【数学】中央大学の統一入試(6学部共通選抜)を徹底分析 | 中央大ならプロ家庭教師のロジティー

中央大学 6学部共通選抜の数学

中央大学では2021年まで統一入試と呼ばれていた方式が、
6学部共通選抜に名前が変更されました。

時間は60分で、全編記述式。

6学部すべて文系であり、出題範囲は数学ⅠAⅡBです。

中央大学分析 → 6学部共通(日本史) 理工学部

他のGMARCH分析 → 明治大学 学習院大学 立教大学 法政大学

6学部共通選抜が利用できる学部

  1. 法学部(4教科型・3教科型)
  2. 経済学部
  3. 商学部
  4. 文学部
  5. 総合政策学部
  6. 国際経営学部(4教科型・3教科型)

数学の重要度

 【数学が必須の学部】
法学部(4教科型)
国際経営学部(4教科型)

 『数学が選択の学部』
法学部(3教科型)
経済学部
商学部
文学部
総合政策学部
国際経営学部(3教科型)

大問1~3分析

4つの大問があり、2018年までは各大問すべて25点ずつでした。

2019から大問ごとに配点の差があり、大問1が15~20点となっています。

めずらしく論理と集合がでやすい

大問1は解答の数値のみ答えに記載します。

全編記述式ですが、大問1の答えは基本的に数値として出るように作られており、取り組みやすくなっています。

MARCHではめずらしく論理と集合に関する出題が最近多めになっています。

また、大問1以外でも確率などでベン図を活用する出題があるので、論理と集合はしっかり勉強しましょう。

他の大学では出題頻度が低いからこそ、中央大学の受験を考えている生徒は対策が必要です。

大問2と大問3

大問2と3の配点は20~30点。

出題範囲もⅠAⅡBのどこから出題されるかわかりませんが、比較的ⅠとⅡからの出題が多くなっています。

微積が必須じゃないところが他大と違う

多くの大学では最後の大問か、その一つ手前で微積がほぼ100%出題されます。

一方で中央大の6学部共通選抜の数学では、微積の出題確率が高くありません。

その分、平面図形やⅠのような2次関数、軌跡などの出題があるので、分野を限定せず、全範囲の勉強が必要です。

もちろん、ふつうに微積が出題されている年もあるので、微積対策も他の分野と同様に行いましょう。

整数の性質やデータと統計からの出題頻度は低いですが、学部特性上そろそろ狙われてもおかしくないでしょう。

大問4が一番難しい

大問4の配点は25~30点。

また、数Aの場合の数と確率、数Bの数列からの出題頻度が高くなっています。

後半では、単純な数値ではなく文字式を使った一般解が求められます。

難易度が高く、時間的にも厳しいので、数学がそもそも得意ではない生徒は完答する必要はありません。

他の大問である程度点数が取れていれば、大問4は(1)だけでも解ければ、十分といえるでしょう。

時間があれば大問1~3で解けそうな問題があれば、大問4をどんどん後回しにしていきましょう。

ひとひねりあるが、極端には難しくない

難易度は低くありませんが、特殊な問題が出るわけではありません。

一つ一つの計算は標準的であり、典型問題を少し変えた程度。

根本的な理解をめざす学習を行っていれば、普通に解けます。

一方で単純暗記ばかりの勉強をしていると、このレベルの回答は難しいでしょう。

経済・商学・経営学などを将来本気で頑張りたい生徒からすると、数学は必須項目。

大学で学ぶ統計学を視野に入れるのであれば、正しい先生に正しい勉強法を教えてもらいましょう。

対策・問題集

全体的なレベルとしては黄色チャートが適切です。

 

大問4は一部青チャートレベルの問題も混じっていますが、各学部での合格最低点は56~63%程度。

そもそも満点は不要です。

 

早稲田の経済や国公立大学などが第一志望と決まっている。

つまり、中央大学よりハイレベルな数学が求められる生徒は青チャートを使っていもいいですが、中央大学レベルが第一志望であれば黄色チャートで十分でしょう。

特に現役時代に中央大学を落ちた浪人生などは、ハイレベルな問題に手を出しがちですが、黄色チャートを仕上げることを第一としましょう。

センター問題も使いやすい

私立大学の数学はセンターレベルが演習として役に立ちます。

共通テストはⅠAの形式が違いすぎるので使わないでください。

 

誘導のあるセンター問題と、記述式の中央大では形式は違いますが、レベルは近いです。

また、中央大の出題範囲の絞りにくさが、全範囲から出題があるセンター過去問との相性がいいです。

現役生であれば3年生の夏休み。

浪人生であれば6月~センター過去問を20~30回分するだけで、点数がかなり変わるでしょう。

早慶を目指すのであれば、ⅠAⅡBの全範囲の学習が終了した、高校2年の冬休み~春休みくらいまでにセンター過去問を10~30回できていれば理想的。

もちろん、3年生になってから取り組んでも十分早慶の合格に到達できるでしょう。
   

まとめ

  • 全範囲を網羅的に
  • 第一志望に合わせて勉強法を工夫しよう
  • 標準レベルができれば合格点がとれる

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