【英語】酪農学園大学獣医学類の入試問題を徹底分析 | 獣医学科ならプロ家庭教師のロジティー

酪農学園大学の英語

酪農学園大学における入試は、2020年1月から英語と数学で共通テストを利用し、学校の独自試験を廃止していました。

2025年1月から酪農学園大学独自問題の英語と数学が入る試験方式が復活します。

4年分は独自試験の英語が実施されてこなかったことから、出題傾向が変化する可能性があります。

ただし、難易度と大まかな傾向は変わらない可能性が高いでしょう。

以下では2020年までに実施されていた酪農学園大学独自問題の英語を分析したものです。

獣医学群の獣医学部だけでなく、獣医保険看護学類と農食環境学群でも使えるように分析をしています。

また、本分析が役に立つのは現時点での高校2年生および浪人生であり、残念ながら現在の高校3年生は評判のよくない共通テストの英語を利用しなければいけません。

注意してください。

他の私立獣医とは異なる酪農学園大学の英語

酪農学園大学の英語の特徴はなんといっても長い私立獣医で最も長文量が多いことです。

しかも圧倒的に多いといえます。

私立獣医で長文が短い大学には日大がありますが、400語程度と、200語以下のが数個。

他の大学でも600~1000語程度の長文が1つ出題されやすい傾向です。

英語の長文が苦手な生徒もいるかもしれませんが、この分析を読めば大丈夫。

酪農学園の長文は決して難敵ではなく、むしろ分析をすることで取り組みやすい問題といえます。

酪農学園大学の獣医学類分析 → 基本情報 数学分析 生物分析 化学分析

1年で私立獣医に合格する勉強法 → 英語 数学 生物 化学

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最初の長文は取り組みやすい

最初の長文は700~1100語程度と、私立獣医の中でも最長クラスとなっています。

特に廃止前のⅠ期試験では長文が短くなる傾向にあり、1000語クラスよりも700語クラスの出題が増えていました。

早読み厳禁

長文は長いですが、大問1は生物や生命科学、獣医学に関する評論文。

文章自体も私立獣医では最も読みやすくなっているので、長さを恐れる必要は全くありません。

長文が長く、2つありますが、読みやすい

この条件から早読みしてくださいといっているようなものです。

つまり、これが酪農学園の仕掛けたトラップ。

早読みからのミスを誘ってきていることがよくわかると思います。

実は、求められている能力は精読です。

出題は内容把握

私立獣医の長文には、半分以上文法や単語要素が入ることもあるほど、単語や文法重視。

ですが、酪農学園の長文は内容把握の問題が出ます。

正しい選択肢だけでなく、内容に合わないものを選ぶケースもあるので注意が必要になります。

文章自体は難しくありませんが、内容把握の問題なので、現代文(論理力)が他大よりも必要です。

現代文が苦手な生徒は高校入試レベルの国語で構わないので、日本語でまず勉強してみてもいいでしょう。

私の生徒にはもちろんですが、英語の長文の読み方を徹底指導しています。

注意が必要な2つ目の長文

実は意外とやっかいなのがこの大問2。

大問1と異なり、長文のテーマが理系ではありません。

しかも非常に多岐にわたるテーマなので、長文内での想像が難しく、確実な和訳力が必要です。

獣医学科や生命科学・医学系学科志望の生徒は、文系の文章になると途端に読めなくなることがあります。

1期試験では大問2の方が若干長文が短いので、しっかりした英語力のある生徒は焦ることはありませんが、英語の本質的学力がない生徒は、本番でつまずきやすくなるかもしれません。

長文読解で重要なのは、「ゆっくりでも正確に読む」ことです。

特に大問2でも内容把握の問題なので、全体をしっかり読むことで、正解を得やすくなります。

文系文章であったり、問題の出題方法をみると、単純暗記ではなく、しっかり考えて解答できる生徒を求めているのは明らか。

小手先の受験テクニックではなく、きちんとした英語力を鍛えましょう。

獣医学科入学後にも英語の論文を読むことになるので、正しい英語読解力は獣医になるならずっと役立ちます。

大問3で文法

ここでは一般的な4択の文法問題が出題されます。

他大と同様に、文法の中心である動詞の活用や接続詞など、典型的な問題が中心。

文法対策は重要性が低く、大事なところさえおさえておけば大丈夫。

あまった時間は長文力の向上に使いましょう。

最後は英訳

2019年入試の大問4は、1文を英訳する問題でした。

私立獣医で英語の記述式は珍しく、あまりありません。

そのため、和文英訳は酪農学園のために個別対策が必要です。

ただし、2018以前は英訳ではなく、文法の並び替えでした。

ですので、大問3の勉強の時に同時に並び替えの対策をしておく必要があります。

英語が得意であれば是非対策をして、しっかりと得点を狙うべきですが、
英語が苦手だったり、英訳にそもそも自信がないのであれば、最初から切り捨ててもいいでしょう。

ここは0点でも余裕をもって合格最低点をとることはできます。

対策・勉強法

酪農の対策で最も重要なのは、英語長文における内容把握の対策です。

1000語クラスの長文でも、どこに何が書いてあり、問題ごとにしっかり情報を使う必要があります。

長文自体が難しくても簡単でも、この内容把握を上手くなるにはポイントがあり、慣れればすぐに上手くなります。

長文の前に単語と基礎文法

長文読解力よりも、まず基本的な英語力である単語と基礎文法を何よりも大切にしましょう。

どれだけ優れた先生でも、基礎力のつけるには時間が圧倒的にかかります。

共通テストまでの英単語と、高校1年までにならう文法をなによりも大切にしましょう。

英単語も文法も基礎は一瞬で和訳ができ、半分日本語と変わらないような感覚にまでなれば、長文はほぼ読めたようなものです。

ちょうどいい問題は多くない

難しいのは、1000語前後なのに難しくない長文は数が少なく、共通テストやセンター試験程度しか似たものがありません。

かつてのセンター試験や共通テストのリーディングも対策として一定の効果があります。

また、文章量が少なくても中堅レベルの私大の英文は難易度としてちょうど合います。

まとめ

  • なによりも基礎単語と文法を大事にしよう
  • 早読みは厳禁
  • 酪農に合わせた対策も考えよう

保護者の方へ

形式の変更や出題傾向の違いで困る生徒と困らない生徒がいます。

共通テストの失敗で今後も入試に細かい変更が行われますが、正しい勉強をしていれば形式変更を有利に利用できます。

一方で、間違った場当たり的な勉強をすれば、ちょっとした変化が不合格につながるでしょう。

獣医師は一生勉強が必要です。

獣医学科(獣医学類)の受験勉強を利用して一生つかえる勉強法を身に着けるチャンスを与えるのは、保護者の方です。

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