東京農工大学の獣医学科の基本情報
試験に関して(科目・配点・合格最低点・定員)
新課程(2025年1月以降)の入試科目に関して
合格最低点・共通テストと2次試験での得点目安
学費・諸経費
保護者の方へ
東京農工大学の獣医学科に合格するのための基本情報
東京農工大学は、名前の通り農学部と工学部の2つがあります。
設立者は大河ドラマの「せごどん」でも大きな脚光を浴びた大久保利通です。
ここを卒業することで、獣医師になるための国家試験を受ける資格を得ることができます。
東京農工大学大学自体が、国立大ということもありどの学科もレベルが高いです。
本分析は獣医学科中心ですが、農学にも興味がある人は他の学科もチェックしてみてください。
他学科受験の場合にも、本分析は役立ちます。
その中でも獣医学科は学内でも一目置かれている存在となっています。
これは医学部がない獣医大学だからこそ見られる傾向です。
他の獣医学部や獣医学科に関しては → こちら
難易度と偏差値
獣医学科でいうと、北海道大学、東京大学に次いで、3番目の難易度です。
以前は上位2大学との差はわずかといわれていましたが、岩手大学との共同獣医の導入により、少しではありますが、入りやすくなったといわれています。
アクセス
住所 :東京都府中市幸町3-5-8
最寄り駅はJR武蔵野線「北府中駅」で、徒歩約12分。
ですが、都心である新宿にでるのには京王線の府中駅が便利です。
工学部はキャンパスが別なので注意してください。
試験に関して
絶対獣医学科に合格したいという人はぜひこちらからご連絡ください。
現役生はもちろん浪人生も大歓迎。
私は1年浪人して獣医学科に合格しましたし、私の生徒はweb指導でも対面指導でも私立獣医に合格しています。
強力なバックアップが可能です。
試験科目と配点
前期試験は
共通テストが900点満点、
2次試験(一般個別試験)が700点満点
の合計1600点満点です。
これはセンター試験時代と全く同じです。
また、全35人のうち前期が25人、後期が6人となっています。(推薦が4+若干名)
大学入学共通テスト
いわゆる5教科7科目900点のスタイル。
理科は基礎科目は選択できません。
前期も後期も共通テストの科目と配点は同じです。
試験科目と配点
【国語】国語(200)
【数学】数IA必須,数IIB・簿記・情報から1,計2科目(200)
【理科】物・化・生・地学から2(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](200)
【地歴・公民】世A・日A・地理A・世B・日B・地理B・現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)
理科は,基礎科目の選択不可、社会は地歴公民から1つ選択
試験科目は、国立獣医としては標準的。
ただし、英語はリーディング130点 + リスニング70点と、センター試験時代よりリスニング比率が高まっています。
共通テストの科目と配点は、農学部の他の4学科も同じです。
2次試験
2次試験は、前期では、英数理の3科目
数学は数Ⅲまであり、理科は2科目選択になります。
英語数学は各200点、理科は150点満点が2つで300点。
全体で700点満点となっています。
【外国語】英語(200)
【数学】数IA・数IIB(数列・ベクトル)・数III(200)
【理科】「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」から2(300)
他の学科の個別試験の科目と配点も獣医学科と同様になっています。
新課程(2025年1月以降)の入試科目に関して
現時点で高校1,2年生および浪人生が対象となります。
大学入学共通テスト
以前までの形式に情報Ⅰが追加されます。
前期も後期も共通テストの科目と配点は同じです。
試験科目と配点
【国語】国語(200)
【数学】IAIIBC(200)
【理科】物・化・生から2(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1(200)
【社会】選択1つ(100)
【情報】情報Ⅰ
6教科8科目、合計で950点満点です。
理科は基礎科目の選択不可、社会は地歴公民から1つ選択
数学はCが増えましたが、実質的に増回したのは複素数平面と平面上の曲線ということになります。
英語はリーディング130点 + リスニング70点と変わっていません。
共通テストの科目と配点は、農学部の他の4学科も同じです。
2次試験
2次試験は、前期では、英数理の3科目
数学はⅢCまであり、理科は2科目選択になります。
英語と数学は各200点、理科は150点満点が2つで300点。
【外国語】英語(200)
【数学】IAIIB数IIIC(200)
【理科】生物・化学・物理から2(300)
全体で700点満点となっています。
後期の2次試験は英語のみで配点は400点満点です。
合格最低点(前期)は1150点が目安
2022年は共通テストが難しく、点数が大きく下がりました。
例外と捉えて、2020、2021年をベースと考えることをおすすめします。
共通テストが導入されてからの結果は、
2022年は1133点(71%:1600点満点)
2021年は1166点(73%:1600点満点)
2020年は1146点(72%:1600点満点)
でした。
2023年1月分も含めたデータは農工大の発表があってから追記予定です。
センター試験が実施されていた2019年までは、
1100~1200点程度が合格最低点の目安であり、2016年では1211点と1200点オーバーでした。1200点を目標にするのが妥当でした。
現在は1150点前後が目安となっています。
共通テスト目安は82~85%
配点が、
共通テスト:2次試験=9:7
であることを考えると、
共通テストで80%を切るとギリギリの戦いになりそうです。
共通テストで750点(83.3%)
2次試験 で450点(64.3%)
これで合計1200点です。
共通テストで720点(80.0%)
2次試験 で430点(61.4%)
これで合計1150点です。
農工大の獣医を目指すレベルであれば、共通テストの理系科目はすべて85%以上は当然だと思った方がいいでしょう。
(実際には1科目くらいは80%でもなんとかなります)
模試などでは、共通テスト83%を目安にしましょう。
個別学力試験(2次試験)は数学が逆転のカギ
農工大の個別学力試験の科目別結果をみると、数学だけ極端に低いことがわかります。
2021年は特に低く、合格者平均で99点、合格者の最低点は50点(200点満点)でした。
言い換えると、共通テストで点が取れていれば数学が得意じゃなくても普通に合格を目指せる。
共通テストで点が取れていなくても、数学が得意なら逆転合格の可能性が高まる。
といえます。
共通テストでよくある失敗は、国語と社会という個別学力試験にない科目で点数が下がり、総合点が下がってしまうこと。
この場合は個別学力試験で逆転できる可能性が残っています。
大変にはなりますが、数学が得意ではなくても、他の英語と理科(主に生物化学)で逆転できる可能性はあります。
定員
定員は35人。
国公立獣医の中では多めになっています。
前期は25人で、後期は6人。
推薦が4人となっています。
後期入試
後期は定員が少なく、個別試験は英語のみ(共通テスト900点、2次試験の英語400点)。
基本的には前期で合格することが必要ですが、英語が特に得意であれば後期を受験する価値はあるといえます。
国公立獣医であれば十分満足ということであれば、農工大学以外の方が確実に難易度が低いです。
農工大学が、獣医を目指す人にとってあこがれなのは理解できますが、地方の国公立大学も素晴らしい大学ばかりなので、そちらに目を向けることもおススメします。
学費
学費は6年間で350万円程度が目安です。
国立大学は学費や入学金が全国で一律であり、学部や学科が異なっても費用が同じです。
私立大学などでは学費に加えて、設備費等もかかりますが、国立大学ではすべて学費に含まれています。
大阪府立大学が500万円弱、私立が1300万円程度なので費用的にはかなりの差があります。
この費用負担の差も、国立大の人気が高い大きな理由です。
当然ですが、上記は学校に払う金額。
一人暮らしの人はさらに家賃や生活費が大きくかかりますし、実家から通う人は、場所によっては定期代なども結構かかります。
東京ということもあり、他の大学よりも一人暮らしにかかる費用は大きくなります。
一方で車の必要性はなく、自転車があれば十分です。
実際にはさらに教科書代が年で3~10万円程度はかかります。
(獣医学の本は高いです。
発行部数が少ないので、1冊が高いです。
1冊1万円を超えるものも当然のようにバンバン出てきます。
ですので、試験前などは図書館をフル活用する生徒が多いです。
1年次は専門科目がほぼないので、教科書代は少額です。)
奨学金で払える金額
獣医学科の2年生以降は忙しいです。
バイトはあまりできないと思った方がいいでしょう。
(頑張っても月に数万程度くらいしかできません)
もちろん、バイトも頑張っている学生もいますが、かなりの少数ですしハード。
私もバイトをしすぎたり、勉強が不十分になって単位を落とした同級生を見てきました。
勉強を優先するために、バイトを全くしない生徒も多いです。
学業がおろそかになっては本末転倒なので、バランスを考えましょう。
保護者の方へ
東京農工大学は難易度は高いですが、かなりおすすめの大学です。
浪人率も高いので正しい勉強が必要になりますが、
共通テストも2次試験も対策をしっかりとることで間違いなく合格率を高めることができます。
東京農工大学に詳しいプロ家庭教師にぜひおまかせください。
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