青山学院大学の理系数学
青山学院大学の主な入試方式として、
学部別に問題が異なる、一般選抜(個別学部日程)
全学部問題が共通な、一般選抜(全学部日程)
があります。
本記事は、全学部日程の理系数学の分析です。
理系数学は70分で150点満点。
範囲は数学ⅠAⅡBⅢです。
理系数学が必須の学部
理工学部
社会情報学部(B方式)
社会情報学部は個別学部日程においても数学がある方式とない方式があるなど、多様な科目構成があります。
青山学院大学分析 → 文学部 教育人間科学部 理工学部 経済学部
他のGMARCH分析 → 立教大学 明治大学 中央大学 法政大学 学習院大学 その他の大学分析
四工大分析 → 芝浦工業大学 東京都市大学 東京電機大学 工学院大学
文系数学と近い傾向
理系数学は数Ⅲがあるという部分で文系数学と異なりますが、数ⅠAⅡBからも多く出題があります。
出題傾向や難易度、問題に対する考え方などが非常に近いので、統一日程の文系数学も理系数学のための対策として利用できます。
文系数学を利用する生徒も、理系数学の数Ⅲ以外の部分を問題演習として利用してみましょう。
ⅠAⅡB は標準的で取り組みやすい
理系数学ですが、数ⅠAⅡBからの主題が大問3つ分あります。
難易度も基礎~標準レベルであり、計算が中心なので取り組みやすくなっています。
旧センター試験の傾向に近く、対策もしやすいので、取り組みやすく点が取りやすい科目といえるでしょう。
確率は重要
確率は文章が一定量あり、他の大問と比較すると思考力が必要となります。
必要な計算力は標準的であり、全体的な難易度も標準レベルですが、現代文の読み取る力が不足している場合は、対策が必要でしょう。
現代文の勉強は英語の長文読解でも必要であり、複数科目を複合して教えられる先生がいれば余裕です。 難しい問題はありません。
落ち着いて、標準レベルを正確に取り組む力さえあれば、満点がとれます。
数Bから1問
数Bのどちらかから、特に近年はベクトルが中心に出題されています。
難易度は基礎~標準レベルと非常に取り組みやすく、満点も問題なく狙えるでしょう。
四工大より明らかに簡単に設定されています。
数Ⅲの重要性は高くない
大問5は確実に数Ⅲから出題され、基本的に微積になります。
また、もう1つ数Ⅲから出題されますが、そちらも微積、もしくは極限をからめた範囲から出題されます。
複素数平面や2次曲線から出題される可能性は非常に低いと言えるでしょう。
数Ⅲの微積は難易度が高いですが、理系であればどの大学でも出題される最重要範囲。
青学はもちろんですが、他の理工学部などでも必須なので、併願校対策が同時にできるでしょう。
難易度は標準的
基本的にはしっかり公式が理解できていて、どの問題集にもあるような標準レベルの問題が処理できるようになれば、十分に対応できます。
青学自体の難易度は高いですが、統一日程ということもあり、高難易度の問題にチャレンジするよりも、標準レベルの精度を高める方が有利になります。
青学の理工学部の個別学部日程と同じくらいか若干取り組みやすいレベルといえます。
参考書・問題集
標準レベルがほとんどであり、計算が最大のポイントになります。
難しい問題ばかり解くよりも、黄色チャートくらいの問題を正確にとければ十分に合格点がとれます。
志望校の中で青学が一番難しい場合は、黄色チャートレベルでも大丈夫です。
芝浦工業大学やSMARTのなかでも数学が難しい工学系が併願校として入っている場合は、青チャートなどを利用することをおすすめします。
ⅠAⅡBの文系数学の範囲は、センター試験時代の問題集が有効です。
共通テストの過去問はほとんどセンター試験なので、共通テストの部分だけ除いて利用してもいいでしょう。
まとめ
- 数Ⅲは範囲が絞りやすい
- 標準レベルで合格できる
- 併願校とのバランスを理解する
保護者の方へ
青学は人気も実力も高い学校ですが、理工系の難易度の割には数学が簡単です。
そもそもお子さんの志望学部が理工学部などであれば数学が極端に苦手ということはなさそうですが、数学に自信がない生徒や、現在の数学の成績に不安がある生徒でも青学であれば狙いやすいといえるでしょう。
逆に、難しい大学を志望しているにもかかわらず、青学の赤本レベルで点が取れない場合は、勉強法を間違えています。
難易度を考えれば、正しい先生の指導を受けると、一気に改善に向かう可能性が高いといえるでしょう。
保護者の方がお子さんの状況に不安を覚えた際には、プロに相談するのも一つの手段と言えます。
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