昭和大学 薬学部と歯学部の英語
昭和大学の英語は、薬学部と歯学部で問題が同じです。
本分析は、どちらの学部を受験する生徒、およびその保護者の方に対応しています。
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日程の違いは気にしない
一般試験にはⅠ期とⅡ期の2日程があり、問題は異なります。
大問数や出題順にも違いがありますが、実際に求められている英語力はⅠ期とⅡ期でほぼ変わりません。
本分析では、Ⅰ期とⅡ期の両方に対応することを前提に記載してあります。
年によって多少の違いはありますが、基本的に、
Ⅰ期は大問が5つ
Ⅱ期は大問が5~6つ
文法比率は高い
比較的文法比率が高く、よくあるパターンの出題があります。
これは昭和大学に限らず、一般的な私立薬学部の傾向でもあります。
アクセントが出題
序盤に5問のアクセント問題があります。
Ⅰ期だけでなくⅡ期でも問われます。
注意すべきは、
強いアクセントの問題
発音の違う単語選び
の2種類が1つの大問の中にあることです。
使われている単語は、アクセント問題で問われやすい単語。
正しく典型ていきな勉強さえできていれば、取り組みやすいです。
普段の単語できちんと発音をすること
一般的な文法問題集のアクセント問題を一通りやること
この2つを守れていれば、短期間で対策が可能です。
他の大学で問われる機会は少ないですが、点が取りやすい大問になっています。
基礎~標準的な文法問題
大問2もしくは大問3で、4択の一般的な文法問題があります。
これらは動詞の活用を中心に問われ、かなり基礎的な問題が含まれています。
また、一般的な文法問題集で必ず問われる問題も多く、点が取りやすくなっています。
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並べ替えは無理をしない
文法問題の仕上げとして、並べ替えがあります。
これは大問3で短めの長文と絡めて出題されやすいですが、そうではない年もあります。
過去には和訳付きが基本でしたが、和訳なしも多くなっています。
難易度としては標準的ですが、アクセントや4択の文法問題より難しくなっています。
また、大問3で会話文が出題されたこともあり、よくある文法系は一通り網羅する必要があります。
この大問は無理に高い点数を狙わずに、半分くらい解けていれば十分に合格を目指すことができます。
自分が得意な形式と苦手な形式を見極めて、点が取れる問題でしっかり点を稼ぎましょう。
長文読解は落ち着いて
基本的に
会話文が1つ
長文読解が1つ
となっています。
文法で会話文がでても長文で会話文もあるというダブルもあり得ます。
過去には長文が2つ出題されたこともありますが、その年は長文が短めになっていました。
長文読解では、しっかり自己分析を行うと成果がでやすいです。
本質的には現代文と複合させることがベストですが、難易度を考えると英語単独の思考でも対応は十分にできます。
会話文は短く取り組みやすい
会話文は、長文形式でも全体が短いです。
また、会話文にはなっていますが特殊な会話表現はほぼなく、一般的な長文読解に求められる能力と大差ありません。
標準的な会話表現はある程度おさえておくべきですが、学校の授業で扱ったものだけで十分です。
昭和大学の会話問題のための特別な対策は不要。
前述した、単語と文法の勉強がしっかりできていれば、合格点を取ることが難しくないといえるでしょう。
最後の長文読解がポイント
基本的に最後の大問が長文読解です。
長さは400~700語くらいありますが、一般的な問題集で言う500語レベルの難易度となっています。
薬学部と歯学部の問題なので、医歯薬系に関する内容となっており、公衆衛生や疫学から出題されることもあります。
専門用語は注釈があるので、いわゆる医歯薬系の英単語帳を買う必要性は低いです。
英語で高得点を取りたい生徒や、英語がもともと得意な子は、医歯薬系の英語長文を多めに読んで、そこで知らなかった英単語を拾うとよいでしょう。
志望校に入っていなくても、高校3年生の秋や浪人生の夏などに他の薬学部や歯学部の赤本を利用するのも一つの方法です。
全訳するくらいの気持ちで解いていく
全体量が多くなく、時間的にも厳しくはありません。
出題は内容理解や指示語が中心。
なんとなく選択肢を選ぶだけでは合格は難しく、しっかり和訳を進めると格段に合格率が上がります。
面倒でも和訳習慣をつける努力をしていると、本番で成果を実感できるでしょう。
1段落目と2段落目を重視する
全体量は多くない分、内容の読み間違えが与える影響は大きいです。
テーマなどを間違えないように、主に1段落目ではしっかりと時間をかけましょう。
場当たり的な、設問重視ではなく、正しい英語長文の読み方を身に着けておくことで、合格率を高めることが出来ます。
参考書・問題集
全体的に基礎力が非常に重要です。
併願校も考えながらですが、昭和大学を受験するのであれば、基礎を重点的に勉強し、英語が得意であればワンステップ上を目指しましょう。
単語力が最重要
文法問題でも、長文読解でも、問われる英単語はそこまで難しくありません。
共通テストや高校標準レベルの英単語を完璧目指して頑張りましょう。
問題集は高校2年生の冬以降や高校3年生の夏休みを利用できるので、参考書と向き合う時間を確保しましょう。
文法問題集は学校のでOK
文法問題集としては、基礎レベルを網羅したもの、よく出題される問題を一通りおさえることが重要です。
文法理解には教科書ではなく、きちんと受験用を使いましょう。効率で大きな差が出ます。
また、基礎~標準の会話表現はある程度勉強しておきましょう。
難問や難関大でしか問われないようなものは一切手を付けないようにしましょう。
長文読解練習は標準的なもの
長文読解は300語や高校基礎からはじめましょう。
リンガメタリカなどを利用するのも有効です。
ポイントとして、
どれだけ解けているか?
何点取れているか?
は重要ではありません。
特に高校3年生の秋までは、
基礎力が長文でも発揮できているか?
単語力や基礎文法力が不足していないか?
正しい長文読解の方法が実行できているか?
などを確認するために、長文読解の問題集を使いましょう。
実際に点数を気にしないことは難しいので、気にしすぎない程度が出来ていれば十分です
まとめ
- 基礎文法を完璧に
- 単語の勉強は早めにスタート
- 参考書と仲良くなる
保護者の方へ
昭和大学では、薬学部と歯学部の問題が共通であり、英語でも両学部に必要な基礎力を中心に出題されています。
最後の長文読解は一定の難易度がありますが、高校1年生から正しい勉強が継続出来ていれば、高校3年生の夏や秋まで部活をしていても、現役合格は普通に狙えます。
英単語と英文法は勉強方法を間違えていると、修正にかなり時間がかかり、受験に間に合わなくなります。
お子さんの進路が確定していなくても、早めに勉強を始めるようサポートしてあげてください。
本格的受験勉強を早く始められるかどうかは、保護者の皆さんにかかっています。
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