【数学】法政大学の生命科学部の過去問を徹底分析 | GMARCHならプロ家庭教師のロジティー

法政大学の生命科学部の数学

法政大学の入試には

  • T日程入試(全学部・全学科の統一入学試験)
  • A方式入試(各学部ごとに独自問題・個別日程)
  • 共通テスト利用入試(学部学科ごとに3教科もしくは5教科6科目)
  • 英語外部試験利用入試(英語のみ外部試験)

の4種類があります。

現状として、法政も含む各大学で英語外部試験利用入試は形骸化しており、ほぼ定員がありません。

今回の解説は定員が圧倒的に多いA日程(生命科学部)になります。

法政大学が第一志望の生徒は、A日程を第一目標として考え、勉強していきましょう。
(正確には学科によりA1日程とA2日程がありますが、傾向は同じなので合わせた分析となっています)

また、デザイン工学部システムデザイン学科とは全く同じ問題なので、その対策にもなっており、

理工学部とデザイン工学部(建築学科、都市環境デザイン学科)ともⅠAⅡB分野の問題は同じになっています。

範囲はⅠAⅡB

生命科学部の全学科とデザイン工学部システムデザイン学科でⅠAⅡB
理工学部とデザイン工学部(建築学科、都市環境デザイン学科)ではⅠAⅡBⅢ

の範囲となっています。

数学の配点は150点で、英語や理科と配点が同じとなっています。

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出題範囲ははっきりしている

法政の数学の取り組みやすい点は、

  1. 難易度が高くない
  2. 典型的でどの問題集にでもあるような問題の類題から出題
  3. マークシートで桁数などがわかっている
  4. 出題分野や傾向がはっきりしている

という4点があります。

特に、出題傾向が明確なことは数学が苦手な生徒にかなり有利です。

出題範囲

かなり明確で、順番に関してもある程度ははっきりしています。

ⅡB範囲は図形と方程式を除いて全範囲が頻出。

Aは確率が毎年出題されており、平面図形も他の分野と絡めて出題されています。

逆にⅠの分野はほぼ出題されておらず、他の分野でも高度な計算はないので、
基本事項さえおさえておけば、それで十分です。

大問5に微積

この微積では接線や法線から積分で面積を求めるという最も典型的な入試のパターンが出題されています。

ほぼ毎年必ず出題されており、共通テスト(旧センター試験)の大問2に近い部分もおおいにあります。

ただし、2022年は三角関数をベースに後半で微分の増減表を使うという複合でした。

内容も標準的で対策もしやすいので満点を狙いたいところです。

大問4でも微積が出題され、2つの大問で微積ということも少なくありません。

まず対策すべきは間違いなく微積です。

数列とベクトルの数学B

こちらもどの大学でも頻出。
法政でもどちらかもしくは両方が出題されます。

特徴として、
ベクトルは数A平面図形などと一緒に、
数列は微分と絡める複合問題での出題が多いことです。

一般的に複合問題は難易度が高くなる傾向にありますが、複合の要素が大きくありません。

一見難しく見えますが、丁寧に文章を読むと典型的な出題。
難しくありません。

冷静に対処すれば満点を十分に狙うことができます。

高次方程式は最初の計算

大問1で高次方程式として、複素数の計算や、解と係数の関係の計算などが出題されています。

計算問題であり、冷静に対処すれば難易度はセンターレベルか、それより簡単なくらい。

この分野は、共通テストやセンター過去問では頻出ですが、私立大の数学として出題頻度は高くありません。

私大対策ばかりしていると、見逃しやすいので、注意しましょう。

確率も毎年出題

どの大学でも頻出分野である確率は、法政でもほぼ毎年出題されています。

出題内容自体は難しくありませんが、場合の数の形や条件付き確率など、数Aで習う範囲を網羅的に勉強しておく必要があります。

指数対数三角関数

単体の計算として出出されることもあれば、他の分野と絡めての出題もあります。

指数対数と三角関数は、片方は得意だけど、もう一方は苦手という生徒が意外と多いです。

しかし、どちらが出題されるか予想することはできません。
どちらも対応できる必要があります。

ただし、過去の出題を見ると三角関数の方が出題頻度も難易度も高め。
迷ったら先に三角関数の精度を上げましょう。

問題自体は典型的で、求められているのは基本事項の理解と標準的なレベルの問題を落ち着いて解くことができる数学力です。

重要なのは基礎力と演習

全体を通して、法政の数学は若干ですが難化しているといえます。

特にここ2~3年では、過去の基礎~標準レベルだけでもほぼ満点が狙えるレベルから抜けた問題が増えてきました。

一方で、基礎を大切にし、理解を目指した勉強をしていれば合格点は確実にとれます。

目先を変えた問題が増えているからこそ、王道の正しい勉強が出来ている生徒に有利で、その場しのぎの間違った勉強をしている生徒が不利になります。

演習も正しく

基礎理解(インプット)は演習問題(アウトプット)とセットになっていなければいけません。

そして、正しい演習問題(アウトプット)のやり方は、復習とセットであることが理想です。

理系ですがⅠAⅡBと範囲が狭いです。

それでもしっかり復習をするには時間がかかります。

受験勉強を始めるのが遅ければ遅いほど不利になり、早ければ有利になります。

早く始めれば部活や友達との時間を確保しながら着実に受験勉強を進めることができます。

毎日の勉強に15分加えるだけでもかなりの違いとなるでしょう。

対策・勉強法

問題集としては黄色チャートが中心です。

ただし、数学が苦手な生徒は、白チャートでも合格点をしっかり超えることができます。

法政以外のMARCH、早慶上智、地方国立なども受験したいのであれば、黄色もしくは青チャートになるので注意してください。

法政が受験校で一番難しい生徒や、数学が苦手な生徒は、表面的な理解でも十分合格点をとることができます。

逆に法政以上のレベルを第一志望にしているのであれば、法政の数学は最低でも8割、
計算ミスがなければ満点を狙うくらいのレベルにないと難しいでしょう。

まとめ

  • 理解の数学の重要性が高まる
  • 法政のみならⅡBを重点的に鍛えよう
  • 応用問題は一切不要

保護者の方へ

法政大学の数学は、ここ2~3年で少しずつ難しくなっており、教育指導要領の改訂によって範囲も若干変化します。

法政の生命科学部を本気で狙うのであれば、これまで以上に早めに意識を変えて、早めに対策することが必須となるでしょう。

基本的に生徒は高校3年生になるまで受験勉強しようとはなかなか思えません。

保護者の方がお子さんが動くより早く動き始めなければいけないでしょう。

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