【中学理科】偏差値50の勉強法(物理・化学)

本記事は中学理科ですので、文系理系を問わず読めるように作成しています。

実際に指導する生徒は、現時点での希望進路を踏まえた上で勉強法が変わります。

ご注意ください。

理科1物理と化学は高校の基礎までまとめて学習

理科1は物理と化学。

この2つは高校受験でも重要ですが、大学受験でも利用する可能性が非常に高いです。

また、高校1年で勉強することになります。

中高一貫校の生徒であれば、高校1年レベルを加えながら中学レベルを勉強した方が、理解が容易です。

また、高校受験生でも、偏差値60を狙いたいのであれば、高校レベルを少し加えて理解しやすくしてくれる先生を見つけましょう。

高校受験生で、現在平均点より大きく下回っている生徒は、暗記を中心にしつつも、暗記以外の分野を少しずつ増やしていく勉強がおすすめになります。

基本的に理解を中心とすべきことは変わりませんが、物理と化学は中学だけでなく高校になるとより理解の割合が高くなります。

特に将来理系に進みそうな生徒は、もしかしたら一生つきあう科目になるかもしれません。

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物理は計算が大変?

物理は、理科の中で最も計算が多いことは事実です。

中学物理は暗記も一定量あり、国語力が必要な科目複合部分も多くなっています。

また、数学との親和性が非常に高いです。

つまり数学が得意であれば物理は非常に解きやすく、数学が苦手であれば物理も点が取りにくいのも事実です。

一方で、実際に行う計算は、高校入試でも中学2年生くらいまでの難しくない計算がほとんど。

1次関数と掛け算割り算が分かっていればだいたい解けてしまうので、数学が苦手な生徒でも十分に対応できるレベルです。

物理も用語暗記はある

数学や計算が苦手な生徒は、すぐに物理をあきらめてしまいます。

偏差値40くらいの、平均点より大きく下回っている生徒は、勉強の最初は計算以外のところを重点的に勉強しましょう。

それぞれの分野で、計算をせずに理解できること、用語の暗記を最初に勉強し、わかるところから始めることが有効な勉強法です。

中学物理の本質は、動きにあります。

「何がどう動いたか?」を考えることに、計算はありません。

計算には単位を2種類活用

単位を利用した計算法は中学校の理科だけでなく高校の理科でも活用することができます。

計算が苦手な生徒にこそ、2種類ともマスターしてほしいですし、
子供に勉強を教えたい保護者の方にも、すぐに理解できる方法です。

小学5年生レベルの数学力があれば、短期間で身につきますので、絶対に練習しましょう。

単位あたりを理解

単位の最初の活用法は、単位当たりの意味を十分に理解することです。

1mあたり、1gあたり、1molあたり。

それぞれの1が示す量によって、感覚が大きく異なってきます。

また、単位それぞれの意味も理解しておきましょう。

代表としては、k(キロ)は1000倍、m(ミリ)1000分の1などがあります。

この単位当たりの意味を理解しておくと、中学理科はもちろん、高校での物理や化学、数学や社会でも非常に利点があります。

計算式を単位で作る

例えば物理の速さ。

m/sという単位が出てきます。
これのmはメートル。つまり長さです。
sはsecond。つまり1秒という意味。
そしてこの間の/は割り算のマーク。

つまり、分母と分子を分けている、分数の表現だということです。

数値だけでなく、単位も掛け算割り算の計算があり、その計算の結果が答えの単位に書いてあります。

単位だけみれば、計算式を自動で作れるようにもなります。

中学理科の計算は、式さえつくれてしまえば、あとはほとんどが小学3年生までに習う計算なので、非常に簡単。

まさに点が取りやすいボーナス問題です。

公式も、公式暗記ではなく、単位で捉えるとステージが一つアップします。

単位を利用すればグラフにも活きる

単位を利用する利点には、3つ目もあります。

それは、グラフでの利用です。

グラフには数値が与えられており、そこには単位が書いてあります。
しかし、その単位や数値を見落としがちな生徒は非常に多い。

また、1,2,3と1つのメモリが1ずつ増えていくと、数値も必ず1ずつ増えていくように感じます。

しかし、対数軸という考えを使えば、1=10、2=100、3=1000という意味になり、グラフの意味も大きく変わってきます。

これを理解すれば軸と数値に対する関心が高まり、グラフをみるとき、グラフの変化のまえに、縦軸と横軸に注目できるようになります。

高校入試では、理科だけでなく社会でも表やグラフの重要性が高まっているので、当然点数アップにもつながります。

都立高校入試分析  埼玉県高校入試分析  千葉県高校入試分析

化学の本質は原子

化学では、計算やグラフが半分、それ以外の部分が半分というのが一つの目安です。

実は、化学は理解を丁寧に行うことで得点を取るのが急に簡単になる一方で、理解をしようとしないと極端に丹が取りにくくなる科目です。

偏差値50程度、平均点程度の生徒は、理解の恩恵を受けられず苦手意識をもっているケースが多いです。

分野ごとに多少の違いがありますが、根本原理である化学的変化やグラフの意味を理解することに時間を使い、
一定レベルの理解ができるまで問題を解かないという正しいトレーニングが非常に重要になります。

保護者の皆さん、やみくもに問題集を買うのはやめましょう。

問題集より参考書を読む時間を増やしましょう。

細かすぎることは一旦無視

暗記中心の理科の勉強をしていると、細かいところまで覚えなければ、という勘違いが生まれます。

20年前に高校生に教えていた内容の一部を中学生の化学で学ぶなど、細かい部分も完璧にしようとすると、難易度が跳ね上がり効率が悪くなります。

それだと無駄な時間が長くなり、平均点+10は難しいです。

最初は理解なので、暗記を極力減らし、大まかにとらえていきましょう。

この方法は、歴史などでも非常に有効です。

まとめ

  • 物理は計算以外からはじめよう
  • 化学は理解を先にしよう
  • 単位と計算を味方につけよう

保護者の方へ

中学生で物理と化学の平均点取れていない生徒は、ほぼ100%理解の習慣がついていません。

勉強方法を大幅に間違えているということです。

勉強方法をお子さんが一人で修正することは難しく、集団指導のでも基本的に直りません。

保護者の方がお子さんにしっかり目を向けて、いいサポートをつけることさえできれば、現在平均点とれるかどうかの子が2~3段階アップして理科が得意な子になることはそこまで難しくないでしょう。

理解が大切な理科だからこそ、保護者のサポートで差が出ることを知っておいてください。

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