【化学】関西学院大学の入試問題を徹底分析 | ウェブ授業ならプロ家庭教師のロジティー

 

関西学院大学の化学

関西学院大学(Amazonリンク)における理系学部の入試形態は、

一般入学試験(全学部日程:均等配点型)
一般入学試験(全学部日程:数学・理科重視型)
一般入学試験(共通テスト併用日程;数学)
一般入学試験(英数日程)

の4種類。

 

定員のほぼすべてが一般入学試験(全学部日程:Amazonリンク)なので、対策すべきはこの一つとなります。

本分析(化学)でも、全学部日程の化学にターゲットを絞って分析しています。

 

試験日程は2日間(4回)ありますが、すべてに使える分析として作成しています。

理科(化学・生物・物理)は理系の全学部(4学部)だけでなく一部の文系学部でも入試で使えるようになっています。

全学部日程の均等配点型は各科目150点配点ですが、
数学・理科重視型では理科は150点に対して、英語100点、数学200点となります。

2023年度入試で全学部日程で生物が入試に使える学部

理学部
工学部
生命環境学部
建築学部

経済学部(理系型)
教育学部(理系型)
総合政策学部(理系型)

 

理科は化学・生物・物理の中から1つ選択となります。

ただし、 経済学部、教育学部、総合政策学部の文系3学部で理科が選べるのは一般3科目型の理系型のみ。

文系型では理科は入試に使えないので注意してください。

2024年度の募集要項は2023年11月上旬に公式HPで掲載予定です。

 

時間には十分余裕がある

関西学院大学の化学は75分で大問3つなので時間が不足することはまずありません。

また、合格最低点を考えると、時間をかけてでも解ける問題を正確に解いていくことが重要。

無理に全部解く必要性もないので、落ち着いて正確性を高めましょう

 

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理論化学が中心

3つの大問のうち大問3は有機化学(Amazonリンク)から出題。

大問1~2は理論化学が中心となって出題されます。

無機化学はほぼ出題されないこともありますが、だいたい大問0.5個分くらいが出題されるイメージです。

 

理論化学も典型問題が中心

大問1および大問2は理論化学が大きな割合を占め、年によっては理論化学のみということもあります。

関西学院大学の化学の約半分を占め、ほかの大学でも40~50%は理論化学になります。

 

よくある分野の典型問題

関西学院大学の化学は出題傾向も難易度も標準的で典型的。

 

他の大学でも出やすい分野が出題されやすく、正しい勉強ができていれば特別な対策をしなくても関西学院大学の化学は解けるようになりますし、同時に他の大学対策にもなっています。

言い換えれば関西学院大学の化学が出来ていなければ勉強方法を間違っており、理論化学では特に顕著といえるでしょう。

 

無機化学は自分の学力とほかの科目とのバランス

出題量は少ないですが、無機化学(Amazonリンク)は基本的に出題されるという前提で勉強をすすめましょう。

ただし、出題頻度と量を考えると、重要性は低いです。

 

関西学院大学の各学部は合格最低点が高くなく、理論化学と有機化学で高い得点率があれば無機化学は0点でも合格最低点を超えることは難しくありません。

 

無機化学は一定の重要性がありますが、関西学院大学および併願校の傾向を確認して、時間に制限が大きい場合は優先順位を決めるのが良いでしょう。

年によっては大問1つ無機化学もあるので、時間があれば絶対に復習しておいた方がいいです。

 

最後の大問は有機化学

有機化学は大問3で単独の大問として出題されます。

 

関西学院大学でも必ず出題されるとともに、他の大学でもほぼ100%出題されます。

中高一貫ではない高校だと有機化学が遅れることがあります。

 

逆に中高一貫だと理科の勉強が早すぎて化学基礎の学習が不十分なのに有機化学に入ってしまうことがあります。

どちらも有機化学が受験で上手く解けない原因ですので、理解が出来るスケジュール管理も重要となります。

 

炭素同士の結合が基本であり最重要

有機化学の基礎として有機化学の構造および結合があります。

 

関西学院大学では特に狙われやすく、高分子化合物よりも鎖式および芳香族の構造が重要となります。

同位体や芳香族の構造決定は頻出で、有機化学の基本~標準レベルがいかに正確に理解できているかを問われます。

 

有機化学で合格点をとるには理解と暗記のバランスが重要であり、スタートは化学基礎の理解。

化学基礎から正しい勉強が出来ていれば物理や生物よりはるかに安定して高得点がとりやすいです。

計算も標準的

有機化学では計算も出題される可能性が高いです。

 

構造式がメインの場合は計算問題がほぼ出ない年もありますが、だいたいの年で有機化学でも標準的な計算問題が出題されます。

難易度は標準的で典型的な計算なので、一般的な問題集が理解できていればほぼ確実に得点を稼ぐことができます。

 

特に理系の生徒で、化学の計算に苦手意識がある場合は、勉強法を間違えています。

今すぐ正しい勉強法を身につけるための軌道修正をおこないましょう。

 

参考書・問題集

しっかりと標準的な理解を助けてくれる参考書が最適です。

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問題集

標準的な典型問題が全範囲で掲載されていることが重要です。

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難問はほぼ出題されず、合格最低点を考えるとそもそも難問を勉強する必要がないことを理解しておきましょう。

 

まとめ

  • 標準的で典型的
  • 他の大学とのバランスも考えたい
  • 無機化学は無理しない

保護者の方へ

関西学院大学の化学は、理科3科目の中で最も標準的であり、正しい勉強をしておけば合格最低点がとりやすい科目となっています。

 

ただし、関関同立の一角なので勉強法を間違えたり、準備不足になると一気に合格が難しくなります。

全体的な難易度が極端に高くはありませんが、決して簡単ではありません。

 

化学は勉強法を改善するだけで比較的成績があげやすいので、お子さんの勉強方法が正しいものかどうかを保護者の方もしくはプロが確認すると合格率を大きくあげることができるでしょう。

 

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