【中学理科】偏差値50の勉強法(生物・地学)

生物と地学は、物理や化学よりも努力で点がとりやすい

生物・地学は計算が少なく、理解項目も物理・化学より少ないです。

事実として、単純暗記で一定の点数がとれます。

このせいもあって、直前に覚えればなんとかなるという勘違いで、理科2の点数がよくても平均点。

他の科目に時間がかかって勉強時間がとれないと、結局平均点より下になってしまう。

こんな勉強法を続けていては、理科での点数アップは一生かないません。

定期テストはもちろん、高校受験では高得点がのぞめません。

ひいては、大学受験への基礎という面でも不足が生じて、理系選択の可能性が低くなります。

暗記要素が多いからこそ、平均点を超えるためには暗記以外にポイントがあります。

説明が分かりやすい先生がいて、生徒が真剣に頑張れば、他の科目より短期的に点をアップさせやすいのが特徴です。

  • 全科目は無理だ
  • とりあえず1科目でいいからいい点をとりたい

と思っている生徒ほど、生物と地学を頑張りましょう。

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受験で点をとりやすい

計算やグラフが苦手な生徒にとっては、高校受験でこの生物と地学で点が取れるかどうかが合否に大きな影響を与えます。

厚生労働省の方針もあって、グラフや図を利用し理解を重視した問題は入試でも定期テストでも増えていくでしょう。

今回の定期テストでしか通用しない、短期的な暗記ではなく、
1年後2年後でも有効な論理的裏付けのある暗記をしなければいけないことを理解しましょう。

生物は絵や図を見るのが勉強

中学生物では、1年生で生物、2年生で動物と人間、3年生で細胞と遺伝が中心となります。

誰もがどこかで見たことあるような生き物が出てくるので、一つ一つの区別をつけながら覚えていくことになります。

どこまで生物を頑張るか?

生命科学系、医学系などに興味がある人は、非常に頑張る必要がある科目です。

理系の生徒や、文系での国公立を視野に入れている生徒は、大学受験まで生物が必要になる可能性が高いです。

一方で、大学は私立文系にする予定であれば、中学および高校1年での生物基礎だけで終了です。

もちろん、未定であればとりあえず頑張る、という方針がおすすめですし、そもそも大学受験のために勉強をしているわけではありません。

自分に合った力の入れ具合を考えておきましょう。

観察学に理論を加える

生物は観察学が一番重要であり、植物や動物、細胞や臓器の絵を正確に描くだけで勉強になります。

ただし、ただのお絵描きでは勉強としての効果が薄くなります。

描いた絵には、

  1. 名前と機能を加える
  2. 他と比較する

の2つが重要になります。

理論の裏付けを加えていこう

生物が苦手な生徒は、暗記科目という刷り込みが強く、何とか暗記しようとします。

もちろん、生物も地学も暗記だけで点をとることができる部分はありますが、それだけではせいぜい平均点くらいです。

逆にいえば、単純な努力だけで平均点くらいはとれるので、平均点を大きく下回っている生徒は、努力不足の可能性大。

効率的な暗記といった努力の質に加えて、勉強量も見直しが必要です。

生き物はその時々の環境に合わせて変化してきたので、なんでこうなっているのか?には環境や進化過程に裏付けがあります。

一つ一つののことを別々に覚えるのでは、暗記は大変。

物事のつながりは、授業で教えてくれていますし、教科書や参考書に書いてあります。

暗記をする前に、論理的裏付けを理解することから勉強をスタートしましょう。

論理的理解が先、暗記は後です。

都立高校入試分析  埼玉県高校入試分析

地学は大学受験ではほとんど使わない

高校受験を考えた際に、地学の出題は一定量あり、重要なポイントを勉強しなければいけません。

一方で、中高一貫校に通っている場合は、高校受験がなく、
大学受験もしくは内部進学のための内申点がターゲットになっているはず。

その場合、大学受験で地学が必須なケースを除いて、地学の優先順位を大きく落とすことをおすすめします。

理系の大学でも、多くの学部学科が地学は受験科目として使われていません。

もちろん、地学が楽しい、好きだといったお子さんは、普通に楽しく頑張って好成績を狙うのがよいかと思います。

受験はわかりやすい指標ですが、受験が勉強のすべてではありません。

中学受験でもそうですが、受験に勉強の意味を見出すことは、大学(社会人)以降を見据えた教育には悪影響になることもあります。

中3~高1で地学基礎

中高一貫校の場合、主に高校1年で地学基礎を勉強し、そこが地学の最後の勉強になります。

ここも普通に暗記中心(理解が加わるのが理想的)で乗り切れるので、重要性は低いです。

自分の興味や将来の方向性がある程度明確な場合は、優先順位をしっかりつける練習にもなります。

実生活でも役立つ地学

中学地学では、1年生の時に地震、2年生の時に天気、3年生の時に天体と、実生活に役立つことばかり。

毎日朝に天気予報を家族で見てから学校やお仕事に行きませんか?
最近の地震の多さ、対策について考えたこと、話し合ったことはありませんか?
保護者の皆さん、デートでプラネタリウムに行ったりしませんでしたか?

受験での利用機会が少ないにもかかわらず、非常に身近で役に立つ内容ばかり。

また、中学レベルでも一つ一つにしっかりと理由があり、理解しながら暗記をすすめるということが分かりやすい、正しい勉強の流れの効果が明白な科目です。

平均点レベルをまず目指すのであれば、身近で興味がある分野だけでいいので、実体験と絡めながら勉強をすすめれば十分です。

お子さんにもう一つ上のステージを目指してほしい保護者の方は、
「これってどういうこと?」
と地学を勉強中のお子さんに聞いてみてください。

きっちり理由を説明できないお子さんは、地学だけでなく、他の科目の勉強法も間違えている可能性が非常に高いです。

これを説明できるように、と考えるきっかけを与えること。
つまり、暗記中心といわれてる部分で理解を求めることこそ、平均点からの脱却法です。

まとめ

  • 単純暗記から脱却しよう
  • 高校受験しないなら、優先順位をつけよう
  • 好きなものを頑張ろう

保護者の方へ

生物と地学は、物理化学や英数国と比較して重要性が高くありません。

だからこそ勉強法を間違えているお子さんが非常に多く、保護者の方もお子さんの間違いに気づきにくくなっています。

理科はお子さんが楽しんで学びやすく、理科2は楽しさも点数も両立して向上させやすい科目。

お子さんの点数が低かったり勉強を楽しめていなければ、理科2を上手く教えられる先生がいれば人生が変わるほどの良質な変化が見込めます。

ただし、生物・地学を上手く教えられる先生は非常に少なく、保護者の方の動きがとても大切です。

また、近年の傾向を考えると、理科2を単独の科目とせず、国語や数学、英語と結び付けられる複数科目を教えられる先生はさらに数が少なくなりますが、驚くほど効果的でしょう。

お子さんの勉強を楽しくしつつ、点数と自信・自己肯定感を高めて、さらに他の科目に波及させていきましょう。

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