青山学院大学の英語入試
青山学院大学における学力試験は
一般選抜(全学部日程)
一般選抜(個別学部日程)
大学入学共通テスト利用入学選抜
の3種類があります。
多くの学部で、一般選抜(個別学部日程)が最大の定員となっていますが、一部の学部学科では、全学部日程でもある程度の定員が確保されています。
本記事は、一般選抜(全学部日程)の分析・解説です。
青山学院大学分析 → 文学部 教育人間科学部 理工学部 経済学部
新しくなる一般選抜(個別学部日程)
2025年1月から主にスタートする2025年度の入試(入学者選抜)では、一般選抜(個別学部日程が学部によって4種類に分かれます。
多くの学部では青学の独自問題だけで受験ができなくなります。
共通テストが大きく影響するようになり、これまで以上に早くからの受験勉強が合否に影響します。
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英語は必須
個別学部日程は英語など一部科目が共通テストを利用する方式がありますが、 全学部日程は英語を含む全ての科目が青学の独自問題。
共通テストの難易度も考えると、全学部日程の英語対策を基準に考えておけば、だいたい青学の英語対策は大丈夫です。
経済学部や理工学部などの、個別日程でも英語が独自問題の学部もありますが、そこまで難易度は変わりません。
全学部日程では、すべての学部で英語が必須。
文系でも理系でも大切な科目となります。
2つの長文は特徴が大きく異なる
青学の全学部日程では、
大問1が1500~2000語前後の非常に長い長文読解
大問2が500~1000語の一般的な長文での空欄補充
が基本でした。
大問2は近年出題傾向が変わりつつあります。
最初の長文が最大の難関
80分の試験で2000語の長文は非常に長いです。
一方で、1文ずつ分けてみていくと、難易度は標準レベル。
分量に惑わされず、英語力だけでなく国語力が非常に重要になります。
できれば英語と国語(現代文)は同じ先生に教えてもらえば、非常に有効な対策ができます。
出題はよくある内容理解なので、しっかり英語を和訳出来て、標準的な国語力があれば、意外とたやすく解けます。
多様なジャンル
科学的な理系文章もあれば、小説もあり、全学部入試にふさわしい多様さがあります。
近年では、
AIと芸術
ディズニー
南北戦争
といった、理系もあれば文系もあり、エンタメや芸術系が大問1および2で出題されています。
学部別入試と違って学部の色が長文の題意に出ないので、題意をつかむ正しい読み方が重要になるでしょう。
内容把握なので、正しい読み方が身についてれば安定して高得点が取れます。
合格のためにも、早読みだけはやめましょう。
変わりつつある大問2
これまで大問2は一定の分量があり、そこに対する空欄補充でした。
一方で2021入試の大問2では500語未満と長文が短くなりました。
近年は長さが戻ってきており、2025年2月以降は長くなるのか短くなるのかわかりません。
重要なのは長さに左右されない本質的な勉強方法を普段から実行しつづけることです。
青学レベルの正しい学力が身についていれば、文章の長さ程度はたいした障害にならないはず。
英語長文や現代文では長くなると苦手、という生徒が少なくありませんが、たいてい根本的な勉強方法を間違えたテクニックに引っ張られた勉強となっています。
受験テクニックは使える範囲が狭く、有効に使うことが難しいので失敗の原因となりやすいですし、点数が安定しにくい弱点があります。
難易度は変わらない
前置詞や接続詞、熟語や単語(類義語など含む)を空欄に補充するという意味では変わりませんが、今後も多少の変化がみられるかもしれません。
ただし、過去5年より難しくなる可能性は低いでしょう。
難しすぎる問題集を使うのではなく、300~500語の問題集と英単語・英熟語の基礎を大切にしましょう。
文法と会話文は欠かせない
大問3では並べ替えの文法問題
大問4では4択の王道の文法問題 + 会話文 となっています。
(年によって、大問3が2種類の文法問題で、大問4が会話文になることもあります)
近年の大問4は会話文のみが多くなっています。
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文法は一般的な難易度
文法問題は、どちらも標準レベル。
並び替えは和訳もなく10問あるので一定の難易度があります。
メインは長文読解ですが、文法も10問×2種類と一定の点数があります。
難問を覚えるのではなく、標準レベルを繰り返し演習して、パターンを理解していきましょう。
会話文も特殊な対策はほぼいらない
会話文の入試で使われる会話文は、基本的にどの大学でもパターンが多くありません。
会話文対策をたくさんする必要性は低く、基本的な文法や読解力を鍛える方が重要です。
会話文の勉強は、高校の授業の復習や、文法問題集に付属されているレベルで大丈夫。
受験勉強として会話文の対策をする場合は、短時間でも十分に合格水準まで到達することができます。
併願校にも役立つ文法・会話文対策
SMARTやMARCHクラスの文法対策をある程度しておけば、国公立や早慶に対応するための基礎力は身に付きます。
文法は難易度が高くなると、例外的な暗記が増えます。 例外暗記に進むためにも、その前段階を早めに作り上げましょう。
参考書・問題集
参考書と問題集は、青学の傾向である標準レベルと私立的な英文法に着目しましょう。
英単語は標準を素早く
青学の全学部を受験するということは、早慶上理を第一志望にしている生徒も多いかと思います。
英単語は、現役が目標であれば高校2年生まで、浪人生であれば夏前までには標準レベルを95%くらいまで高めましょう。
早慶上理などと変わらない単語力が求められ、ターゲット1900(Amazonリンク)レベルだと不足がでます。
それ以上の単語帳を利用するかどうかは、青学以上の難易度を目指すかどうかによって変わります。
青学の全学部入試であればターゲット1900レベルの単語帳が1冊あれば、そこにプラスする単語は長文から拾ったりすれば、だいたい大丈夫です。
単語帳を2冊も3冊も買うのはやめましょう。
結局使わないので、無駄な出費とお子さんへの精神的負担になってしまいます。
英文法と熟語もポイント
文法の対策としては、私大標準や中堅私大向けの問題集を仕上げることが重要です。
熟語は4択の文法問題だけでなく、大問2の空欄補充や、大問1の長文読解でも役立ちます。
熟語を熟語長で勉強するか、単語と一緒に勉強するか、文法問題集で勉強するかは個人の方針。
自分に合った勉強を、コツコツ継続していくことが重要です。
様々な長文を読む
メインとしたいのが共通テストやセンター過去問と、500~700語(Amazonリンク)レベルの問題集です。
長文の長さや実践を考えると1000語クラスの上位私立大学向け長文読解が必要ですが、いきなり難易度の高い問題集に挑むと非効率で合格が遠くなります。
ゴールデンウイークから夏休みにかけて共通テスト系の問題集で、読解力の向上と、多様な文章への読み方を身につけましょう。
特殊な出題は少ないので、青学の赤本に取り組むのはギリギリでも問題ありません。
青学にこだわるのではなく、今の自分に必要な勉強を考えましょう。
まとめ
保護者の方へ
青山学院大学の英語は、私立大学として標準的な出題形式が多いです。
早慶上理やほかのGMARCH、理系であれば四工大なども併願校として候補に上がっているのであれば、青学の全学部日程は非常に良い対策となるでしょう。
英語は言語。
正しく勉強すれば点数を上げやすいですが、間違えた勉強法に気づいていない生徒も多いです。
点数や偏差値はもちろんですが、お子さんが正しい勉強を出来ているか、保護者の方が確認してあげてください。
理解を進められれば、青学の合格は着実に近づきます。
偏差値40~55から青学合格を目指すなら → こちら
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