【英語】関西学院大学の入試問題を徹底分析 |プロ家庭教師のロジティー

関西学院大学の英語

関西学院大学における主な入試形態(一般入学試験)は、

全学部日程
学部個別日程
共通テスト併用日程
英数日程(実施がない学部もあり)

の4種類。

理系と文系で若干異なるので注意が必要です。

2025年からの新課程で若干の変更はありますが、英語は基本的に変わらないことが予想されています。

定員のほぼすべてが一般入学試験(全学部日程)なので、対策すべきはこの一つ。

本分析でも、全学部日程の英語にターゲットを絞って分析しています。

英語は基本的にどの学部でも最大配点あり、必須科目。

一部学部では英語・数学型もあるので、最重要科目といえるでしょう。

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多様でボリュームがある

基本的に大問は6つですが、5つの時もあります。

1つの大問は分量が極端に多いことはありませんが、そこそこはあります。

全ての大問でそれぞれに求められる能力がことなり、しっかりとした基礎能力に基づいた学力が必須。

時間は90分あるので焦る必要はありません。

着実に点数を積み重ねる正確性の方が重要になるように作られています。

早読みや表面的なテクニックよりも、正しい勉強の継続による実力が求められます。

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大問1と2と3の違いに注意

大問1と大問2と大問3が長文読解。

大問1が700~900語くらいの長文。

空欄補充や単語関連もありつつも、内容理解を含む総合問題。

大問2が300~400語前後の長文。

コンパクトで読みやすい。

空欄補充や単語単独はなく、節や内容理解の問題が中心。

大問3は300~600語の長文。

単語を中心とした空欄補充や熟語の問題と、内容理解の選択問題。

とそれぞれの長文に個性があります。

一貫して標準レベルが中心であり、正しい文法理解と単語力

日本語の現代文と合わせた英語長文の読み方ができていれば難しくありません。

良問が多く、実力がはっきりする

この3つの大問はバランスが良いです。

文系理系の全学部が解答する問題ですので、出題分野や長文タイプも様々。

関西学院大学のための勉強をするということは、王道の勉強をすることと同義です。

つまり、受験テクニックが通用しにくく、手抜きが明確になり、本当の実力がそのまま点数に反映されやすくなっています。

英単語や英熟語も標準レベルが中心。

教科書は受験に不向きであり、教科書ベースの英語だと明らかに不利です。 正しい体系的な指導が有利になっています。

後半は文法と会話

大問4は10問
大問5は5問

それぞれタイプの異なる文法問題が出題。

さらに大問6では会話文。

というのが定番となっています。

文法問題は定番の形が多い

大問4は典型的な4択の文法問題。

動詞や活用に関するものもあれば、名詞や形容詞の意味もあり、前置詞や接続詞なども問われます。

最もよくあるタイプで、難易度も標準レベルが中心。

まさに関西学院大学の英語という感じがします。

大問5も定番の並び替え

大問5の5問も、並び替えで特定の番号にくるものを2つ選択します。

日本語訳が問題に記載されているので、並び替えの中では非常に取り組みやすいです。

こちらも標準レベルといえるでしょう。

最後の会話文は理解が重要

大問6は会話文の内容理解が中心です。

会話文では、会話文独特の表現が重要になる大学もありますが、関西学院大学ではシンプルな内容理解が中心。

一部の問題では会話文独特の表現が問われていますが、その比率は決して多くありません。

また、会話文の表現も必要な範囲は基礎~標準であり、一般的に正しい会話表現を理解していれば問題なく点数を積み重ねることができます。

文法や単語ばかりに注力していると、会話表現への対策が遅くなりがち。

できれば高校2年生の春~夏くらいまでには対策をスタートしましょう。

高校1年生と2年生での過ごし方が、大問4,5,6での差となります。

ここの3点5点が最終的な合否の分かれ目になることもあり得ます。

難易度と参考書・問題集

関関同立の一角であり、関西私立のトップグループ。

日本全国でみてもトップグループの一校ですので、レベルが高いのは事実です。

一方で、超難問は出題されず、標準レベルをしっかり理解していれば合格最低点は確保できるように作成されています。

どの学部でも必須の英語は、いかに正しく積み上げてきたかがポイントであり、現在の偏差値が40くらいでも大丈夫。

関学の英語は勉強方法を改善して、自己分析と理解を徹底することで合格に必要な学力を身に着けることができます。

参考書・問題集

英単語・英熟語・英文法のどれもが標準レベル。

関関同立の4校で比較すると比較的取り組みやすい問題が多く、参考書も共通テストや私大標準くらいがおすすめ。

難関私大向けや国公立向けも悪くはありませんが、合格最低点を超えることが目標ですので、難しすぎることになるでしょう。

第一志望が 長文読解の練習では、共通テストや標準レベルの単語と文法の参考書・問題集を一周してから、300語程度の長文読解を中心にすすめとよいでしょう。

英語が得意な生徒や浪人生は、500語程度の長文読解を中心にしてもよいでしょう。

まとめ

  • 良問が多く他の大学の対策にもなる
  • 基礎と標準が何より大事
  • 難しすぎる問題や教科書の利用は逆効果

保護者の方へ

関西学院大学は難関校ですが、実は英語は取り組みやすくなっています。

英語は才能よりも正しい努力の継続が大切であり、保護者の適切なサポートで学力を伸ばしやすいです。

なんとなく勉強している生徒と、正しい指導に基づいて適切な努力を続けている生徒での差は大きいのが事実。

特に王道の出題が多い関西学院大学の英語では、その差が合格と不合格となって明確に現れます。

他の大学対策にも使いやすいので、お子さんが進路に迷っている場合は、明確な方向が決まるまで、とりあえず関西学院大学を目安にしてみるのも有効です。

保護者の方がお子さんの問題点に気付き、質の高いサポートをつけることで、半年~2年後には目に見える成果として得られるでしょう。

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