【数学】鹿児島大学の入試問題(過去問)を徹底分析 | プロ家庭教師のロジティー

鹿児島大学の数学は学部学科で違いがある

国立大学である鹿児島大学の数学は

数Ⅲが入る
数Ⅲが入らない

の2種類(細かく分けると3種類)です。

本分析の対象者に注意

今回は数Ⅲが入らない数学。

農学部
水産学部
共同獣医学部
理学部(一部学科)

はこちらの分析となります。

数Ⅲの有無にかかわらず、共通テストでは数ⅠAⅡBCが必須。

また、2025年からは学習指導要領の変更で数Bと数Cは注意が必要です。

多くの国公立・私立の獣医学部・学科は数Ⅲが入りません。

同様に、農学部や水産系学部も数Ⅲは不要です。

鹿児島大学で数Ⅲが必要なのは、

理学部(一部の学科)
工学部
医学部医学科
歯学部

数Ⅲが必要な学部も、半分(大問1,2)は問題が同じとなっています。

多くの学科で共通である大問1,2は必須。 大問3~5のうち1つを選択。

合計3つの大問を解くことになります。

時間は90分。

全体の計算量や難易度を考えると、時間はあまり気にする必要はありません。

早さより正確さが圧倒的に重要です。

本分析では、大問3,4,5の全てを考えた上で、傾向もふまえた分析となっています。

また、合格最低点に関しては、最も難易度の高い共同獣医学部の獣医学科を基準としています。

獣医学部の畜産学科・農学部・理学部(一部学科)・水産学部を志望する生徒やその保護者にもわかりやすく作成してあります。

他の獣医学部や獣医学科に関しては → こちら

私立獣医を目指す勉強法 → 英語 数学 生物 化学

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大問1と2は共通

大問1と2は数Ⅲが入る学部も入らない学部も共通の問題。

つまり、数ⅠAⅡBCから出題されます。

2025年からの新課程での数BCはベクトルと数列になるはずです。

大問1は3問の小問集合

大問1は多様なジャンルから3問。

たいてい数Ⅰ、数A、数Ⅱ、数BCから3つ出題されます。

最も出題率が高いのは、数Aと数Ⅱ。

特に

数学と人間の活動(数A:整数の性質)
図形の性質(数A:平面図形)
場合の数・確率(数A)
三角関数(数Ⅱ)

あたりは頻出です。

数BCである数列とベクトルが両方出題される可能性は低く、優先度は若干下げてもいいかもしれません。

特に後半の選択問題で数BCを選ばないのであれば、数BCは共通テストを中心に勉強しましょう。

基本的には全範囲を勉強すべきですが、時間がなかったり、生徒の分析をしながら計画を日々修正してくれる先生が用意できなかったご家庭の場合は一つの戦略となります。

私もそうですが、今はオンライン家庭教師などもあるので、ご家庭のサポートで早めに質の高い先生がいれば、問題なく対応できるでしょう。

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大問2は大問形式だけど、傾向は特徴的

これまで大問2も大問1と同様に、3問の小問集合でした。

2023年は2つに分割されていましたが、基本的な傾向は変化していません。

ただし、大問のテーマは大問内で同じ。

図形と方程式や指数・対数関数など、基本的に数Ⅱからの出題が多いです。

過去には数Ⅰや数Aからの出題もあります。

さらに、5年以上さかのぼると、大問2も小問集合だったことがわかります。

ただし、2つに分割されるタイプで、大問1とは出題傾向も異なります。

ここ3,4年の分析だけだとわからないので、過去問分析が得意な先生がいるかいないかは、合格率に直結するといえるでしょう。

受験では、過去問分析と自己分析の2つが揃って成功率を大きく上げることができます。

3つの大問のうち、やはり大問1と2が取り組みやすい生徒が多いはずです。

2つの大問で75分かけて満点に近い点数が取れるのであれば大成功。

特に獣医学科など高い点数が必要な生徒は、共通テストでも鹿大でも活用できる基礎力が必須と言えます。

選択問題は出題渓谷が明白

後半の選択問題は傾向が明白です。

数Bの数列
数Cのベクトル
数Aの場合の数・確率(もしくは図形の性質)

ほぼ確実にこの3つから1つを選びます。

鹿児島大学は非常に珍しく、この3つに微分積分が入っていません。

どの大学でも微分積分が最後の高難易度問題になりやすいですが、実は数Ⅱレベルの微分積分は、勉強方法が正しければ点数が取りやすいです。

鹿児島大学はあえて微積をいれていません。

数Ⅲの必要な医学科や工学部などは微積必須なので間違えないようにしてください。

難易度は標準的

後半の選択問題は、数Aでも数Bでも数Cでも難易度は標準レベル。

ただし、大問1や大問2よりは若干点数がとりにくく、満点も簡単ではありません。

いかに大問1と2で点数を稼ぐかが重要でしょう。

鹿児島大学の数学では選択で1つ選べばいいだけ。

特に数Aの場合の数・確率は大問1でも出題率が高いのでおすすめです。

場合の数・確率が苦手な生徒は、最初から大問1での場合の数・確率を捨てて、数Bもしくは数Cに注力する作戦もあります。

ただし、合格最低点と共通テストとのバランス。

および、私立併願校の状況によって異なるので、安易に楽をしようとするのはやめてください。

最初から楽をすることを考えている生徒は、分野選択の前に勉強方法を間違えているので、共通テストの時点で点数が不足しているはずです。

特に教科書や学校のプリントメインの生徒は、受験対策という意味ではほぼ確実に勉強方法を間違えています。

そもそも点数がとりやすい3分野

出題率が高い上記の3分野は、積み上げ部分が少なく、典型問題で対処がしやすいので点数がとりやすいです。

例えば図形と方程式や三角関数などは、その分野の手前である数Ⅰなどが高い能力でないと時間がかかります。

3分野も同様の傾向はあるのですが、比較的短時間で対策がしやすく、鹿児島大学の標準レベルは点数がとりやすいです。

共通テストや鹿児島大学の過去問で点数がなかなかとれなかったり、理解が出来ていない場合は、そもそもの勉強方法を見直しましょう。

質の高い先生に正しい勉強を教えてもらうと、びっくりするくらい点数が安定して取れます。

合格最低点を超えることは、もちろん大変ですが、時間があれば努力でしっかり乗り越えられます。

まとめ

出題分野の偏りに惑わされすぎない 共通テストやほかの科目とのバランス 標準レベルなので正しい努力で点数がとれる

保護者の方へ

鹿児島大学は難易度が高いのは事実ですが、国立大の数学としては典型的。

正しい指導を継続して受けられれば、合格率を着実に高められます。

そもそも国立大の受験で共通テストと合わせての対策が前提。

また、数学だけでなく他の科目とのバランスを考え、複数科目の指導ができる先生が前提となります。

複数科目を生徒の分析と合わせて上手くできる先生は限られています。

今はオンライン家庭教師など選択肢が多く、保護者のサポートがお子さんの合否に直結する時代となりました。

いかに早く、質の高いサポートが出来るか。

遅くなりすぎて時間が不足という状況になる前に、保護者の方が率先して動くことをおすすめします。

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