【化学】中央大学 理工学部の入試問題を徹底分析 | 中央大学ならプロ家庭教師のロジティー

 

中央大学 理工学部の化学

中央大学 理工学部の学部別入試において、理科の科目は学科によって差があります。

ただし、化学は全学科において選択科目に入っています。

 

これは学部別入試の一般方式・英語外部試験利用方式の2方式で共通となっています。

全部で10学科もあるので、自分の興味がある学科を間違えないようにしてください。

 

大学入学共通テスト利用選抜(単独方式)の理科は共通テストで、学科によって理科の必須・選択が異なります。

学部別選抜の大学入学共通テスト併用方式の理科は中央大の独自試験であり、理科は選択式ですが、化学は全学科で利用可能となっています。

 

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化学・物理の2つから1つ選択する学科

物理学科
電気電子情報通信工学科

 

化学・物理・生物の3つから1つ選択する学科

数学科
都市環境学科
精密機械工学科
応用化学科
ビジネスデータサイエンス学科
情報工学科
生命科学科
人間総合理工学科

 

中央大学は化学が便利

物理系の学科では、理科の受験科目は物理だけで、化学が選択できない大学も多いです。

 

中央大では理科(化学)の配点は100点であり、英語と数学と同等(数学科除く)。

理工系を目指すのであれば、中央大学はもちろん、他の併願校対策としてもしっかり化学の勉強をしておきましょう。

 

理論化学中心の出題傾向

4つの大問のうち、前半2つはマーク式となっています。

大問3,4にも選択肢はありますが、自由記述も多く含まれます。

 

大問1は全分野からの小問集合で、一問一答
大問2は1つの分野から出される大問で、マーク式
大問3は1つの分野から出される大問で、化学式もしくは計算が多め
大問4は有機化学からの出題で流れもあり、構造式や化学式の記述あり

となっています。

 

小問集合から理解力を求められる

中央大の化学の特徴として、表やグラフの多さがあります。

理解を前提とした勉強ができている生徒がほしいからです。

化学は、理解の上に暗記を積み上げるので、理解が前提条件となっています。

化学を暗記科目と勘違いして、一問一答形式で知識のみを積み上げていては、最初の小問集合ですら十分な点数が取れません。

 

実際に化学の暗記率は6~7割と高いですが、教科書を丸暗記しても中央大の化学では合格点をとることは難しいです。

 

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共通テストと形式が近い

小問集合から基礎~標準レベルの計算が出題されます。

大問1と大問2は計算でも、選択でも、知識でも共通テストなどと似た傾向にあります。

 

ここの計算は、各分野で取り組みやすいものが多いので、化学の計算に抵抗感がある文系の生徒でも普通に点がとれます。

8~10問の小問ですが、知識問題・計算問題・理解度の問題と幅広く基礎・標準問題があり、
旧センター試験や共通テストの演習をしておくと、良い対策となるでしょう。

 

大問2と3は理論化学から

大問2と大問3は基本的に理論化学から出題されます。

 

一部無機化学から出題されたこともあるので、実際には幅広く勉強すべきですが、
英語や数学にかかる時間を多くしなければいけない場合は、無機化学の優先度は低くしてもよいでしょう。

幅広いが、難易度は標準レベル

気体
溶解度
化学平衡

と、様々な分野から出題されます。

 

大問2もしくは3のどちらかでほぼ必ず複数の計算問題がある大問があり、
もう一方では反応式が多めに問われるのが、中央大学のパターンとなっています。

大問1では図表が多かったですが、大問2と3では反応と計算の両面をしっかりカバーし、化学を理解しているかを問われます。

 

ほとんどの問題が標準レベルから出題され、計算も高難易度はほぼありません。

一般的な問題集を高精度にできれば十分に合格点が狙えます。

 

大問4は有機化学

最後の問題は有機化学。

基本的にはどの問題集にもあるような、王道の有機化学を中心に勉強しましょう。

 

一定の難易度はあるが、正しく勉強すると点取り分野にできる

有機化学は出題パターンが決まっており、中央大学は特に範囲が絞りやすいです。

基本的に鎖式もしくは環状の化合物から出題され、糖などの高分子化合物の出題率は非常に低いです。

 

ただし、理解をしていないと0点もあり得るように作られ、化学(理科)を暗記とはき違えた生徒を選別する目的が明確に見えます。

 

有機化学はつなげて理解

化学はもともと反応の学問であり、反応前と反応後をセットで理解することが必須。

有機化学では、そのセットの感覚を延長する必要があり、中央大学ではそこが問われます。

 

さらに構造式と性質をセットにしきれれば、満点も十分に狙うことができます。

反応・反応式・性質・構造式・計算 全てを一気には出来ませんが、一つ一つ理解してつなげていきましょう。

 

細かい暗記はつなげる作業が一定レベル以上に達してからで大丈夫です。

難しい応用・発展は中央大ではほぼ出題されないので、よく出題されている部分に注力しましょう。

 

難易度と対策・問題集

GMARCHの中でも中位・上位となると、理解の勉強が必須となります。

理解を目指すことがそのまま難易度の上昇につながるわけではありません。

暗記に頼りすぎない習慣は中央大の傾向に即しており、効率的に点数が取れます。

できれば数学や国語と絡めて教えてくれる先生がいれば理想的です。

 

問題集を解く時間よりも、参考書を読む時間や、解説を理解する時間を大切にしましょう。

無機化学もしっかり勉強しつつも、実際に読み返す回数が多くなるのは、理論と有機でしょう。

 

問題集

問題集は基礎~標準が重要です。

 

応用発展レベルは、早慶上理まで視野に入れている生徒や、浪人生で化学に自信があればチャレンジしてもいいでしょう。

また、現在高校2年生で、志望校が完全に固まっていなければ用意してもいいかもしれません。 ただし、必ず先に標準レベルを使ってください。

 

共通テスト形式は有効

かなり形式が近い大問1だけでなく、理論化学の大問2と3にも、共通テストやセンター試験の問題集・過去問が有効になります。

中央大のみ、私立大のみの受験生には共通テストを受けない生徒もかなり多いですが、問題集や過去問は標準レベルの演習に適しています。 

 

まとめ

  • 理解優先の勉強法
  • 共通テストを有効利用
  • 有機化学はセットで

保護者の方へ

中央大学の理工学部はやはりハイレベルであり、全学科で利用できる化学も難易度が高いといえるでしょう。

一方で、理解する正しい勉強方法が身についてれば、現在の偏差値が40くらいでも十分に挽回可能。

 

お子さんの勉強方法が正しいのか間違っているのか、保護者の方が様子をみてサポートさえしてあげれば、合格を狙える学校ともいえます。

 

ちなみに、
中央大レベルを視野に入れている生徒で、高校2年生の化学(化学基礎)の偏差値が60未満であれば、9割以上の確率で勉強方法になんらかの改善が必要と言えます。

偏差値50以下であれば、全員が即座に修正すべきでしょう。

お子さんの合格は保護者の方にかかっています。

 

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