不登校の生徒はかなり多いが、勉強する意思がある生徒も少なくない
現在、私の生徒には不登校経験のある生徒がいます。
過去も含めると、不登校の経験がある生徒の指導経験が複数ありますが、全員が最終的に登校するようになりました。
(生徒自身が登校を希望したことが最終的な理由です)
私は不登校が絶対的に悪いとは思いません。
また、登校することが必ずしもお子さんのためになるとは限りません。
現在はフリースクールなどへの理解も深まりましたし、N高やS高など通信制の存在感も増してきました。
私の授業でも、対面もあればオンラインを利用したweb授業もあり、併用している生徒もいます。
お子さん一人一人で、状況は異なります。
不登校ならこうするべき、という画一的な解答はなく、以下はあくまで一例とお考え下さい。
ご家庭ごとに状況も、希望も異なります。
最終的に私の指導する生徒では、一人一人に合わせることを指導方針としております。
コロナの影響は間違いなくある
コロナ以前から不登校に関する問い合わせがありましたが、 コロナの影響もあって不登校に関する問い合わせは確実に増えています。
保護者の皆様の世代では、不登校の生徒は稀だったかもしれません。
現在は、20~30年以上前と大きく違います。
不登校の生徒は増加しており、6年前(2018年度)の文部科学省のデータでは小中学生で1.7%としていますが、 中学生単独で見ると3.7%(27人に1人)とあります。
2023年の小中学生のデータ約2.7%と5年間で約1%増加しました。
2024年のデータでは、小中学生の不登校児童の人数が29万9千人となり、前年より約5万人増加しました。
かつてはコロナの影響だと言われましたが、今では後遺症が影響する生徒もいますが、それ以外の理由で増加していると言われています。
今後も増加していくことになるでしょう。
不登校になった、過去に不登校を経験した、不登校になりそう、といったことに悩んでいるお子さんや保護者の方、身近に同様のケースがある方を対象としたページとなります。
勉強したい不登校の生徒は多い
不登校の理由が勉強に関係あってもなくても、不登校だからといって勉強したくないわけではありません。
むしろ、不登校だからこそ勉強だけは頑張りたいという生徒は多いです。
前述したN高やS高だけでなく、通信制や高卒認定試験(旧:大検)を視野に入れている生徒もいます。
大学受験への準備を始めるタイミングは生徒によりますが、現在中学や高校に通っていないことと、勉強を始められないことは、別問題と考えられる生徒も多いです。
理由は様々ですが、ネットやゲーム、動画サイトやテレビなどで、興味が出たことがきっかけになる場合もあります。
学校にはいかないけど勉強はしたいとお子さんが思うだけでなく、勉強だけでもしてくれたらと思う保護者の方もかなりいます。
今の生活に実は不満があったり、もやもやを抱えている生徒や保護者がほとんどです。
そういったご家庭に必要なのは、未来の話だと思います。
お子さんに、興味があることを進めていくと、将来こういう大人になれるよ、と話をすると、興味を持ちやすいです。
お子さんが興味を持ち、ちょっと頑張ってみようかなと思ったときに、
「ちょっとずつでも努力をしていく必要がある」
という話を、わかりやすく伝えると実感がわきやすいようです。
危機感がきっかけにもなる
不登校の生徒で、勉強をしない、学力が低いままということに対して、危機感を持っている生徒は非常に多いです。
おそらく勉強しないで人生なんとかなると思っている生徒は、ほぼいないでしょう。
変えたいと願いながらも、一人ではなかなか変えられないと感じているようです。
子供たちも、現在の日本が貧しく、不景気で、円安が進み日本の給料は安く、未来が明るくないというイメージはついています。
だからこそ、勉強が活路となるんだろうなと理解しています。
きっかけは危機感からでも、勉強の楽しさを理解することは難しくありません。
比較的ネガティブなスタートでも、やり方次第でどんどんポジティブになっていくでしょう。
お子さんが勉強や未来に対して興味を強め、意欲を増していく姿を見ると、保護者の方もさらなる喜びを実感できるでしょう。
個別指導が最適
不登校の生徒の多くは、先生に対して警戒心や不信感を持ちます。
学校の先生にも頑張っている先生は多いですが、そうじゃない先生も多いのが実情です。
学校でいい先生に出会えていれば非常に素晴らしいですが、そうならなかった瞬間から相談できる人がいなくなります。
学校には素晴らしい先生もいる反面、経験不足や能力不足、雑用が多すぎて生徒の指導に時間を使えないといった構造的な問題のせいで、授業の質が低い先生も多いです。
だからこそ、自分だけを向いてくれて、 基本的に不登校の生徒には1対1の個別指導(家庭教師)一択でしょう。
不登校の生徒は学校のペースに縛られないメリットがあります。
集団指導塾は有効とは言えません。 ペースだけでなく、いきなり人の多い場所はストレスになります。
個別指導塾もあまりよくありません。
そもそも同世代の生徒が多くいる場所というだけで避けるお子さんがほとんどです。
家庭教師がベスト
対面の家庭教師も有効ですが、web家庭教師の方が対面しないので緊張せずにできるので、気軽にスタートできると感じる生徒もいます。
理由が明確な生徒には人間関係で学校に行きたくなくなっている生徒も多く、その生徒にとってのいい距離感が重要です。
年齢が近いから大学生の家庭教師を選ばれるご家庭もありますが、おすすめできません。
理由は指導力です。 前述したように、質の低い先生のせいで、勉強がつまらなくなったり、学校が嫌になったお子さんは多いです。
生徒の中には自分でも学校にいけない理由がわからない生徒が多くいます。
そういった誰にも明確なことはわからない状態を受け入れてくれる先生がよいでしょう。
大学生の先生にも、質の高い授業ができる人もいますが、非常に数が少ないというのが現状です。
もちろん、プロ家庭教師と名乗る人にも質が低い人もいます。
私も質が高い先生になれるように、今よりさらに質を高められるように、考えています。
確率としてプロの方が質が高くなりやすく、勉強だけでなくコミュニケーションや生徒の心理状態まで考えてくれる先生も多くなります。
得意科目を確認することから
学校のペースとお子さんの勉強は異なりますが、いきなり学校に合わせることを考える必要はありません。
まずは1科目でも生徒が楽しめる科目を作ることが大切です。
英語や数学(算数)である必要もありません。
図工や体育も、一つの得意科目になるでしょう。
ゲームや動画制作だっていいんです。
お子さんの現在地を確かめ、学年や常識に捉われず、お子さんに適切な科目を、無理のないペースでスタートさせましょう。
学校に通いはじめた実例
過去に私が指導した生徒でも、話を聞いた生徒でも、学校に通い始めるケースには共通点がありました。
それは、生徒自身に学校に通う理由と意志があるということです。
そして、その多くは勉強したいということよりも、学校に通った方がメリットがあると感じていたり、今のままではいけないという危機感から生まれた意志でした。
基本的な学問だけなら学校じゃなくてもできるが、学問ができると通いやすい
勉強だけであれば、私のようなプロ家庭教師であったり、通信教育やyoutubeなどの無料サービスでも行うことができます。
通った生徒の一人は、勉強は家庭教師とした方がわかりやすいし効率がいいけど、コミュニケーションなどの社会生活が必要だと理解して、頑張って学校に通う努力をはじめた子もいます。
一方で、不登校になったきっかけの一つに、勉強ができないという生徒もいます。
そういった生徒は、勉強習慣がつくとともに、学力が向上することで学校に通いやすくなりました。
もし、お子さんが学校に通いたい、という意志がある場合は、学校と勉強を上手く結び付けてあげてください。
逆に、学校(小学校・中学校・高校)に興味はないけれど、勉強の必要性をなんとなく理解していたり、高度な学問(大学など)に興味がある場合は、学力の向上や学ぶ楽しさにフォーカスした指導をおすすめしています。
小学生や中学生でも、大学でできる高度な学問と、日常生活に役立つ部分を結び付けて話すと、かなり興味をもってくれます。
また、自由で華やかなイメージが強い大学生活そのものに対して興味がある生徒も少なくありません。
これは、高校生だけでなく、中学生や小学生でも見られる傾向です。
重ねてになりますが、お子さん一人一人で状況は異なります。
お子さん自身に加えて、保護者の方ともコミュニケーションをとり、勉強の楽しさと将来への希望を与えてくれる先生がいれば、お子さんの未来は明るくなるでしょう。
保護者の皆さんがきっかけとなることで、お子さんの未来が動きはじめます。
ご興味がありましたが、ぜひご連絡ください。
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