芝浦工大柏中の理科
芝浦工業大学柏中学校では、第1回試験と第2回試験があります。
どちらも科目構成は基本的に同じ。
国語(100点)
算数(100点)
理科(75点)
社会(75点)
以前は全科目100点ずつの均等配点でしたが、2024年は理科と社会が75点でした。
理科の大問は4つあります。
理科などの学科試験がなく、定員数は限られていますが課題作文による入試もあります。
併願校とのバランスとお子さんの状況をみつつですが、
芝浦工大柏を第一志望にするのであれば、理科に割く時間は一定量必要です。
合格者の平均は65%くらいで、合格最低点が60%強くらいになることが多いです。
(年によります)
理科の難易度も出題年に影響されますが、75点中55点をひとつの目標にしましょう。
中学受験直後にすべき入学準備
埼玉県での中学受験を考える
大問4つで4分野
4つの大問は、それぞれが理科の分野となっています。
全分野からの出題バランスが最初から決まっています。
第1回試験と第2回試験、どちらを受験する場合も、分野の偏りなく勉強を進めていきましょう。
中学生の間は結局4分野バランスよく勉強するので、小学校(中学受験)の勉強がそのまま中学校に活きます。
プロ家庭教師への問い合わせは → こちら
オンライン授業に関しては → こちら
大問1は生物
生物は動物や植物だけでなく、生物の分類や虫などもあります。
単純暗記が7~8割を占めるのは事実ですが、中には思考問題も用意されています。
単純にテストで知識が問われるから、暗記をすればいいという指導は間違いです。
実際、生物は暗記量が多いので、無理やり詰め込むと6年生くらいから暗記の質がガクっと落ちて点数が伸びなくなります。
お子さんの興味を刺激しながら生物を学ぶと、効率も高まり、楽しさも増します。
実例もしっかり出題
生物学は分類学であり観察学です。
グループや性質に当てはまる実際の動物や植物、虫の名前を覚えておく必要があります。
代表的なものばかりですが、種類が意外とあるので、全体の暗記量としては多いといえます。
実例は芝浦工大柏以外でも出題されやすいので、併願校対策としても学習しておきましょう。
大問2は地学
地学は日々の天気や星、最近ニュースになることが多い地震や地層などがあります。
入試では、千葉県を含む関東の地図が出たり、千葉県柏市で起きた地震ですという文言が含まれたこともありました。
地図だから社会でしかでないという勘違いに注意が必要です。
地学も暗記が多いですが、絶対に理解した方がいい部分が一定量含まれています。
理解と暗記のバランスは地学のポイント
暗記すべきところは楽しみながら暗記
理解すべきところは暗記に逃げずに理解
この使い分けができるかどうかが勝負になります。
暗記か理解かを明確に教えてあげられる先生がいると、非常に効率が高まります。
大問3は化学
化学では、身の回りの物質がお決まりの文言です。
実際には、気体や金属、ロウに食塩水とある程度多様です。
物質と物質の反応や違いに対する問いかけが多く、大問1や2より暗記量が少ないです。
理解の習慣がついていれば、最も短い時間で対策が可能ですが、理解は暗記という間違いが身についていると、改善に相当時間がかかる分野です。
計算もあり、実験手技にかかわる部分もあるので、いかに王道で正しい勉強をすすめるか?が最大のポイントです。
指導の効果が一番でやすい分野なので、正しく勉強をすすめて、短時間で得意分野にしてしまいましょう。
大問4は物理
物理も化学と並んで分野が少なく、効率化しやすいです。
一方で、苦手な生徒はとことん苦手であり、算数との複合力も試されます。
中学受験での物理は、感覚で解くか、論理で解くか、の違いがお子さんごとに異なります。
芝浦工業大学柏の物理は極端には難しくありませんが、一定の難易度が確実にあります。
また、力学は得意だけど、電気は苦手。
など、物理の中でも得意不得意に違いがある場合もあります。
ひとくちに物理だから、という考えではなく、お子さんに徹底的に合わせた指導ができる先生が一番効果的です。
記述と計算あり
一定量の記述問題が毎年出題されています。
各大問に1つは最低でも出題され、2問の大問もあります。
算数でも記述があり、理科でも記述があるので、併願校と違いがある可能性が高いです。
芝浦工大柏中を候補に入れる場合は、併願校との違いも考えながら分析・対策をしていきましょう。
王道の実験が中心であり、メインで抑える内容はほかの中学校と同じです。
計算問題は多くない
計算問題は、物理化学だけでなく生物でも問われることがあります。
計算自体の難易度は、芝浦工大柏を受験する生徒であれば問題ないですが、式を立てられるかは別物です。
理科を理科だけでなく、算数や国語と複合させながら学んでいくことが重要です。
図示が含まれることもある
近年は柏中でも他の中学でも図表問題が増えています。
社会でもグラフや地図が出てきますが、国語や理科でも出題があります。
また、図の生物の名前を選ぶなど、文字だけでなく図や表とリンクさせた理解も重要となります。
生物では生き物の図に、指定の情報を書き入れる問題が出たこともあります。
参考書・問題集
計算や図に関する問題も、記述問題もありますが、ベースは理解と暗記です。
生物と地学はもちろん、化学と物理でも知識がなければ理解も進みにくくなります。
まずはしっかり基礎~標準レベルの勉強をしておきましょう。
参考書や問題集では、一つ一つの項目に対して、詳細な説明がついてあるものが有効です。
特に、記述問題を短く正確に回答するためには、表面的な暗記では難しいです。
間違えた問題や、問題集を使うことで気づくあやふやな部分を、解説で明確にする習慣を身につけましょう。
問題集
解説が豊富なものがよいですが、解説だけでわからない場合は参考書を上手く使えるようにすることも重要です。
高難易度のものは、他の科目とのバランスが重要になります。
無理して使う必要はありません。
余裕がある場合、お子さんが理科が好きな場合には、頑張ってチャレンジして合格率を高めましょう。
まとめ
- お子さんに合わせた指導
- 暗記と理解のバランス
- 記述や計算を恐れることはない
保護者の方へ
芝浦工業大学柏中学校の理科は、いい指導を受けた場合と、指導者の質が低い場合の違いが明確にでる科目です。
特に恐ろしいのが、集団指導塾で上手くいっている科目があるのに、理科の成績が伸びない場合です。
理科は幅広い分野があり、それぞれで必要な能力に違いがあります。
どの科目でも内容が難しくなるにつれて、総合力が必要になります。
理科の成績は将来の他の科目の予測になります。
理科が上手くいっていれば、他の科目も伸び悩みも早期に解決する可能性が高いですが、
理科が上手くいっていなければ、他の科目も下がってくる可能性があるといえるでしょう。
千葉・東京・埼玉の難関中学に合格するための家庭教師なら → こちら
よくある質問・料金などは → こちら
他の記事一覧は → こちら