【全学部統一の化学】明治大学の入試問題を徹底分析 | GMARCHならプロ家庭教師のロジティー

全統入試の理科なら化学がおすすめ

明治大学の学力をメインとした選抜試験には、

学部別入試
全学部統一入試
共通テスト利用型

の三種類あります。

いわゆる推薦入試(総合型選抜・内部進学など)とは時期も求められるものも変わります。

こちらでは、全学部統一型入試の、化学に関しての解説になります。

 

理科が必須の試験科目になっているのは理系の3つの学科のみ。

その中でも農学部の食糧環境は理科は選択であり、
総合数理学部の3科目方式は数理学部にも関わらず理科選択がなく、
なんと国語(現代文+古文)があるのは独創的といえます。

 

明治大学分析 →  農学部 全学部統一(英語 数学) 理工学部

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理科の必須・選択

【必須】
理工学部
農学部(農学科、農芸化学科、生命科学科)
総合数理学部(4科目方式)

 

『選択』
法律学部 法律学科
政治経済学部
文学部
農学部(食料環境政策学科)
情報コミュニケーション学部
国際日本学部

(理科は試験科目にない)
商学部商学科
経営学部
総合数理学部(3科目方式)

 

ただし、理工学部は応用化学科は化学必須。

機械工学科と物理学科は物理必須で化学は選択不可。

その他の学科は理科は選択ができます。

 

理科選択なら化学が最適

どの学部学科(理工学部の一部除く)でも、理科が科目に入っている場合は、化学、物理、生物の3教科から1つを選ぶことになります。

実は化学をお勧めするには全統だけでなく、農学部においても化学が最も合格点が取りやすいから。

 

ただし、物理レベルでもしっかり計算できる人や、暗記を極力減らしたい人は物理。
計算や数学に自信がない人、理解よりも暗記中心に頑張りたい人は生物。

そのどちらでもない大多数の人は、化学を選択するのがよいでしょう。

理論化学と有機化学が最優先

農学部の学部別入試における化学では熱化学なども問われることがありますが、全統ではいくつかの問われにくい分野があります。

当然ですが、出題されやすい分野から勉強し、問われる可能性の低い分野は優先順位を下げるべきでしょう。

 

化学の勉強をする際に必ず深い理解をすべきなのが化学基礎の最初の部分。

具体的には、
原子分子イオン、物質量、物質の三態、化学結合、結晶
といった分野です。

この分野から出題されるものも多いが、それと合わせて有機化学における基礎となる範囲。
ここはかなり深い理解が必須事項となります。

 

この理解が深まってから、化学の本格的な勉強が始まるものと考えましょう。
その後は気体や酸塩基、化学平衡など以下の重要性が低い分野以外の理論化学を勉強しましょう。

重要性が低い分野

問われにくい分野は
熱、電池・電気分解、浸透圧、コロイド

 

過去には出題されたことがありますが、出題頻度は低く、配点も低い。
もちろん全範囲をしっかり勉強すべきですが、重要性は下げるのが良いでしょう。

問題の約半分が有機化学

全分野の中で最も重要なのが有機化学。
直鎖のものからベンゼン環はもちろん、官能基、必須アミノ酸、高分子化合物など有機化学は全範囲。

 

有機化学が得意であれば合格に大きく近づき、有機化学が苦手な人はまず合格できないです。
有機化学でも計算は必須です。

有機化学が苦手、自信がないという人も安心してください。
有機化学は正しい先生に教われば確実に理解することができます。

私も今まで何人もの生徒に化学を教えてきましたが、有機化学は理論化学の難しいものより習得しやすく、全員がしっかり理解してくれました。

 

個人的には暗記が多い無機化学や、一部の理論化学の範囲より、有機化学は勉強しやすく点が取りやすい分野だと思っています。
有機化学を味方につけることが、合格の必勝法といえます。

計算は各分野で必須

大問が4つあり、解答は大体30問弱あります。

その中で計算問題は6~9問程度。
つまり計算問題が解けない時点で、ほぼ7割はとれず、不合格となる可能性が非常に高まります。

難易度も定理を根本から理解していれば解ける問題ばかりではあるものの、基礎から標準レベルを少し超えたものまで幅広いです。

また、単純に計算が面倒なものも出題されています。

悪問は基本的になく、問題集を1冊しっかりやっていれば似ている問題を必ず見たことがあるはず。
7割以上の得点を取るためには最低でも問題集を3回は解いておきましょう。

難易度は標準レベル

合格点を考えると、7割が必要な学部がほとんど。

場合によっては8割を取らなければいけませんので、取りこぼしは危険です。
ただし、問題は標準的。応用問題を解く必要性がありません。

 

標準的な問題を100%に近くすることが目標になります。

もちろん学部学科によって必要な完成度は異なるので、一度チェックしておくといいかと思います。

参考書と問題集も標準レベル

参考書(読んで理解するためのもの:問題はほとんどついてない)
問題集(問題に加えて、詳細な解説がついているもの)

これを一冊ずつしっかり用意することから勉強がはじまります。

 

教科書はいわゆる参考書の位置づけですが、はっきりいってわかりにくいです。
化学は特に、教科書での勉強はおすすめしません。

問題集も標準レベルの積み重ね

まずは化学の基本的事項+理論化学+有機化学をしっかり勉強しましょう。
使うテキストは学校で使っているワーク(問題集)で大丈夫。

 

具体的には、リードαやセミナーなど学校で使う問題集で十分対応できます。
センターレベルはとてもいい練習になります。
共通テスト対策の過去問や問題集でも大丈夫です。

 

ただし、無機化学も同じ比率で勉強すると無駄が多いので、効率を考えながら解くのが大切になります。

他の問題集としては基礎問題精講や標準問題精講もいいかと思います。

応用レベルの問題集として有名な、重要問題集までの難易度はありません。
買う必要性は低いです。

赤本の重要性はそこまで高くない

全学部統一入試の化学は、傾向が一般的で難易度も標準がメイン。

明治の全統のために特別な勉強はそこまで必要ありません。

 

赤本は傾向の確認のために、志望校になった直後に全体を見ておけば大丈夫でしょう。

まとめ

  • 理科選択なら化学がおすすめ
  • 化学基礎の最初を何より大事にしよう
  • 有機化学を味方につけよう

保護者の方へ

全学部統一入試は、学部別入試より取り組みやすい大学が多いです。

明治の化学でも同様の傾向があり、全学部統一入試は受験生にとって取り組みやすいですが、定員はあまり多くありません。

 

明治が第一志望であれば、ある程度力をいれて勉強すべきですが、
基本は定員が多い学部別入試を中心に勉強しましょう。

 

お子さんの学力状況と併願校の傾向によって、化学の勉強すべき範囲や、科目ごとの勉強時間のバランスが変わります。

やみくもに机に向かうだけでは非効率なので、保護者の方はお子さんが効率的に勉強できるフォローをしてあげましょう。

を吟味する、家庭教師をつけることもフォローの1つです。

 

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