1年で私立獣医に合格する方法(英語編)

私立獣医のための英語の基本

こちらの解説では、私立の獣医学科の中でも、

  • 日本大学
  • 北里大学
  • 岡山理科大学

を目指す場合を想定しています。

  • 麻布大学
  • 日本獣医生命科学大学

でも活用できます。

実践的には、長文の長さと比率の違いから、勉強法が少し違うので注意してください。

実際にこの勉強法で、合格している実例も複数あります。

英語は数学や理科(生物・化学)と性質が違い、勉強への取り組み方も違います。

他の私立獣医の2校は、基本は同じです。

国公立獣医は共通テストが非常に重要(一部除く)であり、勉強法が違います。
下の問い合わせから個別の連絡をしてください。

また、これから示すのはあくまで王道となる1つのパターンであり、実際には一人一人勉強のペースや取り組み方を変えていく必要があります。

私立獣医の英語分析
→ 日本大学 北里大学 酪農学園大学 岡山理科大学 麻布大学

1年で私立獣医に合格する勉強法 → 数学 生物 化学

国公立や他の私立獣医分析は → こちら

並行して勉強をすすめる

数学や理科は分野別の勉強が進めやすく、勉強の順番がわかりやすいです。

一方で英語は英文法である程度順番がありますが、基本的に英単語・英熟語・英文法の3つを並行して勉強を進めていき、
ある程度基礎力がつくと、そこに長文読解も加わります。

進め方の調整が最も難しく、なんとなくが多くなりがち。

ペース配分を自分でしっかりコントロールできなければ家庭教師などの外部の力を活用しましょう。

自己分析が一番必要な科目です。

やっぱり単語から始まる

入試までの約1年間をかけて、徹底的に英単語をマスターしていく必要があります。

レベルとしては、共通テストレベルの英単語帳でOK

「英単語センター1800」
「ターゲット1400」

などです。

もちろん、他の単語帳や学校で使っている単語帳で大丈夫。

まずは夏までに一通りの英単語の和訳を頭に入れておきましょう。

余裕があればもう一つ上のレベルの単語まで勉強できると理想的です。

上位2校や国公立も視野に入れている生徒は、以下のレベルまで頑張れるとよいでしょう。

特に、偏差値が60未満の生徒で、十分な単語力がある生徒には会ったことがない、といえるくらい単語力が皆さん不足しています。

英単語は一瞬で

獣医学科の英単語レベルはそこまで高くありません。

だからこそ、英単語を見た瞬間、和訳と品詞くらいは一瞬で頭に出てくるようにしてください。

単語を見たときに、「えーっと、これ、覚えてるんだよ・・・」と3秒出てこないようでは覚えたとは言えませんよ。

夏休み前までに一通り。
10月までには第2第3の意味まで含めて9割は覚えておきましょう。

英熟語は英熟語帳(英単語帳と同じシリーズの「キクジュク」、「英熟語ターゲット1000」などがでています)で覚えてもいいですが、長文読解や英文法と合わせて覚えても大丈夫です。

私立獣医ではそこまで高い英熟語力がなくても、本質的読解力があればカバーできます。

本質的読解力や思考力、地頭力や論理力とよばれる能力は生物でも非常に役に立ちます。

思考力や長文読解に自信がなかったり、暗記力に自信がある場合は、英熟語を暗記で頑張りましょう。  

とにかく文法が大切

この3大学は獣医学科の中でも文法比率が高くなっています。

会話文が必須で出題される大学も多く、文法と合わせて会話文特有の表現も勉強しておきましょう。

特に、北里大学は文法比率が高くなっており、岡山理科も文法や会話が必須で出題されます。

麻布や日獣(日本獣医生命科学大)は文法は当然使えて、その一歩上まで求められる部分もあります。

ベーシックな英文法

英文法問題は動詞を中心に各大学で基礎~標準レベルのものが出題されます。

まずは文法解説書をつかって、基礎文法をしっかり理解しつつ、問題集も利用しましょう。

文法解説書としては

「英語が初歩からしっかりみにつく」
「いちばんはじめの英文法」

のような高校の基礎レベル文法を勉強するといいでしょう。

 

時間が足りない場合は、省略できなくもないですが、基本的に省略せずしっかり文法理解をしましょう。

ここが英語で最も質が必要であり、時間をかけるべきです。

特に中学~高校1年レベルの英文法がわかっていないと、長文読解がまったく進みません。

中学レベルは、単元名を言われただけで、基礎文法と例文がすぐに作れるくらいの練度にしましょう。

文法問題集

「頻出英文法・語法問題1000」
「英文法レベル別問題集 3もしくは4」

もしくは旧センター問題集の大問2,3用のものがおすすめです。

英語が得意であったり、英語長文に自信がないから英文法でしっかり点を取りたい生徒は、
「Next Stage」が、会話も熟語も入っているのでおすすめです。

ただし、Next Stageは難易度が高いので、自分のレベルがわかっていない生徒は手をつけてはいけません。

1年間かけて最低でも3回転。
薄めの問題集であれば5回転は勉強しておきましょう。

問題をほぼ覚えるくらいまでやりこんだら、

「英語頻出問題総演習」
「英文法・語法ランダム演習 セレクト600」

といった、分野別ではなく、ランダムの出題がある問題集も有効です。
大学別の分析も見て、会話文の勉強がどれだけ必要なのかも、確認しておきましょう。

長文読解は長さと難易度の違いに注意

長文読解は王道の勉強をとにかく進めていくに限ります。
そのためにも、基礎文法と基礎単語を覚えてから取り組むようにしましょう。

1,2~4月くらいまでは、長文にまったく触れずに単語と文法に専念してかまいません。

浪人生でも、1ヶ月くらいは長文からあえて離れて、基礎力を磨く時間をとるのもいいでしょう。

最初の長文読解は簡単なものから

長文読解は、なぜかみなさん高いレベルのものばかり読みたがります。
すでに偏差値が55を超えているのであれば、いきなり共通テストレベルで構いません。

現在高校1年生だったり、3年生や浪人生でも偏差値40~45程度であれば、

「速読英文(基礎)」

といった、高校1年生レベルの問題集や
共通テストの大問1、大問2レベルから始めましょう。

これくらいのレベルが7~8割くらいの問題が解けて、
全訳したときに9割くらいは和訳できていて、初めて次のステップに進むことができます。

4~6月くらいは長文読解の基礎を固めましょう。

また、この時期は英単語・熟語・文法優先。
長文読解に時間を使いすぎないことが、合格への近道です。

夏以降に少しずつレベルを上げていく

長文読解は、7~9月くらいに共通テスト対策の問題集を勉強するといいでしょう。

日大は長文が短く、他の大学も450~700語程度と、そもそも長い長文が出題されません。
問題集としては、300語レベル、500語レベルがちょうどになります。

そして、そのレベルの練習には、共通テストが最適です。

他にも

「やっておきたい英語長文300」
「英語長文ハイパートレーニング センターレベル編」
「やっておきたい英語長文500」
「全レベル問題集 英語長文 2」

などがよいでしょう。

8~12月にかけて勉強を進めていきましょう。

最低でも毎週1つは長文を読んでおきたいですね。

共通テスト・センター過去問で6割が安定して取れれば、夏休みに毎日過去問を1年分解く、特訓も有効です。

解き方を身に着けるだけでなく、英単語や英熟語の復習にもしっかり力をいれましょう。

9月中に1度赤本と解く

夏の共通テスト対策を行うところまで、理解度を高められていれば、赤本も40%くらいは解けるはず。

9月中に第一志望の大学の赤本を1回でいいので取り組んでおきましょう。

直前期は赤本と入試レベル

12月~1月の入試直前は、総復習と大学別の傾向をつかむために赤本を使いましょう。

また、単語・熟語・文法・会話文といった復習も欠かしてはいけません。

1月にはいると、新しく覚えるものは一つとしてありません。

これまで覚えたものをとにかく復習し続けるだけです。

まとめ

  • 単語・熟語・文法はとにかく継続し続ける
  • 中学レベルの文法は100点満点にする
  • 長文は簡単なものからはじめる

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