岩手大学農学部の数学
岩手大学農学部の数学は120分で大問が5つ。
完全記述式で、範囲はⅠAⅡBとなっています。
国公立獣医は学校によってⅠAⅡBが範囲の大学と、ⅠAⅡBⅢが範囲の大学があるので注意してください。
本分析は、岩手大学の共同獣医学科をメインターゲットに考えて作成していますが、 農学部は獣医学科も含めて数学の問題が同じ。
獣医学科以外の農学部を目指される生徒やご家庭にも役に立つように作成しています。
東北で獣医学科があるのは、国立の岩手大学と私立の北里大学(2年生~)になります。
時間は足りる
120分で大問数と難易度を考えると、普通にとけば時間は間に合います。
特に共通テストで獣医を目指せる点数が取れているのであれば、2次試験は時間を気にすることなく解けるでしょう。
獣医学科の入試では、岩手もそうですが、速さよりも正確性が大切になります。
大問1は小問集合
最初の大問は3つの小問集合。
どれも基本的な計算問題となっており、公式をそのまま当てはめるだけで解くことができます。
使うべき公式も1つか2つだけなので、確実に満点を狙いましょう。
大問2以降を見越した勉強をする
大問1だけをみると、公式を暗記して使えれば合格できそうな気がしますが、実際はそんなことありません。
共通テストの対策をしていれば自動的に大問1は満点がとれるので、本格的な勉強が必要なのは大問2からといえるでしょう。
高校2年の冬の時点で大問1がほぼ満点でなければ黄信号。
現役合格を狙う場合は、今すぐ勉強方法を見直したり、プロ家庭教師を利用するなど対策を行いましょう。
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4つの大問は数AB比率が高い
大問2~5の出題傾向は比較的読みやすいです。
ただし、共同獣医を狙う場合は、最低でも7割、標準で75~80%を考えると、全範囲を網羅的に勉強する必要があります。
獣医以外の農学部であれば、傾向に合わせて勉強するだけで飛躍的に合格率を高めることができるでしょう。
A、B、微積
ほぼすべての年で、
数A(場合の数・確率がメインでときどき整数の性質)
数B(数列もしくはベクトル)
数Ⅱ(微分積分)
の3つが出題されます。
そして残りの1問はどの分野から出るかはランダムですが、数Ⅱの微積以外の分野が多いです。
微分積分、場合の数・確率、ベクトル、数列 は、同じくⅠAⅡBが出題範囲の国立大や私立獣医でもよく狙われるので、入念な対策が必須となります。
難易度は標準レベルがメイン
特別難しい発展レベルの出題はほぼありません。
標準レベルをほぼ満点がとれるように仕上げることが合格への近道。
そのために、基礎をしっかり固めることが最重要となります。
共通テストにだまされるな
特に浪人生でよく見られるのが、時間を言い訳にした基礎力不足。
基礎力の向上は、共通テストよりも昔のセンター形式が有効です。
最初にセンター形式で基礎力をとにかく高めましょう。
そこから共通テスト対策と2次試験対策を上乗せしていくイメージです。
国公立獣医は共通テストの点数が大切ですが、共通テストは形式に偏りが大きいので、最初から共通テストの問題集を使うと変な癖がつきます。
注意してください。
参考書・問題集
標準レベルを正確に解くことが重要なので、黄色チャートレベルが最適です。
黄色チャートを一通り終わらせてから共通テスト(できれば先にセンター試験形式)に進みましょう。
条件付確率やmod、漸化式に加えた数学的帰納法が出るなど、黄色チャートでは満点は狙いにくいですが、合格に必要な8割であれば十分にとれるでしょう。
数学が得意な生徒や、岩手大よりワンランク上の獣医大学も候補に入っている場合は、LEGENDや青チャートを利用してもいいでしょう。
共通テスト対策とのバランスが重要
現役生であれば、共通テストの過去問を利用するのが3年生の夏休みごろになるでしょう。
2年生までにチャートを1.5回転して、3年生の春にセンター対策とチャートの復習ができれば完璧といえます。
赤本を使う時期は、浪人生であれば春に一度見ておきましょう。
現役生は高校3年の冬で大丈夫です。
まとめ
- 標準レベルをまんべんなく
- 大問2からが勝負
- 共通テストよりセンターを上手く使う
保護者の方へ
岩手大学の共同獣医学科や農学部の数学は、真面目にコツコツ積み上げれば合格点がとれます。
特に、高校2年生の最初から受験を見据えた対策をしていれば、高校の偏差値が50くらいでも、獣医学科以外の農学部であれば合格を普通に目指せるといえるでしょう。
岩手大の数学は、才能やセンスよりも正しい勉強の継続が大切になります。
お子さんの自主性を尊重しつつも、いい先生を早めにつけてあげてください。
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