日本大学医学部の入試問題(数学)を徹底分析 |医学部ならプロ家庭教師のロジティー

日本大学医学部の数学

日本大学の医学部では、数学は必須。

他の医学部と同様にⅠAⅡBに加えてⅢも必要になります。

時間は75分です。
大問は5つ出題されます。

また、解答はマークシートと記述式の併用であり、大問1~3はマークシートに答えのみを、大問4,5は記述式で記載します。

日大医学部分析 → 学部分析 

他の医学部情報は → こちら

日本大学N方式(共通)分析 → 英語 理系数学 生物 化学

日大獣医学科は → こちら

大問1,2は小問集合

最初2つの大問は小問集合になっています。

小問集合はどの大学でも難易度が低めであり、高い正答率が求められますが、日大数学は極端に難易度が低いです。

合格を目指すには大問1基本的にほぼ満点。
大問2でも1~2問ミスまでにしましょう。

両方で満点をとることも、十分に可能です。

問題としては4~5問の小問があり、それぞれのジャンルはバラバラにされています。

また、解答のみの記載になっているので、途中の計算ミスは致命傷となります。

日大に限らず、医学部は計算が複雑な問題が多いので、小中からの計算習慣が重要になります。

高校生からでも、正しい先生に計算ミスを減らす方法を習うと、効果があります。

範囲はしぼれない

小問集合はⅠAⅡBからまんべんなく出題されることが多いです。

また、多くの大学ではⅡBⅢからの出題が多いですが、この小問ではⅠも出題される可能性が高いのも大きな特徴となっています。

Aは確率と平面図形があるので、出題される大学は少なくありません。

それに対して、数Ⅰの範囲である高次方程式や数Ⅰレベルの不等式などが出るのは、しっかりチェックしておかなければいけません。

意外な範囲からも出題

論理と集合
データと統計

の2分野は、他の学部などでは出題頻度が極端に低いですが、日大をはじめとした医学部ではそこそこの出題率があります。

難問は少ないですが、ミスが出やすいので注意してください。

小問の難易度

範囲が絞れないので、勉強としてはしっかり全範囲。

ただし、小問レベルは非常に簡単なので、全範囲としては共通テスト・センターレベルよりも簡単な基礎からはじめましょう。

大問で狙われるものは難易度の高いレベルまで勉強することで効率的に勉強することができます。

難易度はかなり基本的ですが、計算は若干面倒です。

白チャートを2回解けばほぼすべてがしっかり解けるレベルになっています。

センターレベル(共通テストは形式が大きく異なる)の問題集をしっかり行うことで、小問対策になると同時に、大問3以降の基本を作ることができます。

実際に医学部対策として白チャートを用いることはありませんが、自分のすべき勉強と難易度を考えておきましょう。

難問に備えて一歩進んだ勉強を

単に小問集合をクリアするという意味では、センター過去問で7~8割程度の学力があれば大丈夫です。

白チャートや、センター対策の問題集を行うだけで十分といえるでしょう。

しかし、小問集合は合格者であればほぼ全員が容易にクリアすべきもの。

合格に必要な点数を取るためには、小問レベルではなく、大問3~5でもしっかり解答できる学力が必要です。

大問3が合格には必須

大問3は1,2と同様にマークシート形式で一見解答が作りやすそうです。

しかし、大問として3つの問題がしっかりつながっており、計算量も多いです。

出題者としてはここで時間をかけさせることで、計算量や難易度についてこられない生徒を選別したい思いがあります。

範囲としては全範囲から出る可能性があり、数Ⅲも絡めてくる出題があります。

また、楕円と面積、三角関数と不定方程式など、複数の分野を融合させることもあります。

比較的数ⅡBの範囲から出てきやすいですが、AやⅢのこともあるので、絞らずに全範囲で勉強すべきでしょう。

難易度も標準くらい

小問集合と異なり、標準レベルの難易度があります。

レベルとしてはセンターレベルか、少し上くらい。

問題集としては黄チャートやニューアクションβくらいになっています。

実際には青チャートを中心に勉強することをおすすめしますが、青が難しい生徒は黄色レベルからスタートしましょう。

大問3は対策もしやすく、医学部受験生としては満点かそれに近い点数を取ることが必須といえます。

逆にここまでできて初めて医学部にチャレンジできる数学力があるといえるでしょう。

基本ができていて、理解を中心とした数学が実践できていれば、確実にここまではくることができます。

大問4,5は部分点をかき集める

ここは基本的に数Ⅲの要素が入ってきており、全記述。

難易度も高く満点を狙うような問題ではなく、いかに部分点をとるかが課題となります。

また、75分で全部を解答しきるには、なかなか厳しいので、より点が取れそうな大問を選び、解答を作成する必要性もあります。

この2つの大問で半分ずつくらいの解答を作成することができれば合格できますし、大問1~3までがほぼ満点であればそこまでなくても合格点を獲得できるでしょう。

範囲は数Ⅲだけじゃない

基本的にどちらの大問も数Ⅲが中心となっており、とくに微積の範囲がでる可能性が非常に高いです。

複素数平面が狙われる可能性は現状は低いので、優先順位は大きく下げて大丈夫。

大問1~3までがしっかりできていれば、記述の4,5は片方でいいので、もし片方が複素数平面がでても、もう一方が解ければ問題ありません。

また、数Ⅲの微分積分がメインとはいえ、Bや極限との複合が出ることもあります。
微積の問題はしっかり1冊終えるようにしましょう。

難易度は医学部としては標準的

難易度は医学部としては十分納得できる難しさですが、大問1~3と比較すると段違いに難しいです。

勉強の仕方によっては、どちらの大問にも手を付けられないという可能性もあるくらい。

最低でも青チャートなどの数Ⅲを3回は勉強しておきたいです。

特に微積は重要で時間の限り演習に費やすのがいいでしょう。

応用問題なので、もちろん演習の前に根本理解をするのを忘れないようにしましょう。

根本理解なしでの演習は効率が非常に悪いです。

まとめ

  • 小問に惑わされず、しっかり基礎をかためよう
  • 大問4,5は無理をせずに、大問1~3で満点を目指そう
  • 数Ⅲの微積に一番時間を使おう

保護者の方へ

日本大学医学部の数学は、一定の難易度がありますが、医学部の中では比較的取り組みやすく作られています。

お子さんが正しく勉強していれば、確実に点がついてくる一方で、点がついてこない場合は勉強方法を間違えている可能性が高いです。

特に自分のやり方に固執する浪人生が失敗するパターンは非常に多いです。

医学部受験は難しく、取り組みやすい日大の数学でも、確実に難しいことを理解し、サポートしてあげてください。

偏差値40台、50台から医学部へ逆転合格をしたい人は → こちら

よくある質問・料金などは → こちら

他の記事一覧は → こちら