【勉強法】英語に対する大きな勘違い | プロ家庭教師のロジティー

今は英語の時代、ではない(英語に対する大きな勘違い)

よくある保護者や大人の誤解として、 中高6年間勉強したのに英語を話せない。
というものがあります。

これは日本での英語教育を誤認しており、その考えのままお子さんの英語教育を行うと失敗する確率が非常に高くなります。

そして、残念ながら、「英検1級」、「TOEIC満点」、「海外留学経験あり」といった家庭教師やの先生に教わっても失敗する理由も同じです。

日本において生活する場合での英語の勉強は、根本から違うことを理解した先生が必須です。

言語学習には正しい順番がある

一般的に言われる新しい言語の習得には以下の順番があると言われています。

聞く → 話す → 読む → 書く

つまり、聞くことが最も簡単で、書くことが最難関であるということです。

ですが、これは幼児など母国語(日本でいう日本語、イギリスやアメリカでは英語など)を基本とした考え方です。

われわれ日本人や日本で生まれ育った人にとって、英語は外国語。

普段は日本語を利用するので、英語を使って会話することはありません。

普段英会話をしない我々は耳が育たないので、実は聞くのが一番難しい。

つまり、日本で普通に生活するときの学習において、「聞く」は最難関といえるでしょう。

聞く能力を高める方法はたくさんある

自主的な練習はyoutubeなどの動画サイトや、web家庭教師を利用して家でも練習できます。

もし、留学を確実な目標として決めている場合には、そういった勉強は有効です。

ただし、ほとんどの生徒にとっては直近の目標ではないので、やらせても継続できず無駄になりやすいです。

「読む」のは非常に実用的

大きな勘違いとして、会話ができることが英語が使える唯一にして最大の条件と考えている人が多いです。

実際は違います。

大学生で最も多い、英語の実用的な機会は、論文を読むことです。

大学3~4年生になると、一部の大学や研究室では海外の学会で発表する機会があり、その際に英語を話したり聞いたりする機会がありますが、部分的といえるでしょう。

海外留学が必須の大学でも、大学生になってからの対策で十分間に合う

日本でも一部の大学では海外留学を卒業のための条件としたり、コロナの状況を見て海外からの留学生を積極的に受け入れている大学もあります。

ですので、大学で英語を本格的に勉強したい、と思うお子さんや、お子さんに英語力を高めてほしいという保護者の方はいるでしょう。

考えてみてください。

完璧な英会話能力は、大学入学前に必要でしょうか?

大学は勉強する場。

入学前に入試に合格できるような基礎的な英語力は必要ですが、英会話を高いレベルで行える必要はありません。

それは大学入学後に勉強・練習していけばいいのです。

海外の大学に進学したかったり、通訳など英語を主戦場としたお仕事を目指す生徒のみ、そのための勉強をコツコツしておくとよいでしょう。

そもそも使っていないと能力は落ちます。

早めに備えても、継続できなければもったいないこととなるでしょう。

最近英語で会話しましたか?

これまでに述べてきたように、保護者も生徒も英語で話すということに対して憧れがあったりしますが、実際はどうでしょうか?

ここ1カ月で、英語で話す機会はありましたか?

生徒であれば学校での英語の授業がせいぜいではないでしょうか?

じゃあ、実際に英語で何分話しましたか?

学校の授業が45~50分/回で、ちゃんと話しているのは何分でしょうか?

保護者のみなさん、大人になって実際に英語を話したのは一カ月に何分ですか?

これらを考えるとわかるように、日本で生活する大人の95%以上は英会話をほぼしません。

なのに、なぜか多くの日本人は、英語の勉強は英会話ができることだと勘違いをしているのです。

使わない英会話能力、必要ですか?

大学で必要なのは英語の論文などを読んだりする能力です。

10年後の英会話

現在中高生のお子さんが10年後で23~28歳。

社会に出始めて少したったくらいでしょう。

現時点での目標として、海外の生活を明確に目指していたり、海外派遣や転勤が高確率である会社を目標にしているのであれば、英会話のレベルを高めることは有効といえます。

一方で、上記のような海外生活を前提とした明確な目標をもっているお子さんは少ないはずです。

海外旅行程度なら、日本のちょっとした勉強で十分にまかなえる

いわゆる日本における英語教育のような、  読む、 書く  を中心とした英語学習だとしても、中学レベルの教科書にのっているような英会話力は身につきます。

そして、数日の海外旅行であれば、ただしい勉強さえしていれば習得できるレベルです。

実際に海外旅行に行くとなった場合、場慣れしていない問題がありますので、海外旅行に行くことを決めたら1週間ほど英会話の短期スクールにいけば大丈夫。

そもそも日本にいるレベルであれば耳が慣れないので1カ月2カ月英語から離れると英会話の能力は大きく低下します。

ですから、海外旅行程度であれば、基礎は日本での英語教育、直前にリスニングとスピーキングの練習。

これだけで十分といえるでしょう。

AIがつくる未来は現実的将来として考えなければならない

現在もchatGPTなどAIと言語に関するサービスが多く展開されています。

英語と日本語という意味では、google翻訳などもあります。

そうです。

すでに英語を日本語に変換するだけであれば、ある程度のものまではAIが英語の理解を補助してくれます。

そしてgoogle翻訳(音声入力)やポケトークといった音声翻訳機は、すでに英会話をその場で翻訳してくれます。

現時点での精度は完ぺきではありませんが、5年後10年後はさらに精度が高まるでしょう。

お子さんの今のためでなく将来を考えた教育設計をする場合、英会話が必要でしょうか?

今一度考えてみてください。

英語が上手く使えない理由は英語力ではなく現代文力

言語習得には大きく分けて2通りあると考えています。

1つが本能(経験)型
1つが理論(理解)型

となります。

本能(経験)型

本能型はいわゆるネイティブ。

日々の膨大な事例をもとに、なんとなく正しい形を量で習得していきます。

われわれも日本語をこの形式でマスターしていますが、これは周りにその言語を話してくれたり、テレビやネット動画などで日々触れていなければいけません。

日本人が日本に住みながらこのタイプを目指すのは、一部の人をのぞいておすすめできません。

ただし、日本に住む人でもこちらが有効な場合もあります。

理論(理解)型

理論型が現在の中学校や高校で勉強しているやり方。

英語の理論を理解し、日本語との共通点と差異を勉強する方法です。

これは理解なので、正しく勉強すれば多少時間が経っても能力が落ちにくく、日本でも実行しやすい方法です。

こちらが一般的であり効率的ですが、日本人の多くは英語の勉強に失敗しています。

理由は、日本語力が低いからです。

小学校から国語の授業で日本語を勉強していますが、本能型に引っ張られ過ぎて日本語の理論を理解していない人が多すぎます。

理論型で英語を勉強するのであれば、せめて小学生でならう日本語の文法や理論を理解する必要があります。

保護者のみなさん。 お子さんの英語力を高めたければ、小学校レベルから国語(現代文)をやり直させましょう。

基礎的な部分であれば1カ月でだいたい復習できます。

私の短期指導でも簡単に対策が可能です。

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