歴史を勉強するときは、縦の糸と横の糸を考えよう
歴史の縦の糸は日本史がわかりやすい
横の糸とは同時代のほかの国や地域をつなげること
日清戦争を一例として、縦の糸と横の糸の勉強を体験しよう
保護者の方へ
歴史は縦の糸と横の糸を活用すると、勉強効率が大きくアップする
小中学校の歴史でも、高校生の歴史総合・日本史探究・世界史探究でも、歴史の勉強は同じです。
そして、多くの生徒が小学校時代の非効率な勉強方法を継続したまま高校生になります。
歴史(社会)の勉強は暗記量が多いことは事実ですが、単純暗記では通用しません。
ただ教科書を読んで、問題集を解くような何も考えていない勉強は今すぐやめましょう。
参考書を開く前に、勉強方法を考えましょう。
実は、公民や公共・政治経済でも縦の糸と横の糸の考え方は活用できますし、日常生活でも有効です。
高校生と保護者がメインだが、小学生から横の糸は大事
メインのターゲットは高校生およびその保護者の皆様。
高校生は1,2年生に特に役立ちますが、中学生や高校3年生、浪人生にも役立ちます。
現在は高校受験でも「国際」の問題が定着しており、世界史や世界地理の要素が中学レベルでも増加しています。
「横の糸」の考えを理解することで、中高一貫校に通う中学生も、高校受験をする予定の中学生にも役に立ちます。
高校1年生は文系と理系の選択前。
この時点で歴史総合があり、歴史総合は近現代の日本史と世界史なので、縦の糸と横の糸の考え方が非常に重要になります。
また、高校2年生で文系を選択する生徒のほぼ全員が
日本史探究(+歴史総合)
世界史探究(+歴史総合)
のどちらかを選ぶこととなります。
社会を2科目選択する場合、私のおすすめは歴史のどちらかと政治経済+公共です。
公共でも近代史(日本史も世界史も)が出てくる部分があるので、横の糸の考えが特に役に立ちますし、政治経済では縦の糸が必要となります。
理系でも国公立大学を中心として共通テストを受験し、共通テストの科目として歴史のどちらかを選ぶ生徒が一定数います。
大学受験に向けた勉強を始めるべきタイミング
塾や家庭教師との面談の面談内容とペースはどうすべきか
地理では小学生から世界が入る
縦の糸と横の糸という考えは近現代の歴史で最も活躍しますが、そこには中学レベルの世界地理の理解が必須条件。
また、横の糸の考えは地理を日本地理でも世界地理でも役に立ちます。
実は公民でも役に立ちます。 理想をいえば、小学校6年生くらいからこの勉強方法を少しずつ身に着けましょう。
実際に私の生徒には小学生や中学生の時から指導して大学受験までという生徒もいます。
実は、大学受験で指導をして、就職試験でもサポートした生徒もいます。
学力が着実に増すだけでなく、根本的な考え方の成長が保護者の方にも実感しやすい点も好評です。
縦の糸は通常の日本史(小学生や中学生の社会で学ぶ歴史)で重要なので、本来であれば小学生から認識できていると相当有利になります。
現実問題として、中学受験でもどうしても暗記中心の歴史が求められがちですので、本格的な勉強方法は中学1,2年生くらいからスタートするのがよいでしょう。
縦の糸は効果が不十分な生徒が多い
縦の糸は流れを理解することです。
基本的に特定の国や団体、地域に絞り、時系列に理解を行います。
古い年代から新しい年代に向かって学習するのが一般的ですが、新しい年代からさかのぼることもあります。
主に日本史では、日本という国を縦の糸とします。
そして、縦の糸はただ時系列順に追っていくのではなく、時にはすすみ、時には戻る。
上下の関連性が重要なのです。
時間軸にそって一方通行に動くのではなく、上下に行ったり来たりするには、全体的な理解が必要になります。
そして、この行ったり来たりが上手くできないことが、歴史を暗記だけの科目という勘違いを生み出しています。
勉強方法を間違える最初の原因は、縦の糸を考える勉強が出来ていないことです。
小中学生の90%以上が出来ていません。 中学生の定期テストで80点以下の生徒は全員出来ていません。
教科書を使っていると縦の糸と横の糸の勉強方法はほぼ確定で身に付きません。
言い換えれば、縦の糸の勉強法を身に着ければ大幅な改善が見込めますし、実際に私の生徒でも大幅に点数が上がっています。
歴史でいえば、学年最下位を何度も取っていた生徒が安定して平均点を超えるようになった例もあります。(当然ですが、本人の努力も必要です)
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縦の糸は時系列、だけじゃない
縦の糸は単に時間の動きに出来事を追っていくだけではありません。
糸は多くの場面で物事をつなげる言葉や道具として使われるように、原因と結果をつなげる行為です。
つまりは因果関係を重視することとなります。
時には結果から原因を理解する、という時系列と逆の動きが脳内で起こしやすくなることもあります。
ある出来事が江戸時代にあった場合、似たような縦のつながりが明治時代や昭和時代に見られることもあります。
時間の流れに合わせて時代を追うだけでもかなりの効果がありますが、そこに前後のつながりと時代に縛られない前後のつながりを加えることで縦の糸を理解した勉強がワンランク上のものとして得られます。
表面的に点数をあげるだけのテクニックではなく、現実にも活かされ社会人になっても活用できる理解方法の一つです。
日本史では横の糸が縦の糸を補完する
横の糸は、同時期における複数の国や地域、団体のつながりを理解することです。
後述する日清戦争の具体例では、日本・清(中国)・朝鮮・ロシアの4か国が関係します。
それぞれの国に思惑と内情があり、その背景を理解していなければ単純暗記になってしまいます。
横の糸の重要性
なぜ横の糸という考え方が大事なのでしょうか? 結論としては理解しやすいからです。
複数の国や地域が出現した場合、 特に日本史は日本という国が中心となって描かれているので、どうしても日本目線のみになりがち。
ほかの国や地域のことは浅くなりやすく 現在の入試は日本史探究と歴史総合の両方が範囲になります。
以前までの日本史Bでは縦の糸のみでも中堅大学くらいまでは通用しました。
難関校と呼ばれる大学入試では、横の糸がなければそもそも通用しませんでした。
つまり、もともと日本史でも横の糸は重要だったのです。
さらに、歴史総合では横の糸がないと、これまで以上に大きく不利になります これまで世界史選択者にとって重要であった横の糸は、日本史か世界史かに限らず必須の勉強法といえるでしょう。
横ってどれくらいの数つながるの?
戦争は2か国どころか5~6ヵ国同時に参加することもあります。
前述し、後述もする日清戦争は3か国が中心でロシアも絡むので実質4か国。
世界大戦だともっと増えます。
ある出来事はA国とB国で、B国は戦争に中心として関わってC国と戦っているけど、A国は戦争に直接参加していない。
C国はD国と協力していて、さらに背後にサポートしてくれるE国がいる。 なんてことがあります。
中心はB国とC国の戦争のはずなのに、5か国の思惑が絡み合います。
すると、どの国がなぜこの戦争に参加していて、どうしてE国はサポートだけで実際に参加しないのか?まで含めて思考を整理しなければいけません。
複雑な事象が絡まると、勉強方法を理解していない生徒は混乱して思考が止まります。
思考が止まると勉強が進まず、勉強している雰囲気だけだして実際には勉強になっていない。 ということになります。
よく相談を受けるのが、
うちの子は頑張っているのに成績が伸びない
歴史は暗記が出来ない
勉強方法がわかっていない様子なのに大丈夫といって話を聞いてくれない
といったことがあります。
複数の国が複雑に関係性を持つ状況は、横の糸を利用した状況整理で着実に理解が進みます。
暗記が出来ないのは理解が出来ていないから。
やみくもに勉強すべきではなく、正しい勉強をすれば成功率は上がります。
わかると勉強自体の楽しさを実感できるので、そもそも勉強時間が不足している生徒も勉強時間が伸びていきます。
縦の糸と横の糸で整理して考える日清戦争
日清戦争は、日本と中国(清国)の2か国で行われた戦争です。
ですが、そのきっかけは朝鮮です。
ざっくりまとめると以下の図のようになります。
さらに、そのあとの日露戦争とかかわりが強いので、日本・中国(清国)・朝鮮・ロシアの4か国の理解が必要になります。
複雑になりすぎることを避けるために、図ではロシアはかなり小さく扱っていますが、実際の授業ではロシアの話もしっかり登場します。
理解には縦の糸と横の糸の両面から考えてみましょう。
上下が時系列で縦の糸。
左右が4つの国を考える横の糸。
まずは縦の糸から見ていきましょう。
日清戦争は朝鮮の主導権を巡って日本と清の2か国で行われた戦争です。
実際に戦争があったのは1894年ですが、実質1870年代からスタートしています。
また、大きな出来事として1882年の壬午軍乱(壬午事変)があります。
実際の授業は生徒ごとに合わせていますので、本サイトでの文字情報はダイジェスト版とお考え下さい。
あくまで縦の糸と横の糸を理解すると、歴史の勉強が楽しく理解がしやすいことをお伝えするのが目的です。
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朝鮮は日本につくか清につくか迷った
最初の主人公は朝鮮です。
日本史の重大事件ですが、朝鮮を中心に考えるとわかりやすいです。
朝鮮は国際化の波に巻き込まれ、日本と仲良くするか、清と仲良くするか迷っていました。
どちらかというと清と仲良しだった朝鮮ですが、日本が進出の機会を狙っていました。
そんな中、朝鮮国内の内乱である壬午軍乱が1882年に起こります。
この内乱でなんやかんやあって、日本軍と清軍の両方が朝鮮内に駐留することになります。
そして、1884年。
再び朝鮮内で甲申事変が起きます。
こちらも、清と仲良くしたい親清派と日本と仲良くしたい親日派が争います。
甲申事変で横の糸の重要性がわかる
じつはこの直前である同じく1884年。
清はフランスと戦争をして負けています。
日本からすると、フランスと戦争して負けたばかりの清には、朝鮮にかまっている余裕はないはず。
今のうちに朝鮮の主導権を握ってしまおう、と考えたのです。
日本の思惑は外れ、甲申事変では親清派が勝利。
ここでポイントなのが、この時結ばれた天津条約です。
清と日本はこの時、「朝鮮からの撤兵」と「次に朝鮮出兵するときお互いに教えあう」という2つの約束をしました。
この約束によって、日清戦争が起きます。
1894年に朝鮮での内乱、甲午農民戦争が発生。
朝鮮はこの内乱を収めるために清に協力を求め、清は朝鮮に派兵します。
朝鮮をめぐって日本と清が1894年に対立し、そのまま日清戦争となります。
日清戦争は日本が勝利しますが、この勝利が日露戦争のきっかけとなります。
日清戦争のまとめ
1894年の日清戦争のきっかけには、
1882年の朝鮮の内乱
1884年の内乱
1885年の条約
が深く関係していました。
3か国が深く絡み合い、朝鮮1か国の中に2つの派閥がありました(ここでは省略していますが、実は派閥は2つではありません)
中心事項は日清戦争ですが、その前提条件を理解するだけでも縦の糸と横の糸の両方の考えが必要です。
そして、その直後からロシアの重要性が増し、次の戦いに発展していきます。
小中高といつでも大事
小学校の歴史や中学校の歴史(日本史)で登場し、高校レベルの歴史総合や日本史探究でも重要な出来事の一つ。
実は小学校と中学校ではほぼ2ヵ国のみで語られ、朝鮮の話はちょっとだけしか出てきません。
そしてロシアはほぼスルーされています。
日清戦争と日露戦争は関係性が深いのですが、ほとんどの生徒でその関係性があまりわかっておらず、ただ暗記しているだけになっています。
実際の生徒の興味と、入試難易度や学年による必要性を加味して、生徒が単純暗記にならずかつ楽しく歴史が勉強できるように配慮が必要です。
そういった縦の糸と横の糸が整理され楽しい工夫がされた授業は、理解がしやすく暗記もしやすいです。
保護者の方へ
歴史は覚えるだけ
教科書を読めばいい
学校の授業を聞いてノートを丸写し。
そんな手抜きの勉強をしていれば、歴史が上手くいかないのは当然。
言い換えれば、本気で向き合い指導してくれる質の高い先生がいれば、お子さんの改善がわかりやすく見込めます。
理解する精神は歴史だけでなくほかの科目における理解でも非常に役立ちますし、実際に私の生徒でも役に立っています。
お子さんの勉強の質をワンランクもツーランクもあげるきっかけは、保護者の皆さんがいい先生を見つけられるかどうかにかかっています。
保護者の素早い動きでお子さんの勉強を、人生を好転させるきっかけを作ってあげてください。
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