。

ここでは基礎編ですのでより深い解説は控えますが、最初から長文やデータセット系の練習はおすすめできません。

特に、長文の要約は小論文の練習の前に現代文や英語で行うべきであり、小論文の練習よりも前に行いましょう。

小論文・現代文(国語)・英語の3つは同じ先生に指導してもらうことが最も効率的です。

さらに理想を言えば面接の質問リスト作成も同じ先生だと最高だと言えるでしょう。

また、芸術系は比喩表現の使い方に特徴があり、初期練習には向きません。

芸術系受験者以外はそもそも練習する必要がありません。

アンサーファーストを身につけよう

具体化の練習にもなり、小論文の基本形なのがアンサーファースト。

つまり、結論を最初に書く技法です。

小論文を含め論理的な文章を書く場合は、

最初に結論(主張)を書くアンサーファースト
最後に結論(主張)を書くアンサーラスト
最初と最後の両方に結論を書くサンドイッチ

の3種類が基礎です。

書き始められない悩みがある生徒は、アンサーファーストに絞ってトレーニングしていきましょう。

小論文がいい先生の見分け方の1つ

実は、小論文の指導は論理的思考力さえあれば誰でも出来ます。

そして、論理的思考力が低い人は塾講師や家庭教師として質が低い可能性が非常に高いです。

私は英語の先生だから、数学の先生だから、という人でも正しい思考法と勉強法が指導できる人であれば小論文の思考法はすぐに理解できますし、そもそも一定以上の大学であれば卒論などを書いている経験があります。

ただし、時間の都合や、現在の小論文のトレンドを知識の面で知らない場合教えられないという人もいるので注意してください。

判断基準は小論文の指導ができる能力があるかどうかであり、実際に請け負っているかどうかではありません。

複数科目を指導できる能力があっても、指導をしていない先生もいます。

知識と精度で差は出る

論理的思考力が高い中にも差があるので、小論文を指導できる先生の中でも実力差は確実にあります。

また、小論文そのものは時代による変化がほぼありませんが、テーマや出題傾向には流行があります。

長く教えているということよりも、ここ3~5年で小論文指導をしているかどうかが重要でしょう。

先生側の質が一定のレベルを超えていれば、ほとんどの生徒にとって有効な指導をなるでしょう。

小論文指導が上手い先生は添削時にわかる

そもそも小論文は自由度が高く、正解ともいえる形は複数あります。

さらに、特定の状況では、基本をわざと無視して複雑にする手法だってあります。

小論文指導が上手い先生はコミュニケーション能力が高いだけでなく、生徒の分析も上手でなければ務まりません

小論文指導が上手い先生にみられる傾向

指導が上手い先生は、

添削のポイントが具体的
変更すべきポイントが明確で、修正例が複数出てくる
一部の習性だけでなく、全体修正との関連性を示してくれる
具体と一般(抽象)をいったりきたりする指導が出来る
小手先のテクニックや細かい文章ルールにおおらかで、思考法を優先している

などから判断できます。

小論文指導が下手な先生にみられる傾向

小論文指導が下手な典型例として、

段落や語尾などの細かい点にうるさく、思考法の指導時間が短い
正解の範囲が狭く、柔軟性に欠ける
現代文の指導が不十分
普段の何気ない会話がそもそもわかりにくい
進路指導社会人になった後の話をしない

といった点があげられます。

保護者の方へ

小論文は基本的に推薦入試と深く結びついており、小論文の指導をしながら進路指導が出来る先生だと非常に有効です。

また、学校の難易度が高いと長文やデータセット系の出題比率が高くなり、現代文の先生や英語の先生と同じ先生が指導してくれなければ極端に効率が下がります。

読むか書くかの違いであり、注意すべきポイントは共通点が多くなっています。

お子さんは小論文を上手く書けるでしょうか?

書けない場合は、優秀な先生がいれば短期間で明確な違いとなって現れます。

保護者の方もすぐに成果を実感できるでしょう。

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