MARCHや四工大は難しいの?
結論から書きますと、この疑問を持っている人のほとんどにとって、
「(G)MARCHや四工大はかなりの難関大学だ」
と言えます。
予想よりはだいたい難しい
保護者の方はお分かりかと思いますが、高校生や中学生は成長期。
経験がどうしても浅くなり、見積もりも甘くなりやすいです。
基本的にお子さんが想像しているよりもMARCHなどは難しいと捉えてください。
つまり、MARCHくらいなんとかなると考えているのであれば、それは失敗への入口ということです。
MARCHや四工大は、そんな簡単になんとかなりません。
実際の難易度は個人差が大きい
難しいかどうかは、現状の生徒の学力と残りの年数、これからの勉強方法とやる気によって大きく変化します。
ただ、世間一般からするとかなりの難関大学であり、平均点くらいの生徒にとっては必死に勉強して届くかどうかがほとんど。
四工大くらい入れるとか、MARCHは簡単といったよくわからない意見に騙されないように注意してください。
東京を中心とした首都圏で文系での超人気かつ難易度の高い(G)MARCHは早慶よりは簡単なものの、難易度は非常に高いです。
四工大における難易度はMARCH(理系)に非常に近いといえるでしょう。
就職率などを考えると、MARCHより四工大を選ぶ学生も普通にいます。
そこには単純な偏差値の数字だけでは表れてきにくい難易度があります。
そういった難易度を現在の偏差値や学力と照らし合わせ、推薦が多くなる現在の入試傾向も考えなければいけません。
5年前や10年前より綿密な進路相談の重要性は高くなっており、本来であれば高校1年生のときからちょっとずつでいいので大学に向けた面談と授業が必須となっています。
私の生徒でも、生徒の性質とご家庭の希望に合わせて、中学受験の時から大学を見据えて話すこともあります。
もちろん、受験の半年前に問い合わせをいただいて、そこから受験校を絞っていく生徒もいます。
GMARCHの難しさ
G:学習院大学
M:明治大学
A:青山学院大学
R:立教大学
C:中央大学
H:法政大学
6つもあるので、実際にはこの中でも難易度が異なります。
また、同じ大学でも学部学科によって難易度が異なります。
学習院を入れないMARCHが一般的によくいわれています。
MARCH分析 → 明治大学 青山学院大学 立教大学 中央大学 法政大学 その他の大学分析
偏差値別で考える
GMARCHの比較的難易度が高くないとされる学部であれば、現在の文系偏差値が40くらいでも1~2年で合格レベルまで十分到達できます。
ただし、現在の偏差値が50~60くらいでも勉強方法を間違えていたり、非効率なら1年後にGMARCH全滅はかなり高い確率で起こる未来といえます。
偏差値が58~65くらいの高校でも、学内で中位くらいあれば第一志望がMARCHはよくある話です。
MARCHに強くいきたい場合は、学校の成績をしっかり上げて推薦を活用する方法も有効です。
地方だと地元の国公立至上主義で、学校は共通テストの対策や国公立対策に時間が割かれるので、MARCHを含めた私立大学は不合格になりやすいです。
私の指導した生徒でも、地方の生徒がいました。
高校1年からオンライン授業で進路指導を開始。
早めの対策をした成果で、私立と国公立のメリットデメリットを時間をかけて考えることができました。
その結果、偏差値や学校名に捉われることなく、自分がやりたい将来を考えてMARCHの1つに進学しました。
偏差値70くらいの高校であれば、学校内のでワースト25%に入っていなければMARCHの中位くらいであれば無理なく滑り止めに出来るでしょう。
偏差値の注意点
模試の偏差値と、高校の偏差値は意外とずれが発生します。
基本的には模試の偏差値が重要ですが、共通テストタイプか記述型かで偏差値の出方が変わります。
さらに、受ける時期や種類で偏差値もかわるのですが、あまり知られていません。
前提条件を見ることなく、偏差値をそのまま考えると正確な自己分析ができないので注意してください。
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大きな差
一般的に、明治・青山・立教の3校はGMARCHでも最難関とされます。
実際に偏差値が高く、早慶上理の2校である上智大学、東京理科大学と合わせてSMARTといわれる区分もあります。
この3校に次ぐのが中央大学
そして、法政と学習院が続くというのが現在は一般的となっています。
実際に、GMARCHで最も難易度が高い学部と、比較的入りやすい学部では偏差値に10以上の開きがあります。
これは、100点満点のテストでイメージすると、20~40点くらい違うようなもの。
加えて、大学付属系の中高も多く、
内部進学
指定校推薦
他の推薦(総合型、昔のAO)
一般受験(一般選抜)
を生徒に合わせて選ぶこととなります。
難しい大学は早慶上理に迫る
GMARCHは文系学部が多いので、文系に絞ってお話をします。
ただ、GMARCHの理系学部も魅力的な学部もあるので、理系の生徒は違った考えが必要です。
一般的に理系の生徒は少なく、数学や理科の抵抗性の問題もあって極端に高い60を超える偏差値が出にくくなっています。
文系の偏差値50と理系の偏差値50は全く違います。
受ける模試によってもかなり違います。
下に示す四工大をご覧ください。
例えば立教や青山の最高偏差値学部は偏差値が65くらいあります。
早慶のメインの偏差値帯は62.5~67.5 ほぼ同じといえます。
基本的に同じ学部であれば 早慶上 > 明治・青山・立教 となりますが、差が小さくなっている学部もあります。
実際には入試問題そのものが違うので、偏差値に現れない違いがあり、生徒ごとに難しいと感じるかどうかが変わります。
現実問題としては、大学名や学部のブランドよりも本人がやりたいことが実現できそうか、という目線で大学は選ぶべきです。
一方で、就職なども考えて大学名を重視したいという希望もあります。
そのあたりも含めて、ご家庭や本人の意見を尊重する必要性があるでしょう。
四工大は芝浦のすごさが目立つ
文系のMARCHであれば、理系の四工大と考える人が多くいます。
四工大 → 芝浦工業大学 東京都市大学 東京電機大学 工学院大学
実際には(G)MARCHにも理系学部がしっかりあります。
理系でハイレベルな東京近辺の私立大学を考える場合は、四工大もMARCHも選択肢にいれることが重要です。
四工大は
芝浦工業大学
東京都市大学
東京電機大学
工学院大学
の4つ
主に工学部や理工学部、建築系を中心としています。
実際に入試問題と合格最低点を考えても、偏差値を考えても、芝浦工業大学が頭1つ抜けています。
さらに建築系はどの大学でも合格最低点と難易度が高くなりやすいです。
低そうに見えて高い偏差値
文系と理系の偏差値は、計算の母数が異なるので単純に比較できません。
高校1年生の時の偏差値が50あるから、理系の偏差値50はそんなに難しくない。
文系科目で偏差値60あるから四工大は十分いける。
どちらも間違いです。
文系がすごい、理系がえらい という話ではありません。
そもそも数字で単純比較できるものではありません。
試験科目だけでなく、受験している生徒が違うので、間違えないようにしてください。
一概にはいえませんが、理系の方が偏差値が低く出やすい傾向にあります。
理系で偏差値50の大学に合格するより、文系で偏差値50の大学に合格する方が勉強時間は短くしやすく、対策がしやすいと感じる生徒が多いようです。
実際には生徒の個性にもよるので、比較しないという基本を大切にしてください。
理科は何を選択するか注意が必要
理科の選択肢は基本的に
物理
化学
生物
の3つ。
工学部や理工学部では物理か化学が基本。
ただし、東京都市大や芝浦工業大では生物が選べる試験方式もあります。
生命科学系から理工系に方針を変えた生徒や、理工系に行きたいけど計算に自信がない生徒は自分にあった大学を選ぶ必要があります。
理学部の物理系などは物理必須 化学系など化学必須の指定がある場合もあるので、注意してください。
個人的には化学が最も汎用性が高く理解と暗記のバランスが良くおすすめ。
数学のレベルが高ければ化学より物理が有利です。
四工大を志望する場合は、大学入学後にほぼ確実に物理と化学を勉強しなければいけません。
受験科目はどちらでも変わりなく、得意・楽しい方を選びましょう。
MARCHの生命科学系は数Ⅲが不要になる
明治大学の農学部
法政大学の生命科学部
など、MARCHの理系でも農学・生命科学系は数Ⅲが不要な文系数学の範囲で受験できる学部があります。
四工大でも若干数Ⅲ不要の大学や学部がありますが、基本的には数Ⅲが必須と考えましょう。
併願校の情報や、共通テスト利用・推薦をどう使うかにもよります。
早め早めに調べて、進路相談を活用しましょう。 高校にも進路指導室があったり、進路指導の先生がいらっしゃるはずです。
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