津田塾大学の日本史Bはベーシック
以下の情報はメインの入試であるA方式の分析です。
時間は80分で大問は3つ。
全編記述式となっています。
試験科目選択
日本史は社会(日本史Bもしくは世界史B)の1科目として選択します。
選択可能なのは、
- 英語英文学科
- 国際関係学科
- 多文化・国際協力学科
の3学科です。
芸術学部の他学科や総合政策学部では日本史選択ができません。
女子大分析 → 日本女子大 東京女子大 実践女子大 昭和女子大
難易度
難しさとしては共通テスト(センター試験)と同じくらいか、それよりも少し簡単なレベルです。
ただし、あくまで求められる知識レベルとして。
実際に正しく漢字でそれぞれの用語を書くことができ、記述問題も回答するとなると、労力としては共通テストと同等か、ちょっと上になるでしょう。
私立では日本史でも選択のみのケースがあるので、津田塾以外の志望校の出題傾向も事前に追っておきましょう。
迷ったときは記述レベルまで想定しておくことが無難です。
大問1、2はよくあるパターン
大問1は古代~近世までから出題されます。
最近では中世からの出題が多いです。
最初はベーシックな穴埋め。
そして、長文中のキーワードに関する1問1答形式があります。
基礎~標準的な知識に関するもので、最後に50字程度の記述が1問ありますが、
それ以外のすべてが1問1答。
正しい用語を正しく漢字をつかった記載できなければいけません。
大学入試で最も多いタイプの出題形式なので、特別な対策は不要です。
通常の勉強を進めていきましょう。
大問2は、大問1と同じパターン
2つ目の大問でも同様のパターンです。
違いとしては近現代であること。
近現代は時間としては短いですが、内容は濃く大学入試としての出題頻度が最も高い分野。
津田塾でもメインの扱いとなっています。
形式も知識も基礎~標準なので、こちらも普通に勉強をすすめれば問題ないでしょう。
同時に、大問1,2が全然できなければ単純な知識不足であるとわかります。
大問3は差がつく記述
大問3では、250字という長い記述です。
キーワードがいくつか与えられ、一つのテーマの記述を行います。
取り組みやすいのが、時代が近現代からしか出題されないこと。
2018年以降は完全に近現代のみとなっています。
歴史は時代の流れと中心人物をおさえ、つながりを理解していくことが重要です。
記述問題に対応するには、単純暗記や一問一答に頼りすぎてはいけません。
歴史を暗記とだけとらえず、歴史を物語としてとらえるといいでしょう。
ひとつの法律や政策の裏側には多くの人の利権や思惑が絡みついています。
戦いが起こるということは、戦いをすることで得をする人がいるということです。
参考書・問題集
勉強法としては、
大問1,2を狙うか、
大問2,3を狙うか
の2つになります。
おすすめは大問2,3を狙って、近現代史を徹底的に勉強すること。
他の大学対策にもなりますし、日本人として最重要な時代を深く勉強するほうが有意義といえます。
もちろん、近現代史の精度を高めたら、古代~近世までも勉強しておきましょう。
網羅的に1年勉強をやりこめば、8割は取れます。
日本史で8割取れれば合格はかなり近づくでしょう。
参考書を使い倒そう
日本史の勉強法は、実は中学校の歴史の勉強法と同じです。
まずは参考書を用いて徹底的にインプット。
ここでほとんど勝負が決まります。
ある程度知識がつけば、問題を解くのではなく、インプットした頭を整理するように、何も見ずにノートまとめをしてみましょう。
問題を解かずにアウトプットをすることが、記述問題を解くための最良の練習方法となります。
これが同時に大問3対策になります。
大問3対策を徹底的に行えば、自然と大問2は解けるようになるでしょう。
問題集でアウトプットの練習はもちろん必要ですが、勉強時間の大半をインプットに使いましょう。
一般的な問題集を解くことは大問1,2の対策になります。
まとめ
- まずは近現代から勉強しよう
- 基礎知識のインプットを徹底しよう
- 記述問題の練習はインプットの後
津田塾大学を本気で目指すなら → こちら
よくある質問・料金などは → こちら