法政大学の生命科学部の数学
法政大学の入試には
- T日程入試(全学部・全学科の統一入学試験)
- A方式入試(各学部ごとに独自問題・個別日程)
- 英語外部試験利用入試
- 大学入学共通テスト利用入試
の4種類があります。
法政大学 → 生命科学部 数学分析 化学分析 英語(T日程)分析
GMARCHの理工学・生命科学 → 明治大学 学習院大学 中央大学 青山学院大学 その他の大学分析
本分析の対象学部
今回の解説は、
T日程の理系学部
(情報科学部・デザイン工学部・理工学部・生命科学部)になります。
学部学科によって、科目が異なることが注意点です。
数Ⅲがある学部学科
「デザイン工学部」 の建築学科、都市環境デザイン工学科
「情報科学部」 の2学科
「理工学部」 の5学科
を、志望する生徒は大問1~4と6を解答
数Ⅲがない学部学科
「デザイン工学部」 のシステムデザイン学科
「生命科学部」 の生命機能学科、環境応用化学科、応用植物科学科
を、志望する生徒は大問1~5を解答
これは、大問の6が数Ⅲの範囲から出題されるからです。
生命科学部など、生命科学、農学、生物学系の大学は、数ⅡBまでで受験できる大学が多くなっています。
一方で、工学系は基本的に数Ⅲまでが必須となります。
法政の数学はかなり典型的
法政はGMARCHでいうと難易度が低く、
T日程はかなり取り組みやすくなっています。
といっても難関私立に分類される大学であり、浪人比率も高いので、基礎をしっかり復習しないと合格点はとれないようにできてます。
出題範囲はまんべんなくではありますが、数Ⅱからの出題頻度が高いです。
数Aか数Bも1つ以上の大問で問われるので、十分に対策しましょう。
難易度はセンターレベル(共通テストよりセンターに近い)と同じくらいの問題が多いくなっています。
学校の勉強や定期テストを真面目に復習するだけでも十分受験勉強になります。
集中して勉強すべき分野
2次関数、三角関数は特に力を入れましょう。
また、全大問を通して、応用問題は不要です。
重要なのはとにかく基礎。
マークシートなので、最終的な計算結果のみで合否が分かれます。
早慶や国立大では途中過程の方が大切ですが、法政では最終の値が大切。
そのために基礎計算をしっかり復習し、計算ミスを防ぐ工夫が非常に重要となります。
大問4,5は決まっている。
生命科学部などの生徒が解答する大問4,5は、
大問4が微積、
大問5が数AかB
が非常に出やすくなっています。
2020年は少し傾向が異なりましたが、2021は戻りました。
難易度は、センター試験と同じか、それより少し簡単です。
微積もセンターレベル(共通テスト)
この微積も典型的で、微分が中心となっています。
そもそも数Ⅱの微分は範囲が狭いですが、しっかりと微分の処理ができて、接線・法線・増減表が書けるようになれば合格点を大きく上回れます。
ただし、公式をそのまま使って微分するのではなく、微分とは何か?という理解をしっかり行いましょう。
また、接線に関しては、ベクトルや1次関数としての理解があるとさらに有利になります。
積分は丁寧に計算ができて、1/6公式などが使いこなせれば十分に対応できるでしょう。
Aは確率、Bは両方
数Aは場合の数・確率から出題される可能性が高いです。
難しい大学では数列や平面図形、整数などと組み合わせることもありますが、法政では確率のみの出題になります。
確率や場合の数は単独であればパターンが決まっており、しっかりと対策することで誰でも解答することができます。
また、単純に公式を暗記してもなんとかなりますが、基本的には別解を作りやすく、別解の方が簡単に解けます。
ちなみに別解は中学受験で問われるようなやり方を少し変形しただけなので、公式を使うよりも簡単なことが多いです。
数Bは共通テストでもセンターでも同じ。
難易度と形式の両面から法政対策としてうってつけです。
こちらもパターンが決まっていて、そのパターンをベースにした問題しか出ないので、正しい理解とパターン学習で高得点が取りやすいです。
大問1は変化している
2019年の入試は大問1は3つの小問で構成されている、小問集合でした。
しかし、それ以前は普通の大問として出題されています。
2019、2020、2021の新傾向でも、
2018以前の傾向でも、もっとも簡単な大問となっています。
解答方法はマークシート
大問形式でも小問形式でも、解答はすべてマークシートとなっています。
数Ⅲも典型的
数Ⅲは、圧倒的に微分と積分が中心。
特に微分の出題量が多く、優先順位がはっきりとしてます。
マークシートということもあり、数Ⅲでも証明は出題されません。
また、定数での出題が多いので、具体的な数字で扱いやすいです。
三角関数での微分は特に頻出なので、確実にできる必要があります。
もちろん指数対数や分数関数もしっかり扱えるようになりましょう。
数Ⅲの難易度
難易度としては黄色チャートで十分足ります。
そして、出題範囲を限定しやすいので、重点的に勉強すべきは微分と積分のみ。
もちろん、その他の分野が出ない保証はないですし、T日程のみしか受験しないということはないと思うので、全範囲の対策をすべきでしょう。
問題集・勉強法
法政大学はGMARCHでも合格が狙いやすく、問題としても標準レベルの問題ばかり。
黄色チャートやセンターレベルの問題集を勉強の軸にするのことがオススメです。
1冊でも十分に完結できる難易度といえます。
レベルでいうと4STEPなどでもなんとかなりますが、根本理解を進めることは非常に重要。
解説が不十分で単なる問題と解答しかないようなものはオススメしません。
特に法政のT試験以外のGMARCHや地方国立なども受験したいのであれば、根本的理解に基づいた正しい数学対策が必要です。
特に理学部や工学部など数Ⅲが他大受験で必要なら、根本理解は必須です。
法政が受験校で一番難しい生徒や、数学が苦手な生徒は、表面的な理解でも十分合格点をとることができます。
生命科学や生物系を受験する生徒はある程度の理解度でも合格できます。
センター対策がかなり使える
マークシートであるだけでなく、問題の流れや難易度がかなりセンター試験に近いです。
数学ⅠAは共通テストだと傾向が違うので使わないでください。
ⅠAは必ずセンター。
ⅡBはセンターでも共通テストでもどっちの対策本でも同じ内容でs。
大問によっては、はっきりいってセンター試験より簡単なレベル。
センター対策だけでも十分T日程の対策になるといえます。
ただし、数Ⅲだけはセンターがそもそもないので、別の対策が必要です。
あなたの偏差値が40あれば、十分に合格は狙えます。
正しい勉強をしましょう。
まとめ
- センターを活用しよう
- 応用問題は一切不要
- 対策をする前にA日程や他の大学の可能性を考えよう
保護者の方へ
今のお子さんの偏差値が40台だとしても、入試まで1年~1年半あれば合格レベルまで到達できます。
浪人を覚悟すれば、ほぼすべての生徒に法政の理系学部を目指すことは現実的といえるでしょう。
ただし、正しい先生に、正しい勉強法を習い、日々修正しながら真面目に継続することが必要です。
すでに偏差値50を超えていれば、塾や一般的な家庭教師を利用してもいいと思います。
大丈夫にみえても数学で悩んでいるお子さんは多いです。
保護者の方が点数や数字をチェックするだけでなく、何が原因なのか聞いてあげてください。
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