英語は最重要科目
実践女子大にとって英語は最重要科目です。
英語は全学部学科で必須。
全学部統一なので、問題も全学部学科で共通となっています。
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すべて選択式
実践女子の英語は、すべて選択式の大問が5つ。
出題形式はTrue or Falseの小問を除いて、すべてが4択となっています。
時間は60分です。
長文が短いこともあり、1年間長文対策を行えば、時間に余裕をもって解答できます。
問題形式も毎年同じこともあり、正しい対策で得点が大きく変わってきます。
最初は長文と会話文
最初の長文は300~400語程度と、私大によくある短めの長文となっています。
長文の難易度は、共通テストの途中くらいか、それより少し解きやすいレベル。
短く、難易度も高くないことから小手先の長文読解テクニックを使うより、
わかる範囲だけでも全文和訳に近いことをした方が、効率的であり、点がとりやすいです。
問1は、接続詞や前置詞、副詞などを長文中の空欄に穴埋めします。
4問はどれも難しい単語ではなく、難易度の高くない熟語や基本的な使い方。
しっかりと教科書レベル、学校の定期テストレベルの単語・熟語力をつけることで解答できます。
問2~5は長文読解の王道
大問1の他の問題は、まさに長文読解の問題。
内容把握を中心に作られており、問5は長文内容のTFとなっています。
また、指示語に関する問題もよく出題されているので、代名詞を中心に一つ一つの内容を丁寧におっていくことが必要です。
大問2は会話文
大問2の会話文は大問1よりもさらに短いものとなっています。
共通テストなどでは、会話表現を重視した会話文が出題されることも少なくありませんが、実践女子では会話文にのみ出るような表現は非常に少ないです。
6問の穴埋め形式
問題は1種類が6問。
会話文中の空欄にあうものを4つの選択肢から選びます。
会話文になっている文、大問1の長文よりも難易度は低いです。
分量も多くないので、つまった場合には全訳することも一つの手段。
特に、本文だけでなく、選択肢の文をしっかり和訳することで解きやすさが倍増します。
大問3~5は文法問題
大問3は王道の文法問題が6問出題されます。
動詞の活用に関するものや副詞、単語、関係代名詞など、王道の問題ばかり。
基礎~標準レベルの文法書をしっかりとやりこむことが必要ですが、難しい文法問題や極端にぶ厚い問題集はロスが大きいでしょう。
文法問題が苦手な人は、基礎系の量があるものもおすすめです。
大問4は2つの文を同じ意味に
大問4は入試よりも高校の定期テストでよくみる形式です。
2つの文を同じ意味にする書き換え問題なので、文法的知識が要求されます。
また、熟語表現の書き換えや類似表現もあるので、イディオムに対する勉強をしておくと精度が高まります。
ただし、全部で4問しかないので、イディオム系の優先順位は下げてもいいでしょう。
文学部(国文学科・英文学科)や人間社会学部では72~80%と高い得点率が求められるので、早めの対策が必要です。
最後は並び替え3問
最後は単語を並び替えて正しい文章をつくります。
日本語訳が設定されている分、難易度が非常に高いわけではありませんが、単語数が9~10個と多いのが特徴です。
ここでの満点は至難の業。
対策・勉強法
文法対策は王道が重要です。
ForestやVision Quest、UP Gradeなどぶ厚い文法参考書を隅から隅まで読むような必要はありません。
基礎と標準レベルのところをしっかり確認しておきましょう。
大問4など、定期テストにありそうな問題ですので、一般的な受験用文法問題集も悪くはありませんが、少しずれていることもあります。
文法問題集も学校で使っている基礎~標準レベルのもので大丈夫。
入試対策、難問抜粋、のような文言がはいっている問題集は不要です。
もちろん、英単語・英熟語も学校でつかっているレベルでいいので、対策をしましょう。
出てくる単語や熟語は基礎レベルが多いので、特別な難語の勉強はいりません。
長文は難問に手をつけない
長文対策が進んでくると、700語以上のものや、早慶上理や国立大レベルの長文対策に手を出しがちです。
しかし、実践女子では全く必要ありません。
共通テストレベル。
中堅私大レベルの問題集(300~500語程度)を何冊もこなすことが重要です。
学校の定期テストがすらすら解けるようになれば、落ち着いて合格点が狙えるでしょう。
また、会話文の練習も忘れないようにしましょう。
まとめ
- 学校レベルの基礎を身に着けよう
- 過去問対策は大きな成果を上げる
- 1年あれば合格できる力がつく
保護者の方へ
実践女子は、東京の女子大学の中でも有名であり、英語は入試での最重要科目。
英語に加えて1~2科目で受験できるので、複数科目を教えてくれる1人の先生に指導してもらうことが理想です。
大学受験はもちろんですが、大学入学後のことまで考えてくれる先生を用意してあげてください。
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