慶応大学 商学部の数学
慶応大学の商学部では、
定員の多いA日程では数学がありますが、
定員の少ないB日程では数学がありません。
大問は4つで、時間は70分。
配点は100点と英語の半分ですが、 慶応の商学部を目指すのであれば最低限の点数をとれるようにしておきましょう。
数学がないB日程より、数学があるA日程の方が合格最低点が低いことからも、難易度の高さがわかります。
慶応大学分析 → 商学部(英語) 経済学部 看護医療学部 薬学部
商学・経済学部分析 → 明治大学 立教大学 青山学院大学 学習院大学 法政大学
高い数B比率
4つの大問は、
大問1が2~5つの小問集合
大問2,3,4が独立した大問
となっています。
2つ以上が数Bから
複合問題も多く見られますが、少なくとも2つの大問で数Bから出題があります。
多い年では、大問が3つで、すべての大問で数B要素がありました。
近年は、大問3と大問4で、ベクトルと数列がそれぞれ関与しており、数Bとほかの分野を混ぜた出題が頻出となります。
微積は必須ではない
慶応の大きな特徴は、他の大学で出題率が一番高い微積の出題率です。
慶応では、微積が出ない年も少なくありません。
数Ⅱの微積は範囲が限定されており、実は非常に点が取りやすい分野。
慶応はあえて微積を出さないことで難易度を高めているといえるでしょう。
もちろん年によっては大問の1つとして出題されているので、 数Bと数Aの次に優先すべきといえます。
確率も出題率が高い
基本的に数Bの2つと、数Aの確率はほぼ100%出題されます。
単独の大問のこともありますが、他の分野と絡めての出題も多いです。
数Ⅰと数Ⅱは基本理解が出来ていれば合格点が十分に狙えます。
数Aの確率と数Bの2分野は徹底して鍛え上げましょう。
得点を取りやすい確率
数Aの場合の数と確率は、苦手な生徒も少なくありません。
理由としては公式を暗記して使っているから。
慶応レベルの数学で、公式暗記だけで立ち向かうことは、厳しいです。
逆に、しっかり理解を目指した勉強をしていれば、理解が完璧ではなくても合格点に届きます。
実数値で答える問題も多く、場合によってはカウントでも解答を作成できるので、正しい勉強をしていれば慶応の場合の数・確率は有利な問題といえます。
暗記に逃げている生徒を選別する問題ともいえるでしょう。
実は標準レベル
最初の小問集合と、大問の2つは基礎~標準レベルです。
また、難しい大問は最大で1問。 難しい大問が0問の年も多くなっています。
慶応だから、難関大の数学だからと構える必要はありません。
正しい勉強をしてれば、数学が苦手な生徒でもほぼ確実に合格できる力をつけることができます。
勉強方法を見直そう
慶応は極端には難しくありませんが、暗記頼りの数学では厳しくなるように作られています。
国語力を数学に活かしつつ、 公式を暗記ではなく理解する勉強をしてれば、点が取りやすいです。
複数科目を指導できる先生をつけて、王道の勉強法を継続できれば合格率が格段に高まります。
難しいですが、正しければ合格点が取れる数学に仕上がっているのが、慶応です。
参考書・問題集
メインは数Bですが、数ⅠⅡが一定以上理解できていないと、数Bに取り組むことすら難しくなります。
また、慶応以外の併願校もあるはずなので、場当たり的な勉強は止めましょう。
参考書・問題集としては、黄チャートレベルが適切です。
高校2年生の冬休みや、春休みに、センター過去問(共通テストは形式違いで不可)やセンターレベル問題集で基礎力をつけることも有効です。
数学が苦手な生徒は、白チャートをメインで使い、
高校3年生の秋以降、
浪人生であれば9~10月くらいから受験レベルの問題をやることでも、合格点にはギリギリ届きます。
慶応だから難しい問題集を使わなければという、間違いに注意してください。
重要なのは基礎力を身に着け、標準レベルの演習を重ねることです。
まとめ
- 数Bと確率を鍛え上げよう
- メインは標準レベル
- 7割を前提に考える
保護者の方へ
慶応大学の数学は、真面目に正しく勉強に取り組んだかどうかを問う出題になっています。
大事なのは、真面目なだけでは不十分だということです。
自己分析を行い、自分に合った勉強を考える必要があります。
ただ毎日問題集を解けばいいわけではありません。
お子さんの勉強方法が合っているのかどうか?
一定レベル以上の応用問題を、理解の上で解くことが出来ているのか?
集団指導塾では見過ごされている場合も多いので、保護者の方がしっかりチェックしてあげるか、 プロのサポートをつけてあげてください。
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