【文系数学】上智大学の入試を徹底分析 | 早慶上理ならプロ家庭教師のロジティー

 

上智大学の文系数学

上智大学では、文系学部でも多くの学科で数学を選択できます。

中でも看護学科と経済学科(文系)は文系数学が必須科目となっています。

独自試験の文系数学が利用できる学部学科

経済学部(経済学科の文系受験・経営学科)
外国語学部
総合人間科学部(看護学科)
総合グローバル学部
文学部(哲学科)
法学部(TEAPスコア利用)

で数学が利用可能です。

 

総合人間科学部(Amazonリンク)は文系学科と、理系学科が混ざっている学科です。

看護は理系学科といえますが、文系と理系の間の位置づけです。

入試形式

上智大学の一般入試(推薦などの総合型以外)には

  • TEAPスコア利用方式(全学統一日程)
  • 学部学科試験・共通テスト併用方式(学部別)
  • 共通テスト利用方式

の3種類があります。

 

独自試験の文系数学は上智の試験方式の変更によって、TEAPスコア利用方式(Amazonリンク)のみで必要になりました。

他2つの試験方式では、数学は共通テストを利用することになります。

 

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3つの大問

総合人間科学部では数学はⅠAⅡBCとなっています。

Bは数列、Cはベクトルが範囲です。

大問は3つで、マーク式の出題となっています。

時間は90分と比較的余裕があります。

 

看護学科分析 → 北里大学 慶應義塾大学 杏林大学 その他の大学分析 

看護の中ではかなり難易度が高い

総合人間科学部の中には、

  • 教育学科
  • 心理学科
  • 社会学科
  • 社会福祉学科
  • 看護学科

の、5学科があります。

 

看護学科の数学は数学ⅠAのみという大学も少なくありません。

上智は看護の中でも偏差値が最も高い大学の1つ。

ⅡBCも勉強しなければいけないのは高いハードルです。

一方で、他の大学と同様、数学自体の難易度は基礎ばかり。

難しそうに見えて簡単な問題が中心となっています。

 

ただし、近年の医学科、看護学科への人気上昇を受けて年々問題は難しくなっています。

合格最低点も高くないことを考えると、数学選択は暗記が得意でない生徒におすすめです。

正しい先生に習えば、1年程度本気で勉強すれば十分に合格点を狙えますが、できれば1年半~2年。

遅くとも2年生の夏休みまでに正しい勉強を始めれば、難関看護学科への道はひらけるでしょう。

 

数学は女子生徒でも避けられない時代

看護だけでなく、総合人間科学部は女の子比率が高い学科ばかり。

また、経済学科など上智大学をはじめとして、多くの文系学部学科で数学の重要性が高まっています。

 

男子生徒にももちろんいますが、女子生徒は数学に抵抗感がある生徒が少なくありません。

看護はもちろん、教育学、心理学、社会学のどの分野でも数学的思考は必須です。

これは一般企業でも同じです。

その証拠として、上智大学では哲学科でも数学が受験科目として使えます。

 

上智大学 → 総合人間科学部 理工学部 その他の大学分析 

 

最初は計算の小問が3問

年によって小問集合が出ないこともありますが、最初は3問の小問集合が出題されるケースが多いです。

2024年2月の試験は4問の小問集合でした。

 

複素数や対数関数など、数Ⅱの分野から出題されることが比較的多く、看護学科などをメインターゲットに据えている生徒の場合、数ⅠAばかりで、Ⅱがおろそかになりがち。

数Ⅱの基本計算はしっかりおさえてきましょう。

経済学部に興味がある生徒にとっても、数Ⅱは重要になってきます。

逆に言うと、複素数や対数関数、三角関数は、王道の基礎計算+典型的問題さえやっていれば十分。

短い時間で対策ができるのでおとくです。

 

数Ⅱがメインとなっていますが、数Aや数BCからも出題されます。

難しくはないが、単純ではない

全体的に基礎計算から出題されています。

しかし、ただ公式を覚えていればすぐに解答できるわけではありません。

 

公式理解に加えて、もう一つ難しくは作られているので、しっかりと公式が使えるのはもちろん、例題を数多く解いておく必要があります。

 

あくまで定期テストで出題されるレベルの難易度なのでそこまで構える必要はありません。

基礎レベルの問題集が対策のメインとなります。

 

微積は頻出

どの大学でもそうですが、ⅡBCが出題される大学では微積は頻出。

上智の文系数学でも、微積は出題頻度が非常に高い分野の一つです。

ただし、上智は大問が2,3の2つしかなく、微積が大問で出題されない年もそこそこあります。

 

微積は一見難しいですが、数Ⅱの微積はパターンが少なく、覚える公式も多くないので取り組みやすいです。

数Ⅱなのかでは最重要分野なので、優先順位を上げましょう。

典型+ちょいひねり

微積の問題の典型は、関数を微分して図形をイメージしたり、接線を描きます。

そして交点を求めて、面積を積分で求める。これが典型です。

 

上智レベルだとここに、さらに一工夫。

新しい点を設定し、三角形など図形をもとめたり、何かしらの値を追加する問題が出ています。

 

問題自体は標準的ですが、典型問題にちょっと加える問題は、典型問題をしっかり理解に基づいて、演習。

そうしてはじめて、ひとひねりに対応できるようになります。

まずは基礎。これは鉄則です

 

微積以外の数Ⅱも大問になりやすい

大問として頻出なのは微積ですが、微積が大問で出題されないときは、数Ⅱの別分野から出題されることが多いです。

基本的には三角関数か指数対数が優先度が高いですが、他の分野も出題されたことがあるので基本的には逃せません。

 

変化球として、2023年は小問集合なしで、さらに大問が4つでした。

しかも微積単独の大問はなく、代わりに大問1で三角関数がメインで一部微分が出題される程度でした。

 

もう一つの大問はAかBかCが多い

微積ではない大問はどの分野かわかりません。

基本的にはAかBかCからの出題ですが、数Ⅰを変化させたり、数Ⅱから出題してくる可能性も十分にあります。

 

ここ数年は場合の数と確率を中心にして、ほかの分野を複合させた問題もよく出題されています。

 

数Aなら場合の数・確率が最重要

近年の傾向を見ると、大問で出題される比率が高いのが場合の数・確率です。

微積より出題されており、ほぼ毎年のように出題があります。

 

昔からそうですが、BCの数列とベクトルもどちらかが出題されるのが定番です。

 

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難易度は他と変わらない

難易度は基本分野を中心にして、そこに少し加えてくるのは変わりません。

だからこそ、最重要はいかに基礎をかためるか、ということ。

 

数Aであれ数BCであれ、基礎の重要性は変わりません。

特に確率、数学と人間の活動(整数の性質)、ベクトル、数列は、典型問題がはっきりとしています。

 

正しい先生に聞くとわかりますが、数Ⅰなどよりも基礎問題のパターン数が少なく、対策しやすいです。

まずは公式を覚え、それを使いこなすような計算問題から頑張っていきましょう。

 

対策・勉強法

対策としては特別なことは必要ありません。

文系レベルや看護レベルでは難しいといえますが、総合的に考えると難易度は高くありません。

何よりも基礎レベルを大切にし、公式を使った典型問題を十分に練習していきましょう。

 

難易度を考えると、はっきりいって上智の数学は点数が取りやすいと思います。

選択科目の場合は社会か数学か選ぶことになりますが、意外と数学を選ぶのは有利になります。

数学が苦手とやる前から諦めたくなる気持ちはわかります。ただ、周りも同じように考えているからこそ、学力に自信がない生徒ほど数学で周りと差をつけましょう。

白チャートレベルでも合格は狙える

全体的には白チャート(Amazonリンク)レベルがメインで、それを少し超える問題も出題されています。

満点レベルを目指すのであれば黄色チャート(Amazonリンク)のレベルが必要ですが、合格最低点程度の得点率を狙うのであれば、白チャートレベルでも十分です。

 

共通テスト対策も有効に使える

共通テスト(Amazonリンク)は、直接受験に使う可能性が高いだけでなく、同様の勉強でで上智の独自試験に対する対策となります。

ただし、共通テストのⅠAと上智を含めた看護のⅠAは形式が異なる部分も多いので、注意が必要となります。

難易度自体は同じくらいです。

 

ⅡBCはセンター過去問でも共通テスト対策本でもどちらでも有効な対策が可能です。

 

まとめ

  • 白チャートレベルをメインの問題集にしよう
  • 大問ではやっぱり微積(数Ⅱ)
  • 数学は基礎公式が何よりも大切

 

保護者の方へ

上智は言わずと知れた日本の私大で最高峰の一つ。

看護学科や、総合人間科学部のほかの学科も合格するためには一定の努力が必要です。

また、看護などは選択肢も多く、進路指導も綿密にしてくれる先生がおすすめです

 

上智大学とはいえ、数学においては基礎問題が非常に多いので、現在の数学の偏差値が40を下回っていても普通に合格を狙うことができます。

合格のためには、正しい努力を積み重ねる必要があります。

偏差値40以下ということは、確実に方法を間違えています。

正しい方法を授けてくれるいい先生をお子さんのサポートに用意してあげてください。

 

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