レベルは合っているのか?
英語の長文読解をする上で、レベルの確認は重要です。
このページは、
英語の勉強に困っている学生さん
お子さんの英語の勉強法や成績が気になっている保護者の皆さん
が、対象となっています。
難しい問題が解けないのは当たり前
高校1年レベルの英語力しかないのに、大学入試の問題が解けないのは当たり前。
中学2年レベルの単語がわからないのに、中3の定期試験が解けないのは当たり前。
そういった生徒やそんな子をもつ保護者の方は今すぐご相談下さい。
英語は正しく勉強すれば確実に点が上がります。
この記事を読む前に、まずは、正しい英語長文読解の方法を読むのもおすすめです。
「レベルが適切でも読めない」を解決
英単語も大体はわかる、文法的にもある程度は理解できる
にもかかわらず、同じ問題集や同レベルの入試問題で、なぜか読みにくい長文がある。
(基本的に大学受験レベルを想定しています。中学生はこれを読んで本質的な勉強法を行いましょう)
そんな悩みを解決する糸口として役立ててください。
英語の長文を読むためには国語を基礎に考えよう
もし、単語や文法はある程度わかるのに、
- 長文になると途端に読めない
- 読める長文と読めない長文の差が激しい
というのであれば、国語(現代文)を勉強することが、根本的な解決策となります。
現代文と英語の2科目を質の高い一人の先生に習うと、それだけで学習効率が大幅に向上します。
そして、実は一番多いのは、単語力が不足していることに気づいていない
という生徒です。
自分の実力を正確に把握することの難しさは理解の4段階でも解説をしてきました。
SVOCではなく、SVが必要
大学受験での高度な文章となると、SとVの判別が非常に難しくなります。
学校の先生や予備校の先生で、英文法が大好きで、細かい英文法の重要性を強調する先生がいます。
細かい英文法を理解すれば、もちろん有利ですが、日本の大学受験における長文読解で、細かすぎるレベルの英文法は不要。
きっちりSVがわかり、高校1年レベルまでの文法がしっかり理解できていれば、あとは単語力で早慶上理や上位国立でも十分に長文は読めます。
細かすぎる無駄な努力で時間を浪費しないように注意しましょう。
はっきり言って非効率ですし、実践的ではありません。
SとVが1つの文に複数出てくる
我々が文法などで習う、比較的単純な文では、1つの文にSV(主語と述語)の関係は2つくらいです。
接続詞や関係代名詞など、SVを増やす構造が入ると難易度がわかりやすく増加します。
さらに、分詞や省略が入ると複雑性が増加し、1つの文に4~6つくらいのSV構造が出現します。
実際このレベルが必要なのは早慶上理や中位国立~旧帝大レベル。
MARCHくらいであれば、SV構造が3~4つくらいの構造が理解できれば十分と言えるでしょう。
3~4つでも複雑で捉えにく文はいくつもあり、詳細な解説を受けずに自力で解決できる人は非常に少ないです。
非常時のためのテクニック
この方法は、いわゆるテクニックになります。
受験まで3か月ない生徒などはこれを行うことになりますが、目標まで1年以上ある生徒は、現代文や英語の基礎力強化をしてください。
特に浪人生でテクニックに逃げる傾向が見られます。
浪人するからこそ、じっくり時間をかけて正しい英語力を身につけましょう。
1年真面目に頑張れば、英語力はすごく伸びます。
現在の偏差値が40~50でも、偏差値10~20くらいは伸ばせます。
①まずは解ける部分をとにかく解く
例えば入試問題で、2つの長文(A、B)と2つの文法(C、D)の大問の合計4つの大問があるとします。
ですが、Bの長文が読めない。
そんなときは、A,C,Dを優先して解きましょう。
3つの大問が解けていればある程度の点になり、落ち着いて読みにくい長文Bに時間をかけられます。
②重要な可能性が高いところを集中的に読む
英語長文において、重要な部分は大体決まっています。
それは、ラスト2段落です。
ここでは、筆者の意見や長文での結論、そして次への展開などが書いてあり、まとまっていることが多いです。
さらに特定の表現の後にも、同様の重要部分が記載されている可能性が非常に高くなります。
キーとなる単語を見つけるのも役に立つ
「示す」、「提案する」、「言及する」など、ずばり自分の意見を表明したり、功績をわかりやすく理解してもらうための動詞です。
英語では、
find、reveal、show、indicate、imply、suggest、represent、tend、explain、mention、prove、…
などなど。
あげれば非常に多いです。
動詞以外にも、「要するに」、「つまり」といったまとめるための接続詞の後や、
逆接の後もわかりやすく重要性が高いですし、
should、mustなどの強く勧める助動詞のある文も、
筆者の意見を述べている可能性が高くなります。
こういった方法を駆使することで、全体が読めなくても、筆者の主張をつかみやすくなります。
日東駒専やGMARCHクラスであれば通用する長文は多いです。
ただし、難易度が上がると、この方法が通用しなくなるので、注意が必要です。
③最終手段として、先に選択肢を見て長文が何を言いたいのかのヒントとしよう
頑張って最初から読んでも、読めない長文はたしかにあります。
その主な原因は、何の話かわからない から。
これは、国語力が不足していることが非常に多いです。
例えば、「apple」に関する話というのがわかっているとします。
でも、そのappleが食品のリンゴなのか、iPhoneで有名なAppleなのかわかっていないと話が入ってきません。
食品のappleだとわかっても、appleを使ったレシピの話なのか、appleの歴史や品種の話なのか。
その長文の主題を理解して長文を読むのと、主題があやふやなまま長文を読むのでは理解度がそもそも違います。
難しい文の前後が正確に読めているかどうかも大きな影響を与えます。
設問の最後には、長文のタイトルや、筆者の意見など、長文の主題にかかわる問題が多いので、そこから長文の言いたいことやテーマの候補を理解することで、読みにくい長文を読みやすくすることができます。
この方法は英語力が高い人ではうまく使いこなすことができますが、偏差値65以下のレベルではほぼ利用できません。
この方法を採用するなら共通テストのリーディングで80%、英検なら準1級かそれに近いクラスの読解力がある人のみにしてください。
大学入試で英検の重要性が高まり、2級を取得する生徒が増えました。
2級を取得できる英語力自体は素晴らしいですが、2級なりたてレベルは準1級と結構な差があります。
上記の方法はおすすめできませんので、注意してください。
テクニックに逃げるのは危険
受験のテクニックとして、
長文を読む前に選択肢を読むことで、
長文のどこを読むべきか?を絞ろうだとか、長文の内容を推測しよう
という先生がいます。
これはあくまで非常手段。
限定的なテクニックであり、本質的な英語力を得る妨げになる可能性が高いです。
デメリットが多く存在し、他の方法ではうまくいかないときの方法と考えてください。
楽をしてなんとかしようという生徒は、こういった例外やちょっとひねった問題に弱い小手先テクニックを選択して、結果入試で失敗します。
私の言うことを聞かずに、この方法を信じて失敗した生徒は何人も見てきました。
それくらい難しい方法です。
あくまで王道の方法が難しいときのみ。
まったく理解できないよりは、なんとなくでも長文を理解して問題を1問でいいから解きたい、というときのみ使うようにしましょう。
基本的には、長文はすべて理解して読むということが原則であることを忘れないでください。
それが上達すると、早稲田や慶応や同志社大学といった長い長文で有名な私立大や
東大、京大、東工大などの長文も時間内に読み切り、解答することができます。
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