とりあえず塾、という考え方は危険
当たり前のことですが、お子さん一人一人の個性は異なります。
塾が合うというお子さんもいれば、家庭教師が合うお子さんもいます。
複数合わせると上手くいきやすい生徒もいれば、塾や家庭教師を一切使わない一人での自習が一番効率的な場合もあります。
コロナをきっかけに地方のご家庭でもwebを利用して全国から質のいい家庭教師を探すことができるようにもなりました。
選択肢は非常に広くなっています。
周りがやっているから、仲のいいお友達が通っているから、
というのも一つの選択基準ではありますが、
「自分のお子さんに合わせた」
という基準をおすすめします。
ティーチングとコーチング
有名なテーマですが、非常に重要です。
勉強が苦手だったり、学力が低い、勉強習慣がついていない生徒はティーチング、
成績が伸び悩んでいる、いまより一つ上のステージを目指したい生徒はコーチング、
をしてくれる先生を探しましょう。
ティーチングとは、
直接解法や解答を教える指導法です。
基本的に日本のほぼすべての先生はティーチングです。
特に集団指導やビデオ授業はほぼ100%ティーチングです。
家庭教師や個別指導でもティーチングのみをしている先生がほとんどになります。
コーチングとは、
生徒自身が考えて答えを見つけられるようにアドバイスし、導く指導法です。
私の指導はこちらがメインで、生徒の段階に合わせてコーチング比率を高めています。
コーチングをしている先生は少なく、
プロ家庭教師でもコーチングとティーチングを使い分けていない先生が多いのが現状です。
コーチングは生徒によって変化するので、家庭教師や個別指導であることが最低条件です。
親が動かなければ何も進まない
一部のお子さんで、自分から「塾に行きたい」、「勉強したい」という子ももちろんいます。
ですが、そういったお子さんは稀です。
基本的には、保護者の方が塾や家庭教師、予備校に通信教育を検討することになります。
現代では教育熱心なお父さんも増えていますが、やはりお母さん主導のご家庭が多いのは間違いありません。
お母さんが動くかどうかで、お子さんの教育は大きく変化します。
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塾は集団にデザインされている
塾というと、多くの保護者の方が、集団指導塾をイメージされるかと思います。
実際、集団指導塾はお子さんの中でも一緒に通っている生徒がいることが多く、話題になりやすいです。
だからこそ、とりあえず近くの集団指導塾と考えられる保護者の方が多いのは当然だと思います。
一方で、現在は少子化もあり、一人当たりの子供にかける教育費は高くなる傾向にあります。
そういった後押しもあり、集団指導よりも個別指導に目を向けるご家庭が多くなっています。
今後は、個別指導塾や家庭教師へのニーズが高まっていくでしょう。
ただし、1対1だからこそ、教師の質を見極める必要性が高くなります。
私は大手の個別指導塾でも指導経験がありますが、先生の質にはかなりばらつきがありました。
大手だから安心というのも基本的にはありません。
集団指導塾のメリット
- 進学塾は、塾だからこそできる高度な勉強ができる
- 集団の中にいることでやる気が刺激される
- 友達と勉強出来たり、新しい友達ができることもある
- 自習室が充実していることが多い
- 補習系の集団指導塾は料金が安いことが多い
ただし、東京などの都市圏では地価の関係上、自習室の広さや設備などが十分とはいえないケースもあります。
塾だから自習設備が充実しているとは限りません。
一般の自習室や図書館の自習室を使うことも可能ですので、
自習室のメリットは塾のメリットとは言えなくなってきています。
また、新型コロナウイルスの影響により、対策をしていても集団で決められたスペースに複数の人がいる空間は適切とは言えなくなっています。
一人の先生が多くの生徒を教えるので、家庭教師や個別指導塾より安くなる傾向にあります。
安いことは大きなメリットです。
こんな子には特に集団指導塾がおすすめ
私自身も集団指導塾で、生徒としても先生としても経験があります。
やる気があり、一定以上の学力があれば集団指導塾(進学塾)はオススメです。
- 東大受験で有名な塾
- 有名講師のビデオ授業をメインとした塾
など、優秀層をターゲットとした塾は、勉強が好きであったり、自己分析が上手な生徒にはかなり有効でしょう。
積極的にはいけない、偏差値60未満の生徒には集団指導塾はおすすめしない
注意点として、あまり積極的でない生徒は集団指導塾が合わないことが多いです。
これは大人しい女の子に多いですが、最近は男子生徒にもかなり増えています。
新しい人間関係を作る必要や、教科ごとに先生が異なるので、関わる先生の数も多いです。
いわゆる引っ込み思案な性格のお子さんでは、うまくいかないことも少なくないです。
逆に小学生などでは、はしゃぎすぎたりすると集団の迷惑になります。
これはやんちゃな男の子に多いです。
個別指導塾はよくも悪くも中間
個別指導塾は、集団指導と家庭教師の中間のような位置づけ。
注意してほしいのは、メリットと同様にデメリットも大きいということです。
個別指導のメリット
個別指導のメリットは、
- 先生を変えやすい
- 自習室が充実していることが多い
- 一人一人にある程度合わせてくれる
ということです。
集団指導で先生はほぼ変えられませんし、同じ教室内に複数の先生がいるので、合わなければ変えるのはよくあることです。
デメリットは先生の質
個別指導は料金が集団指導より高くなりがちなのに対して、先生の質はあまり高くないということです。
学生家庭教師以上、プロ家庭教師未満といったイメージが正しいでしょう。
実際、学生家庭教師の中でも質が高くないレベルの先生と同レベルの個別指導塾もあります。
理由はシンプルで、個別指導塾は先生に支払われる給料が安い塾も多いので、質が低くなりやすいです。
個別なので、集団指導のような、自分の子供に合わない授業をされる可能性は低くなりますが、長期的な指導計画をデザインできない先生も結構な数います。
学生家庭教師よりは、指導してくれる塾長などがいるので、修正が入りやすいです。
先生の質が低いと、画一的で参考書のままのような指導しかできないことが多いです。
その場合、お子さんに本質的に合わせた指導は期待できません。
家庭教師も万能ではない
私自身は家庭教師をしています。
他の集団指導塾や、個別指導塾、通信教育、大手家庭教師センターなどと比較して、
私の指導が優れていると自負しています。
同時に、家庭教師であれば完璧とはいえないということも、十分に自覚しています。
私を雇えば必ず成功するとお約束はできません。
もちろん、合格保証も不可能です。
ただし、お子さんに合わせた、他では決して受けられない指導はお約束できます。
個人に合わせてくれる先生の可能性が一番高い
例えば、私の指導では、同じ学年の生徒でも、一人一人使う教材や、予定表、指導方法まで異なります。
集団指導や、大半の個別指導塾でも、基本的に使う教材は多くて3パターン程度。
1パターンの塾も多いです。
一人一人の個性に合わせて、教材や説明、指導時間や勉強法まで変えてくれるのが家庭教師の最大の魅力です。
もちろん、指導効率が最も高いのも家庭教師です。
質の高い先生に出会うことができれば、お子さんの人生が好転する可能性は飛躍的に高まります。
私の生徒でも勉強時間が飛躍的に増加したり、成績が大きく伸びた生徒の例も多いです。
ただし、相性もあるので、私の方では体験授業やメールや電話での相談を行っています。
学力から選ぶ方法もある
お子さんの成績で、
学校で平均点が取れていない(模試などの偏差値が50より低い)場合には、
学校の授業でわからないところが多く、授業がつまらない生徒が多いです。
大人でも子供でも、つまらないものは頑張れません。
そういう子は、塾にいっても授業スピードについていけず、失敗することが多くなります。
家庭教師を使うのが最良でしょう。
実際に私が指導していて、特に大きな成果が上がりやすいのは偏差値42~58くらいです。
つまり、学校の平均あたりの学力の子です。
特に、もう少しで平均点の子は、すぐにどこかで平均点が取れるので、成果を実感しやすく、
平均点ちょい上の子は、平均点グループを抜けることで、勉強ができるグループに入ることができます。
家庭教師をペースメーカーとして使う
実は、家庭教師の最大のメリットの一つであり、意外と重要視されていない点なんです。
勉強における問題は、続かないことです。
家族がいるから家事は頑張れますが、一人暮らしだとサボりがち。
やらなきゃいけないことも、締め切りや約束がないと、明日でいいかとなりがち。
これは大人も子供も同じ。
自分のペースに慣れるまで、監視してくれて、なおかつだらけたりやる気が出ないときにやる気にさせてくれる。
やりすぎなときにはブレーキになってくれる。
自分が上手く努力できるようにサポートしてくれる家庭教師は、一番の味方になります。
費用はわかりやすいデメリット
集団指導塾は、一人の先生で何人もの生徒を教えるので、当然費用は安くなります。
マンツーマンの家庭教師は人件費が高いのは間違いありません。
学生家庭教師など、リーズナブルな家庭教師(主に有名家庭教師センター)もありますが、はっきりいって質は低いです。
値段相応であることを理解したうえで、リーズナブルな家庭教師を利用するのはアリだと思います。
稀ではありますが、学生にも関わらず高いプロ意識をもち、質の高い指導ができる先生に出会えることもあります。
(ただし、そういう子は大学も頑張っているので短期間で指導ができなくなることもあります)
一般的な家庭教師センターは、支払ったお金の約5~6割をセンターが、残りを指導をしている家庭教師に支払われます。
つまり、家庭教師の質は、その給与で満足している質の先生となります。
私の場合は、週に1回の指導で4万円台(消費税込)になります。
もちろん受験生など、特定の条件がある生徒には金額は多少上下します。
もちろんバラツキもある
プロ家庭教師は資格職ではありません。
プロ家庭教師といっても、玉石混交。
質の悪い先生もいるのが現状です。
最近の指導歴や、合格実績、出身大学などである程度判別できるので、指導をお願いする前に、しっかり聞きましょう。
近くでいい家庭教師の先生をつけているご家庭からの紹介や口コミを参考にされるのもおすすめです。
まとめ
集団塾が合う子
- やる気がある
- 積極的に質問できる
- 友達と一緒が効果的
家庭教師が合う子
- 偏差値が42~58くらい
- 自分自身のペースがある
- 引っ込み思案な子や、はしゃぎすぎちゃう子
あくまで目安です。
生徒一人一人に個性があることを理解してくれる先生を見つけましょう。
保護者の方としては選ぶ労力が大きくなりますが、
兄弟姉妹だから同じ塾ではなく、お子さん一人一人の個性に合わせられることがベストですね。
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