【数学】東京農業大学の入試問題(過去問)を徹底分析 | 農学・生命科学ならプロ家庭教師のロジティー

東京農業大学の数学

東京農業大学の数学の範囲はⅠAⅡBです。

私立の農学部は明治大学も含めて基本的にⅠAⅡB(2025年からはⅠAⅡBC)。

理系ですが数学の範囲は広くないので、計画的な勉強で合格率を大きく挙げることができます。

分析は大学と自分の2方向から

メインであるA日程とB日程は3科目で60~67%が合格最低点。

自分の数学の実力を考えつつ、出題傾向と必要な点数を考えると、勉強方法が変わります。

闇雲に教科書を使って勉強すると、合格率が分かりやすく下がります。

正しい数学の勉強法ができれば、受験までの時間が限定的であったり、数学が苦手な生徒でも6割は普通にとれるようになるでしょう。

4つの大問(かつては5つ)は比較的傾向が読みやすいので、東京農業大学と併願校のバランスも考えながら自分にあった勉強をしていきましょう。

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最初の大問は小問集合

大問1は3つの小問集合となっています。

基本的に大問2~4で出題されない分野から出題され、難易度は基礎的。

特に数Ⅰや数Ⅱからの出題は公式をそのまま使うだけの問題もあるので、確実に点にしましょう。

大問1が2つ以上は解けないと合格は非常に厳しいですし、本気で合格するなら満点を目標にしましょう。

普通に満点
ミスをしても2問以上

が必須です。

数Bのもう一つ

大問4で数Bの片方が出題され、出題されなかった方が大問1の1つの小問として出題されやすいです。

大問4がベクトルなら、大問1の最後の1つが数列。
大問4が数列なら、大問1の最後の1つがベクトル。

といった感じです。

数Bは大問1の中でもちょっと難しめ。

ただし、典型的でよく見ると難易度は高くないので、基本的な勉強が一通り出来ていれば解ける難易度になっています。

数Bの二つは、大問4が解けなくても、大問1レベルの計算は確実に出来るようにしておきましょう。

各大問で出題傾向が明白

過去の傾向を見ていくと

大問2は数Ⅱ(微分積分が出やすい)
大問3は場合の数・確率
大問4は数列もしくはベクトル

というパターンが最も多いです。

大問2は数学Ⅱから

東京農業大学の大きな特徴として、微分積分の大問が出ない年も多いということがあります。

大問2では微分積分が最も出やすいですが、三角関数や指数対数関数からの出題もあります。

基本的に大問2で微積がなければ大問で微積は出題されません。

かつて大問が5~6つだった時代は微積の出題率が非常に高かったですが、現在は変わりました。

微積や指数対数・三角関数では数Ⅰの二次関数が重要になるので、数Ⅰの理解度が高まると自然と大問2を攻略しやすくなります。

微積は併願校とのバランスをみておきましょう。

難易度は基礎がメイン

微積であってもなくても、大問2は典型的な問題が多く並びます。

難易度も基礎~標準くらいです。

数Ⅱの中でも微積・指数対数・三角関数は王道のパターンが読みやすく、対策がしやすいです。

また、共通テストや旧センター試験にも傾向が似ており、問題集も豊富にあります。

数学で60%以上をとるのであれば、大問2で満点近くを狙っていきましょう。

大問3はほぼ確実

大問3は場合の数・確率からほぼ確実に出題されます。

現代の大問4つでも非常に出題率が高く、大問が5~6つ時代も100%出題されています。

場合の数・確率は併願校でも出題率が高いので、大問として最優先での対策をおすすめします。 難易度は標準レベル。

典型問題を理解した上で演習すれば確実に点数にすることができます。

大問4の難易度を考えると、よっぽど場合の数・確率が苦手ではない限り、しっかり時間をかけて理解していきましょう。

パターン数も限られているので、質の高い勉強ができれば、確実に力になります。

大問4は思考力が必須

最後は数学Bのベクトルもしくは数列から出題されます。

他の大問が基礎的な要素が多く、計算問題の傾向が強いです。

大問4は思考力。

ぱっと見ると、典型問題とは違った出題になっています。

東京農業大学の受験生で、数学がかなり得意な生徒を除いて、ほぼ全員が苦戦するでしょう。

現代文(国語)と数学を組み合わせる正しい勉強が出来ていれば大問4も難しくありませんが、他の大問でしっかり点数を稼ぐ方が合格率は高まります。

複数科目を組み合わせる理解は生物や英語にも役立つ最も効率のよい勉強方法ですが、実際にそれを指導できる先生の数は限られています。

先生の質が十分でなければ、点数は取りやすいところで稼ぎましょう。

理系的思考力が点数を伸ばす

実際の大問4は思考力半分、計算要素半分の年が多いです。

一方で、ほぼ計算となっていて、他の大問とそこまで難易度が変わらない年もあります。

思考力は入学後に求められる中でも最重要であり、自分の頭を使う感覚がある生徒は入学後も有利です。

思考の流れと計算を合わせるにはコツが必要ですが、それ以外の部分は標準レベルが中心。

典型問題にちょっとだけ上乗せができれば、大問4での満点も可能になります。

参考書・問題集

難易度としては白チャートレベル(Amazonリンク)を仕上げられれば確実に合格点が取れます。

基礎公式を理解することが理想ですが、難しい部分はしっかり暗記。

暗記した公式をいつでも使えるレベルまで持っていくことが必要です。

基礎~標準レベルの公式と典型問題は中堅私大もしくは共通テストや旧センター試験の問題集がおすすめです。 

まとめ

  • 傾向と対策が合否をわける
  • 公式は使えて当たりまえ
  • 思考力で得点を上乗せ

保護者の方へ

東京農業大学(Amazonリンク)をはじめ、理系の中で比較すると農学系は数学の難易度があまり高くありません。

高校1年のとき数学が苦手だったとしても、質の高い先生が正しく教えてくれれば、数学を受験科目にすることはおすすめできます。

入学後を考えると、数学は必須。

積極的に国語を選ぶのであればいいですが、お子さんが逃げの姿勢から安易に数学を選ばないことは入学後にも影響します。

数学は教えてくれる先生で理解も楽しさも大幅に変わります。

保護者の方がお子さんをいかにサポートするか、いい先生をみつけるかにかかっているといえるでしょう。

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