【獣医・農】宮崎大学を徹底分析 | 獣医学科ならプロ家庭教師のロジティー

宮崎大学の農学部および獣医学科の基本情報

宮崎大学は、宮崎県の国立大学。

農学部に獣医学科が存在ます。

宮崎大学には、農学部以外にも医学部や工学部など合計で5学部存在しています。

中でも農学部には獣医学科を含め6学科と充実。

日本全体で農学系の大学自体が少ないですが、国立大で獣医学科があり、その他の学科も幅広いというのは大きな特徴といえます。

農学部にある学科
  • 植物生産環境科学科
  • 森林緑地環境科学科
  • 応用生物科学科
  • 海洋生物環境学科
  • 畜産草地科学科
  • 獣医学科

畜産の中心地である九州にある獣医学科

現在、いわゆる獣医学科には国立が10校、公立は1校、そして私立は6校となっています。

私立では滑り止め受験や複数校の受験が可能なので倍率が高いです。

宮崎県は、豚畜産農家の件数が日本で2位(1位は鹿児島)ですが、一定人口当たりでみると、日本一。

豚だけでなく肉牛という観点でも、肉用牛の農家件数が日本一。

2位は鹿児島であり、牛肉と豚肉ともに1,2は宮崎と鹿児島です。
さらにブロイラーでも1位。
牛・豚・鶏の生産では、鹿児島と合わせて中心といえます。

農学部の獣医学科以外としては、農業や林業などを学ぶことができる学科だけでなく、海洋生物環境学科という水産資源に関する学科は獣医系に近いです。

また、畜産関係として、畜産草地科学科という肉用家畜とその飼料を中心に学ぶ学科は、宮崎だからこそといえます。

アクセス

木花キャンパス(農学部・教育学部他)
住所 : 宮崎県宮崎市学園木花台西1丁目1番地

医学部のみ清武キャンパスですが、それ以外の学部はすべて木花キャンパスに集約されています。
木花キャンパスと清武キャンパスは近いので、全学部での交流は取りやすいです。

最寄り駅は日豊本線の木花駅。3kmほど。

宮崎駅からバスが便利

公共交通機関を使う場合は、宮崎駅からバスを使うのが便利です。
路線にもよりますが、駅からバスで30~50分ほど。
車であれば25~30分で到着します。

宮崎空港まで20分

宮崎駅よりも宮崎空港が近いので、飛行機での移動が便利です。
宮崎空港からは車で20分かからないくらい。
もちろんタクシーでも同じくらいです。

試験に関して

他の獣医学科との比較は → こちら

主体性評価(調査書の評価)が10点分(獣医学科は5点分)入ります。

定員
  一般前期 一般後期 その他
植物生産 27 13 10+α
森林緑地 27 13 10+α
応用生物 31 11 13+α
海洋生物 16 10 4+α
畜産草地 28 12 10+α
獣医 20 10 0

獣医学科を除く5学科には推薦やグローバル人材をターゲットにした入試がありますが、獣医学科は一般選抜の実です。

試験科目と配点

全学科は多いので、詳細は獣医学科のみを記載します。

共通テスト(前期)

いわゆる5教科7科目900点のスタイル

国立獣医としては一般的
理科は基礎科目は選択できません。

【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングあり](140:60)
【数学】ⅠorIA,ⅡorIIB(200)
【国語】国語(200)
【理科】物・化・生から2(200)
【社会】地歴公民から1(100)

2次試験(前期)

【数学】数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)(200)
【理科】化学・生物・物理から1(200)
【英語】英語(200)

数学・理科・外国語から2つ選択(400点満点)

後期試験は共通テスト(5科目)+理科

後期試験は共通テスト1000点に個別試験の理科200点、

そして、主体性評価(調査書)5点の合計1205点満点

ほとんど共通テストで決まるのは、センター試験時代と同じです。

また、共通テストは変則の5科目であることも大きな特徴。

数学はIA・数IIBのどちらか片方

理科は1科目のみ(基礎科目の選択不可)

英語は300点満点と他の1.5倍の配点(リーディング200点、リスニング100点)

後期の共通テスト科目
【外国語】英[リスニングを課す](200:100)
【数学】数IA・数IIBから1(200)
【国語】国語(200)
【理科】物・化・生から1(200)
【社会】地歴公民から1(100)

山口大学は前期が英語300点でしたが、宮崎大学では後期で英語300点なので、ここでも英語の重要性がわかります。

共通テストの英語は長文重視であり、暗記が苦手で正しい理解をして長文読解力をつけた生徒に有利となっています。

私の生徒でも、半年間でセンター英語を100点前後→160点と、約60点あげた生徒もおり、実は英語の配点が大きいのは、おいしいです。

2次試験(個別試験は)理科の200点
【理科】「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」から1(200)

共通テストも理科は1つで2次試験も理科が1つでいいのは大きな特徴。
ただし、その分非常に高い得点率を求められます。

合格最低点(獣医学科)

獣医学科のみを記載します。

他の学科の分析が気になる方はお問い合わせください。

不安定な共通テスト

共通テストが導入されてから3回入試(1~3月で1回とカウント)がありました(2021~2023年)

残念ながら共通テストの平均点が不安定(2022年が極端に低かった)であり、宮崎大学を含む多くの国立大は共通テスト比率が高いので、勘違いしやすいです。

十分に注意してください。

獣医学科(前期)

1000点前後(77%)が目安になるでしょう。(1305点満点)

ただし、共通テストが不安定であり、かなり共通テストに左右されます。

実際には980~1050点(75~81%)の幅になりそうです。

センター試験時代の分析

センター試験時代の目安は、1050点前後でした。(1300点満点)

2次試験は極端に難しいことはなく、標準的。

正しい先生について正しい勉強をしっかり行っていれば、2次試験は十分に合格点がとれるようになっています。

学費

学費は6年間で350万円程度が目安です。

国立大学は学費や入学金が全国で一律であり、学部や学科が異なっても1年あたりの費用は同じです。

上記の学費以外に当然ですが生活費がかかります。

立地から車があった方が確実に便利。
家賃も飲食代なども郊外型だからこそ安くすみます。

保護者の方へ

宮崎大学は立地の関係などもあって、国立大の中では合格を狙いやすい獣医大学です。

また、獣医学科以外も農学部として充実しており、農学や獣医学を勉強するのに非常にいい環境といえるでしょう。

直前対策も効果をあげやすいので、最後まで粘り1点を積み上げる努力をサポートしてあげてください。

2025年1月の共通テストでは全学部学科で情報Ⅰが追加され、浪人へのリスクが高まります。

リスクを見越した計画があるかないかで、お子さんの人生が大きく変わるでしょう。

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