【保護者向け】高校1年生の親が1学期の前半(4,5月)にしておきたいこと | プロ家庭教師のロジティー

新高校1年生の保護者が春にしておきたいこと

春からようやく高校生。

お子さんが中高一貫校でも、高校受験で入学していても、保護者の皆さんがしておきたいことはまだまだあります。

家庭教師だから勉強・大学受験のこと?
と思われがちですが、それだけではありません。

一番大切なことはご家庭・お子さんごとに異なり、勉強や進学を重要視しない家庭もあります。

ご両親(保護者)としては、ハイレベルな大学に進学してほしいけど、なによりもまず高校生活を楽しんでほしいとお考えではないでしょうか?

お子さんのために保護者ができることを、時間軸で3つに分けて考えていきます。

日々の授業と進路相談が連結しているプロ家庭教師だからこそわかることがあります。

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短期・中期・長期的展望

短期:高校1年生の1学期(3,4カ月間)
中期:高校1年生の1年間(7~12カ月)
長期:高校3年まで(受験・進学までの2.5~3年間)

この3つに分けている理由があります。

それは、お子さんにとってもご家庭にとっても重要な分かれ目があること。

1つ1つ取り上げて解説していきます。

短期的には学校になじみ、楽しむ

中高一貫でも、高校受験をしていても、中学と高校ではクラスが変わります。

部活動も中高一貫でも中学と高校の区分がしっかりある学校が多く、外部性も入ってきているでしょう。

この中には外部性として高校から中高一貫校にお子さんが入学されている方もいると思います。

全ての生徒で環境が変化するだけでなく、勉強も難しくなります。

本人が高校で継続してこれまで以上に頑張りたいことや、新しいことをはじめる場合もあるでしょう。

そこに対して、保護者ができることは勉強におけるアクセルとブレーキの調節です。

子供たちの「まあいいか、最初のテストだし」に注意

勉強であれ、スポーツであれ、趣味であれ
どれも継続が重要になります。

高校最初のテストで点数が取れないと、影響が大きくなります。

初回テストの理解が不十分となり、次回(1学期末)以降のテストでも最初の理解不十分が解消されず不利な状況が加速します。

勉強をサボった負債が積み重なるのです。

そうなれば、勉強以外の面で楽しむ時間もへりますし、毎日の学校で勉強が苦痛になりやすいです。

勉強が上手くいっていないと、他の楽しいことにも心理的にも支障をきたします。

受験や推薦でも不利になります。

だからこそ、最初のテストまでにしっかりと勉強習慣を作るだけでなく、高校レベルの勉強についていける勉強方法を見つけることが必須。

中学と同じ方法ではうまくいかない科目がいくつもあります。

勉強が中学の延長と考えている時点で、失敗に近づいている証拠です。

保護者の方が、高校入学で安心しすぎて勉強を甘く見ているお子さんのアクセルとなってあげてください。

逆に、意気込みすぎている場合はブレーキになってほしいです。

なぜなら、勉強は高校生にとっての目的の一つでしかなく、友達や部活・趣味など青洲を楽しむことも勉強と同じかそれ以上に大切なことではないでしょうか。

成績や受験のために勉強を無理して頑張るのではなく、楽しい高校生活のために無理なく勉強を継続できる手法と習慣を身につけましょう。

最初の中間テスト(主に5月中旬~下旬)の対策は、ゴールデンウィーク前(4月の中旬くらい)に始めましょう。

中期的な視点で1年後を考える

保護者の方が1年後を見据えて考えることは、お子さんの進路です。

高校1年生から2年生になるタイミングで文系か理系か選択します。

このときに、お子さんが自由な意志を持って幅広い選択肢を持てるように考えておくことが、保護者の皆さんができることです。

中期的視点の欠如による失敗はコミュニケーションの不足が要因

このタイミングは進路相談も少なく、具体性に欠けていて、お子さんも保護者もイメージが出来ていません。

つまり、準備不十分で半分もの選択肢が消えています。

私の進路相談では、早ければ中学校3年生の途中から。

一般的には高校1年の春~夏には文理選択が将来起こるという話をします。

そして、保護者の方にも同様のお話をします。

大切なのは決断を早めることでもありませんし、進路決定を強制することでもありません。

知識を得て、実際に動くことで、保護者も生徒も考え・悩む時間を得ることです。

どれだけ早くから準備していたとしても、外的要因で夢や目標が変わることはあります。

思春期のお子さんは精神的にどうしても不安定になりやすく、影響も受けやすい。

だからこそ、納得してして考え、調べたり相談したり努力もできる時間が得られるようにお話をしています。

文理選択のために苦手意識を軽減する

学校によっては、

国公立をメインでめざすのか
私立をメインでめざすのか

までだいたい決まることもあります。

文系の場合は社会で何を選択するか
理系の場合は理科で何を選択するか

が、わかりやすくポイントになりやすいです。

ですが、実際に争点となりやすいのが数学です。

特に数学が苦手な生徒、女の子に多いですが、最近は男の子も多いです。

文系か理系か迷ったとき、数学が苦手だから理系は無理なので文系を選ぶ生徒が多くいます。

学校の先生でも、偏差値60以下だと成績だけ見て文系となかば決めつけるような面談をする先生も残念ながらいます。

こまめな進路相談と数学(を含めた苦手科目)対策でお子さんの幅が広がる

お子さんを無理やり理系にする必要はまったくありません。

詳細は進路の正しい考え方をご覧ください。

1年後を控えた保護者の方がすべきなのは、数学や暗記などでお子さんが苦手意識をもちにくくすることです。

数学をメインで取り上げますが、苦手科目改善がメインなので数学以外でも実行可能です。

実際、高校入学後に数学でつまづく生徒の多くが、中学時点で数学に苦手意識があったり、点数が取れていないことがほとんど。

大丈夫です。

高校1年生で1年間正しい指導を受ければ、数学の苦手意識を大幅に減らしたり、場合によっては数学を得意科目にすることができます。

1年間あれば点数だけでなく、お子さんの意識も含めた大幅な改善ができます。

数学が得意だけど計算ミスなどのケアレスミスが多い
暗記が苦手で歴史総合や地理総合など暗記が多い科目で点がとれない
読解力に自信がないので、国語や英語が楽しめない

どれも1年間質の高い先生から正しい指導を受ければ、改善できます。

このときのお子さんは、受験が先すぎて進路を真面目に考えることが難しいです。

だからこそ、保護者のみなさんが先まで予測し、今のうちから将来に起こることに基づいて対策を実行してあげてください。

生徒自身がスケジュール管理が苦手であったり、勉強方法の改善が得意でなければ、お子さん専用で考えてくれる家庭教師がいいでしょう。

お子さんの苦手が明白であればその科目に関するなどもよいでしょう。

長期的視点は幅を持たせる

高校1年生の段階で、お子さんの目標が完全に確立しているご家庭は少ないです。

目標が明確な子でも、3年もあれば目標が変わることもあります。

お子さんのことを考えて、2~3年の長期的な思考は重要ですが、柔軟性を持って考えてあげてください。

保護者の希望とお子さんの目標は乖離しやすい

進路相談でよくあるのが、

保護者の方が ○○大学に入ってほしい
△△学部が将来に有利だし子供に合っている
××という仕事がいいと思う

と、お子さんに対する理想を持っている場合もあります。

そして、多くのケースでそれを押し付けると上手くいきません。

大切なことは、時間をかけてお子さんと保護者が話をし、一緒に考えたり調べたりすることです。

実際に私の指導では、高校1年生からちょっとずつ職業や学部・大学について調べます。

前述した中期的視点のように、高校2年生のときの文理選択にも役立ちます。

そして、文理がある程度きまったら、職業や大学、学部も調べたりします。

そのために、高校1年生のときはいろいろな学部や職業について考えたり、普段の生活からお子さんの興味を探って、話をしています。

高校2年の時点で、大学見学にいく

多くの生徒が大学を実際に見学に行くのが大学3年生の夏ごろです。

特に地方在住のご家庭だと、東京や大阪などに頻繁に行くことは難しくなります。

そういうご家庭でも大丈夫。

今はインターネットで、大学公式の動画や写真が充実しています。

ポイントとなるのが、お子さん自身が意欲的に自分の問題だと認識して取り組めるかどうかです。

ただ大人から強制的に見せられることと、自主的に見ることは雲泥の差があります。

高校2年の夏~秋の時点で、動画であったり、実際に現地で大学を見るときまでにお子さんの気持ちを作りましょう。

私の授業では、実際に宿題として大学を調べたり、保護者の方と話してみるように促したりもします。

ただし、強制ではなくきちんと本人が興味を持てるものに限定しています。

高校1,2年と将来に対して考え、ちょっとずつ行動を積み上げておけば、落ち着いて考え調べる時間が得られます。

もちろん、日々の青春を圧迫することもありません。

これだけ準備ができていれば、志望校が見つかったり、科目の多い共通テスト対策が必要になっても大丈夫。

受験が早い総合型(推薦入試)への対応も余裕をもって取り組むことができます。

大学進学のための受験を考えている長期的視点ですが、根本的に考えているのは受験ではありません。

お子さんの未来と現在の両方です。

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