立命館大学の化学
立命館大学には、複数の試験方式がありますが、メインとなる方式は以下の2つ
全学統一方式
学部個別配点方式
があります。
今回は全学統一方式の理系学部の過去問がメインですが、学部別配点方式の化学も傾向は近いです。
両方に使える分析となっています。
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全学統一方式で化学がある学部
理工学部
情報工学部
生命科学部
薬学部
学部個別配点方式で化学がある学部
理工学部(理科1科目型・2科目型)
情報工学部
生命科学部(理科1科目型・2科目型)
薬学部(理科1科目型・2科目型)
映像学部(理科1科目型)
化学が文系学部でも受験科目になる学科があるので注意
総合心理学部
食マネジメント学部
スポーツ健康科学部
の3学部における理科3教科型
および
共通テスト併用方式
で、いくつかの文系学部は化学が受験科目として利用できます。
化学基礎は勝利のカギ
立命館の化学は、化学基礎からほとんど出題されず、発展分野の化学から出題されています。
範囲で言うと、化学基礎と化学が融合されている大問の出題も実際には見られています。
大問1と2では、理論化学の中でも、化学基礎の延長要素が強い分野から出題されがち。
化学基礎をなんとなくの暗記で済ませずに、きっちり理解を目指した生徒に有利に作られています。
できれば高校1年生、遅くとも高校2年生の夏までに化学基礎の理解を完璧に近づけておくと、合格を大きく引き寄せることができるでしょう。
逆に、化学基礎が暗記頼りの表面的なものだと、高校3年生、場合によっては浪人1年間の受験勉強が非常に非効率になります。
実際の出題が化学だからこそ、化学基礎を大切にしましょう。
無機化学も意外とある
大問でいうと0.5~1問分、無機化学から出題されています。
無機化学だから暗記という単純な考えは立命館クラスだと通用しません。
しっかりと化学反応式を、なぜそうなるか?という理由とともに理解して、無機化学を勉強しておきましょう。
無機化学も理論化学も、反応式や公式の意味を理解していれば、計算は簡単にとけるように作られています。
理論化学でも、無機化学でも、有機化学でも、反応式とその理解は最重要といえるでしょう。
有機化学比率が非常に高い
4つの大問のうち、後半の2つが有機化学からの出題。
多少のずれはありますが、50%が有機化学というのは、薬学部などでは見られますが、複数の学部にまたがる規模の大きい私立大学としては非常に珍しいです。
化学基礎をしっかり理解して、有機化学の準備を入念に行いましょう。
構造も問われる
2つの大問で、最低でも片方の大問で。、基本は両方の大問で、構造式に関する問題があります。
さらに、有機化学の計算も両方の大問で1問ずつでることが多くなっています。
構造式や計算は、基本的な理解がしっかり出来ていれば点が取りやすいですが、暗記処理が増えていると一気に点がとれなくなります。
暗記は最小限を目指し、理解を中心とした化学を教えてもらいましょう。
難易度は基礎~標準レベルが中心なので、指導の上手い先生と正しく勉強をすれば簡単に点数をとることができます。
大問3は有機化学のベース
大問3の有機化学は、
鎖式
環状(主に芳香族)
重合体
から出題。
有機化学の中では分子量が小さめのものですが、有機化学の反応が詰まっています。
大問3も大問4も理解の要素が大切ですが、大問3の方が理解の重要度が高いです。
逆に言うと、大問3の理解ができていると、大問4が非常にスムーズです。
物質の性質も重要ではありますが、各反応や官能基に注目して、理解をしましょう。
大問4は理解と暗記を上手く合わせる
大問4の有機化学は糖類など高分子化合物の分野から出題。
大問3よりも、物質の分子量が大きく、暗記の比率が高めになります。
大問4は暗記だけでも多少の点数が取れますが、大問3の範囲を理解していると、短時間で高得点がとれる学力を身に着けることができます。
大問3を正しく勉強し、大問3も大問4も点を稼げるようになると、合格率が一気にあがるでしょう。
大問4も難易度は標準的であり、点数がとりやすくなっています。
参考書・問題集
参考書や問題集は、立命館にあった標準レベルをしっかり学習できるものがおすすめです。
基礎~標準レベルを理解するためには、何度も読み返すことになります。
上記のものでなくても、自分が理解しやすく、何度も読み返すことになっても不都合がない参考書をチョイスしましょう。
問題集
セミナーやリードαといった学校でもよく用いられる問題集がオススメです。
何冊も買うのではなく、まずは1冊を2~3回転こなしましょう。
実験思考問題や計算問題もあるので、全範囲を復習するという意味では共通テストやセンター過去問も演習にはちょうどいいでしょう。
浪人生や偏差値50~58くらいの学校に通っている子でよくおこるミスですが、 立命館だから難しい問題が解けないと合格できないという勘違いをしがちです。
立命館が入るのが難しい憧れの大学であることは理解できますが、相手を見誤ってはいけません。
標準レベルを完璧に近づけることに時間を使いましょう。
まとめ
- 理解と反応式がキーワード
- 基礎~標準レベルだけで合格できる
- 有機化学比率の高さが特徴
保護者の方へ
立命館大学は、総合的に難易度の高い人気・有名大学ですが、化学は比較的取り組みやすく作られています。
これが立命館?と思うほど難しい問題は少なく、いかにはやく基礎を固めて、正しい勉強を継続できるかが合否を分けます。
お子さんが正しい勉強をしているのか?
お子さんが困っているときに、いかにフォローしてあげられるか?
といった確認を保護者の方ができれば、お子さんの合格を強力サポートできます。
私の生徒でもそうですが、正しい勉強法が出来るようになると、お子さんの雰囲気や態度まで変わってきます。
ぜひ、強力なサポートになってあげてください。
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