立命館大学の理系数学
立命館大学の一般選抜には
全学統一方式
学部別配点方式
がメインであります。
他にも理系で数Ⅲが入らない薬学方式や、
一部学部でのみ実施されている理系型3教科方式もあります。
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立命館大学だけの独自入試ではないもので、 英語外部資格試験利用、共通テスト併用などもあります。
今回は、立命館大学の全学統一方式(理系)における数学の解説です。
関係ある学部は、
理工学部
情報理工学部
生命科学部
の3学部になります。
時間は100分
大問は4つです。
数Ⅲだけ対策すれば合格に大きく近づく
4つの大問のうち、2~3つの大問で数Ⅲが関係した大問になります。
2021年など、 極限・2次曲線・複素数平面の3分野が出題されたにも関わらず、微積の出題は数Ⅱも数Ⅲもありませんでした。
微積は100%出題される大学が多いです。
立命館も出題率自体は高いですが、100%とはいえません。
他の年を見ても、 出題率が他の大学でも高い複素数平面と微分積分だけでなく、 2次曲線も極限も一定の出題比率があり、数Ⅲは全分野から出題されると考えましょう。
数Ⅲの勉強は高校2年から
数Ⅲの勉強は遅くとも高校3年の春から。
できれば高校2年の秋~冬ごろからスタートさせないと、復習の時間が少なくなります。
高校3年の正月ごろに数Ⅲが一通り終わるようでは、合格はほぼ無理です。
高3の夏ごろに全範囲を終了させ、夏休みの終盤や秋の時期は、徹底して数Ⅲのレベルアップに使いましょう
難易度は標準的だが、簡単ではない
数Ⅲもそうですが、標準的な問題が多いです。
偏差値63以上の高校で使われている問題集であれば、受験本番の類題が載っているでしょう。
極端に難しい難問はほとんどでませんが、簡単に点数が狙える問題もほぼ出題されません。
数Aは工夫が必要
数Ⅲに次いで出題比率が高いのは、数Aです。
ほぼ毎年、
確率
整数の性質
のどちらかから出題されます。
考えさせられる問題が多い
数Ⅲとは異なり、数Aはしっかり理解して、その場で考えさせる問題が多くなっています。
基本的な定理や、初期の考え方は問題集にあるものです。
ただし、後半にいくにつれて、問題集で見たことがないような深い問があり、その場でしっかり考える必要があります。
初見問題は全てがアドリブではありません。
それまでの問題で培った考え方やパターンをベースにすることで、問題の助けとします。
公式理解や典型パターンの練習
これまでの理解と問題の意図を複合させる
2つの条件をクリアして、初めて高得点が狙えるでしょう。
ⅡBからの単独出題は非常に少ない
他の大学では、理系数学でも文系数学でも数Bからの出題率は非常に高いです。
また、微積にからめても絡めなくても、数Ⅱはどこかしらの大問で出題されるのが基本です。
立命館の理系数学は違います。
そもそも数ⅡBの出題率が非常に低く、数Bに関しては出題が全くない年の方が多いくらいです。
また、数Ⅱも単独大問になることはまずなく、他の大問で1つ関連性があるかどうかくらい。
基本的に数Aと数Ⅲが出来てしまえば、数ⅡBはほぼ不要と言えてしまいそうになるくらい出題率が低いです。
参考書・問題集
数Ⅲも含めて、青チャートレベルの勉強が必須でしょう。
黄チャートだとおそらく合否の当落線上になるので、立命館はチャレンジ校という場合には黄色のチャートでも構いません。
基本は青チャートやニューアクションレジェンドなどが有効です。
赤本は1年前に見ておく
「数Ⅲ比率が高い」 と、この分析で見ても、高校1年生や高校2年生ではピンとこない生徒も多いかと思います。
日頃から子供に勉強するように呼び掛けている保護者の皆さんでも、実感が少ないでしょう。
できれば高校2年生の夏に、本屋さんの立ち読み1分間でもいいので、いかに数Ⅲ比率が高いか確認しておきましょう。
実際に赤本を本気で解くのは数Ⅲの勉強が一通り終わった高3の秋以降。
浪人生でも夏の終わり~秋くらい がいいでしょう。
まとめ
- 数Ⅲ比率が高い
- 数Aは思考力も必要
- 勉強のペース配分は高校2年から計画的に
保護者の方へ
立命館の数学は、明確に傾向があるとともに、学校のペースが十分ではないと、ほぼ合格点を取ることが不可能になっています。
一方で立命館のペースばかり考えていると、お子さん自身の実力と勉強のペースが合わなくなります。
ペースを間違えた勉強は非効率的であり、これもまた不合格へとつながります。
お子さんの能力とほかの科目とのバランス。
立命館の難しさを全て考えた上で、常に計画を修正しながらお子さんが最適な勉強を続けられれば、合格への道は開けてくるでしょう。
立命館の難易度が高いからこそ、毎日のちょっとした積み重ねが、数年後に大きな差、合格と不合格の差となるでしょう。
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