【理系数学】関西学院大学の入試問題を徹底分析 |プロ家庭教師のロジティー

関西学院大学の理系数学

関西学院大学における理系学部の入試(Amazonリンク)形態は、

一般入学試験(全学部日程:均等配点型)
一般入学試験(全学部日程:数学・理科重視型)
一般入学試験(共通テスト併用日程;数学)
一般入学試験(英数日程)

の4種類。

定員のほぼすべてが一般入学試験(全学部日程)なので、対策すべきはこの一つとなります。

本分析(理系数学)でも、全学部日程の理系数学にターゲットを絞って分析しています。

理系数学なので、ⅠAⅡBⅢがテスト範囲です。

試験日程は2日間(4回)ありますが、すべてに使える分析として作成しています。

全学部日程の均等配点型は各科目150点配点ですが、
数学・理科重視型では理科は150点に対して、英語100点、数学200点となります。

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関西学院大学分析 → 生命環境学部 工学・建築学部 化学分析 生物分析

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2023年度入試において全学部日程で理系数学が入試に必須の学部

理学部
工学部
生命環境学部
建築学部
経済学部(理系型入試)
教育学部(理系型入試)
総合政策学部(理系型入試)

理系数学は理系4学部すべてで必須となっています。

また、文系の中でも理系型入試がある3学部(理系型入試)で理系数学が必須です。

2023年度入試において全学部日程で理系数学が入試に選択できる学部

なし

大問1~3と大問4で傾向が異なる

関西学院大学の理系数学は大問が全部で4つ。

大問1~3は明確な数値もしくはそれと同じくらいのレベルの文字しか解答欄に記入しません。

ここでは途中式も記入しないので、とにかく答えを正しく導き出すことが重要です。

難易度としても大問1は基礎的な内容を含みやすく、大問4が最難関になりやすい傾向です。

大問4がほとんど解けなくても、大問1~3までで必要な点数が取れていれば合格を目指すことは可能です。

90分で4つの大問は時間を考えても全て解き切れる設定ですが、すべてを解き切る必要性がありません。

大事なのは合格最低点を超えることです。

数学が得意ではなかったり、解く速度が速くない生徒は、速さに振り回されずに正確性を大切にしてください。

大問1は高得点が狙える

大問1は3~4問の小問集合となっています。

ほぼすべての年、日程で数Ⅱが基本となっており、数ⅠAⅡBからの出題率が高いです。

数Ⅲは後半の大問で出題されやすく、大問1での出題率は低いですが、過去に大問1で2つ数Ⅲから出題されたこともあります。

出題率は低いですが、0ではないと覚えておきましょう。

一番簡単な大問1で満点を狙いたい

唯一の小問集合である大問1は難易度が低く、問題文をそのまま公式に当てはめて計算できる問題も多いです。

満点が現実的に狙える大問なので、合格するなら満点を前提条件としましょう。

逆に言えば、この大問で公式が思いつかなかったり、計算力が不十分と感じるなら、勉強方法を根本から見直しましょう。

大問2と3は標準的

大問2と3はそれぞれ独立した大問ですが、解答は数値を記入するのみ。

理系数学ですが、ここで数Ⅲがでる可能性は40~50%くらいです。

基本的には数A、数Ⅱ、数Bから2題が最も多くなっています。

一定の難しさがあるが、難しすぎない

関関同立の理系数学とあって、しっかりした難易度がありますが、典型的な流れが非常に多くなっています。

正しい勉強を継続してきた生徒であれば、現役生でも十分に太刀打ちできます。

標準レベルを勉強すれば解答できますが、勉強法を間違えたり、難しすぎる問題に手をだしていると点数をとるのは難しいです。

形式としては旧センター試験に近く、難易度も同じくらい。

特に数A(場合の数・確率)や数B(数列)の気の利いた変化は旧センター試験と見紛うほどです。

大問2と3が攻略できれば、大問4が思うように解けなくても合格が可能です。

今の自分に合った勉強をしていきましょう。

最後の大問は数Ⅲの微積率が非常に高い

大問4は記述式で、最も難しい大問として設定されています。

出題の分野としては数Ⅲの微分積分が圧倒的に多いですが、過去には数Bから出題されたこともあります。

数Ⅲを中心に少し難しめの問題を練習することは有効ですが、それ以外から出題されてもある程度対応できることが理想的でしょう。

勉強時間が不足している場合は、数Ⅲは大問4対策に絞って微積のみを勉強することも作戦としてはありです。

難易度は高めだが標準レベルが中心

大問4は大問1~3と比較すると若干難しく設定されていますが、難易度は標準レベル。

応用発展的な高難易度の問題が出題されることは稀であり、典型問題を中心に勉強しておけばある程度対応できます。

また、記述問題なので完答できなくても部分点がもらえる可能性もあり、最初から部分点をかき集めるという考え方が非常に有効で現実的。

ただし、数Ⅲの微積は他の大学でも出題頻度が高いので、併願校の分析も合わせて行いましょう。

微積に自信があれば積極的に満点を狙いに行きますが、とれるところで点を確保し、難しい問題では時間をかけすぎないようにしましょう。

浪人生であれば大問4も含めて高得点を狙いに行きたいところです。

参考書・問題集

合格最低点を超えることを考えると黄色チャート(Amazonリンク)がベストです。

よくある間違いとして、関関同立なんだから青チャート(Amazonリンク)という固定観念を持つ生徒がいますが、大間違い。

現時点の自分の学力と、志望校によって使うべき問題集や参考書は変わります。

学校が青チャートだから青チャートを使わなければいけない、という勘違いも多いので注意してください。

青チャートは関西学院大学を狙う中でも特に数学が得意であったり、国公立などもう1-2ランク上の数学が出題される大学も視野に入っている場合のみです。 

まとめ

  • 大問1で満点を狙え
  • 青チャートは基本的に不要
  • 大問4は戦略に合わせて勉強する

保護者の方へ

関西大学の理系数学はしっかりした難易度があります。

一方で、理系数学を含めた各科目で中心となっているのは標準レベル。

正しい勉強を一定期間継続できればほぼすべての生徒が合格点をとれるように作成されています。

お子さんが関西学院大学の数学に苦戦しているのは、勉強方法が間違っている証拠です。

お子さんの上手くいかない、を正しくキャッチし、サポートできるかどうかは保護者の皆さんにかかっているでしょう。

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