大阪公立大学の獣医学部を徹底分析 | 獣医ならロジティー

 

大阪公立大学の獣医に合格するのための基本情報

2022年4月に、
大阪府立大学 と 大阪市立大学 の2大学を母体に、
大阪公立大学が誕生しました。

 

これまでは大阪府立大学の生命環境科学域の獣医学類があり、こちらがいわゆる獣医学科でした。

大阪公立大学には獣医学部があります。

学科は獣医学科のみです。

 

また、大阪公立大学は獣医学部とは別に農学部もあります。

 

大阪公立大学(府立大学時代の)分析 → 英語  数学  生物  化学

他の獣医学科との比較は  →  こちら

唯一の公立獣医

現在、いわゆる獣医学科には国立が10校、公立は1校、そして私立は6校となっています。

合計17校で、1年間の入学者は1000人程度。

非常に狭き門となっています。

アクセス(獣医学部は「りんくうキャンパス」)

住所 :大阪府泉佐野市りんくう往来北1番地の58

りんくうキャンパスは大阪府立大学の時と同様のキャンパスになります。

獣医学部のみのキャンパスで、他の学部があるキャンパスは遠くなります。
(一番近くて電車で1時間くらい)

 

試験に関して

メインである前期試験は、

  1. 共通テストが850点満点、
  2. 2次試験(一般個別試験)が700点満点

の合計1550点満点です。

よくある質問・料金などは → こちら

web授業に関しては → こちら

共通テスト

前期・後期ともに、共通テストの科目は同じです。

前期試験では共通テストで6倍の2段階選抜(共通テストでの足切り)が実施される可能性があります。

共通テストでこの足切り(共通テストで点数が基準に満たない生徒は、大学の二次試験が受験できない)にひっかかる学力ではそもそも合格率は0に近いです。

 

いわゆる6教科8科目850点のスタイル
理科は2科目選択で、その2科目合計で100点満点となっています。

その分、2次試験は理科の配点が高いです。

共通テスト科目と配点

【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングあり](200[50])
【国語】国語(200)
【数学】IA・IIBC(200)
【理科】物・化・生・地 から2つ選択   
 ただし基礎科目の選択不可(100)
【社会】1つ選択(100)  
【情報】情報Ⅰ(50)    

国公立獣医としては標準的ですが、理科の配点が2科目合計で100点となっています。
リスニングは25% 。
理科は地学選択が不可。
情報は50点の配点です。

2次試験

第1の特徴としては数学Ⅲがあること。

ただし、数学Ⅲの配点比率は高くありません

 

実際には、数学Ⅲをまったく勉強せずに合格することは非常に難しいです。

極端に難しい問題はないので、範囲を絞って勉強することをお勧めします。

正しい分析に基づいて正しい先生に教われば大丈夫です。

 

第2の特徴は理科が2つであること

国公立獣医でも2次試験で理科が2つある大学は少数派。

そして数学Ⅲがある大学はすべて理科が2つです。

理科2つは結構な負担になるのは事実です。

また、理科は共通テストが2科目で100点で、2次試験では2科目で300点になっています。

 

2次試験科目と配点

【外国語】英語(200)
【数学】ⅠAⅡBIIIC(200)
【理科】物理・化学・生物から2(300)

数B:数列
数C:ベクトル、平面上の曲線と複素数平面

定員

定員は変わらず40人。

 

国公立獣医の中では多いです。

前期は35人で、学校推薦が5人。

基本的には前期で合格することが必要です。

合格最低点(前期)

大阪公立大学は、2022年4月からスタートしました。

また、2025年1月からの入試は新課程となり、情報Ⅰの50点がプラスされて配点が1550点満点に代わっています。

大阪公立大学としての合格最低点

ここ3年は950~1000点(1500点満点)がだいたいの合格最低点。

総合で1008点(67.2%:1500点満点)の年もありますが、基本は1000点が一つの目標でした。

情報Ⅰの点数を考えると、2025年2月の前期試験は990~1040点(1550点満点:64~67%)が合格最低点になりそうです。

 

共通テストを77%で655点(850点満点)、2次試験を55%で385点(700点満点)とると合計で1040点となります。

2022年1月の共通テストは難易度が高く、2021年(第1回)や2023年(第3回)より英数国の600点満点で平均点が20~40点も低くなりました。

 

今後の共通テストがどうなるか予想が難しく、さらに新課程では情報が加わるなど難易度があがります。

実際に大阪公立大の獣医学科を目指すのであれば、共通テストは75%が1つの目標ラインとなりそうです。

共通テストで67%(基本70%)を下回れば、どの年でもほぼ確実に浪人することになります。

 

学費

学費は6年間で500万円弱が目安です。

内訳は、
入学金が38万2千円(大阪府民は28万2千円)
授業料は年額53万5千8百円
獣医学部は実験器具と実習費用が年額18万5千円

 

国立大が350万円程度、私立が1300万円程度。。

1年あたりで考えると学費で80万円ほどかかる計算なので決して安くはありませんが、私立の半額以下です。

奨学金を使えば親の支援が全くなくても、なんとかなる金額です。

 

保護者の方へ

大阪公立大学は国公立でも規模の大きい獣医学部。
(多くの国公立は農学部などの中の1学科として獣医学科があります)

大阪公立大学を中心に国公立獣医をお子さんが狙うのであれば、いいサポートをつけてあげてください。

合格率が大きく変わることは間違いないです。

 

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