理科は対策するだけで確実に点が上がる
理科が苦手な生徒の中には計算を苦手にしている生徒も多くいます。
しかし、公立入試は基礎~標準の内容が多く、計算が苦手でも取り組みやすい問題が多く含まれています。
数学や英語、国語など全体を通した継続が重要な科目と異なり、
部分ごとの勉強が非常にしやすいのが理科の特徴。
つまり、直前の勉強でも点を向上させることができ、努力を点につなげやすい科目といえます。
また、英語や数学と異なり、学校選択問題がないので、埼玉県の公立高校を受験する場合には、学校の偏差値にかかわらず、同じ問題となります。
埼玉県の学校選択問題分析 → 英語 数学
難しい学校を目指すなら理社で点を安定させたい
浦和高校や大宮高校、蕨高校など偏差値の高い高校を目指すのであれば80点、90点という高得点が当然必要になります。
自分の目指す学校や、今の学力に合わせて勉強法を変える必要があります。
特に高校や大学でも理系に進みたい生徒は、根本理解を大切にした勉強法を行いましょう。
難しい問題をバンバン解くのではなく、高校入試では基礎にみっちり時間をかけましょう。
夏休みなどを利用して、苦手分野をしっかり復習する時間を作りましょう。
これを見ている保護者の方へ
勉強が苦手なお子さんをお持ちだったら、理科と社会の勉強をおすすめしてください。
今の成績が悪かったり、計算が苦手でも1年半真面目に勉強すれば、理科でもかなりの高得点を狙うことができます。
受験の3か月前でも、正しく勉強すれば明らかな成果が出る科目です。
直前でもお問い合わせください
私立や東京都の高校もばっちり対策
私立高校の受験対策も力をいれて実施しています。
埼玉県はもちろん、東京の私立高校対策も対応しており実績もあります。
実験で思考力を試す問題が増加中
各大問では、それぞれの分野の問題が実験レポートにそって出題されます。
単純に文や実験から必要な情報を抜き出す受験テクニックばかりではなく、
実験の狙いはそもそも何であり、何のためにその実験を行っているのか?
という本質的な勉強を行うことが重要です。
高校受験のために小手先テクニックを鍛えるようでは、先はありません。
王道の勉強を行ってこそ、高校入学後にもつながっていきます。
最初は全範囲から
中学理科は、物理・化学・生物・地学の4つに分かれています。
大問1では、1問1答形式が8問(20~24点)あります。
各分野の入門編といった難易度で、単純暗記が中心です。
理科が苦手な生徒でも、自分が好きな分野だけを頑張るだけで多少の点を取ることができます。
一部計算もありますが、公式をそのまま使うだけの、もっとも取り組みやすい計算。
理科でも計算は苦手という生徒は、ここの計算だけは解けるように、基礎公式の問題に取り組みましょう。
図表に注意
大問1での図表や実験手順・器具に関する問題は増加傾向にあります。
ただし、大問1は知識で解ける基礎的な問題に限定されるので、恐れることはありません。
見ただけで諦めずに、しっかりと読み取りましょう。
浦和高校、大宮高校、川口北高校、蕨高校などなど、上位校を狙う生徒であれば、特に対策をしなくても満点になるでしょう。
中学生のための勉強法 → 英語 数学 国語 化学・物理 生物・地学 地理 歴史 公民
大問2は地学
ここでは地学から出題されます。
天気、天体、鉱物、地震などからの出題で、レポート形式で問題が進んでいきます。
地学は暗記のみという間違った認識がありますが、理解も暗記もどちらも重要。
近年は地学や生物も暗記だけというわけにはいきません。
ただし、暗記要素が強いのは事実です。
理科が苦手であれば基礎知識をわかりやすく整理して暗記すること。
地図や天気、天体などは図と用語と性質を合わせて暗記していきましょう。
記述問題も定期テストレベル
大問には必ず1つ、1~2行の記述があります。
その中でも地学は特に取り組みやすいです。
理科が苦手な生徒は、地学をがんばることをおすすめします。
天気予報や地震など、普段の親子の会話に関連性が強く、興味を持ちやすいです。
特別なテキストではなく、定期テストレベルから復習しましょう。
大問3は生物
ここでは生物から出題されます。
細胞、臓器、植物、生態学などからです。
生物分野も暗記要素が強いですが、有機物の移動に関する分野など思考力が必要な部分の出題は増えてきています。
まず暗記というのは間違っていませんが、上位校を狙うのであればまず暗記というのは危険です。
問題にも、「調べてわかったこと」という記載があります。
特に、中学レベルを暗記するだけに慣れてしまうと、高校レベルの生物で大きくつまづくことになります。
高校初期レベルの理解が近年の中学生物に導入されているので、保護者の方が自分の時を基準にすると勉強方法を間違えやすいです。
また、生物は農学や医学、動物学に生命科学といった、大学でも最近人気の分野。
iPS細胞やテロメアなども生物学が必要で、新型コロナウイルスに関する研究も中学校で勉強する生物が基礎となっています。
大問4は化学
大問4では化学から出題されます。
化学変化は、中学校では理論をしっかり教えない先生が多いのが事実ですが、
多少は高校レベルの化学基礎まで踏み込む部分が増えています。
学校の授業だけでも点数は取れますが、先を見越した高度な勉強をしたい場合には、学校だけでは不十分になる可能性が高いです。
化学の計算では、単位と図表を上手く使うことが重要。
逆にいえば、この2つさえしっかりマスターすれば、計算で困ることはほぼありません。
難しく見えるのに、実は簡単で点が取りやすいのが特徴です。
理解が非常に重要な化学ですが、やはり根底を支えるのは暗記。
現象と同時に必要な暗記をしていきましょう。
大問5は物理
最後の大問は物理から出題されます。
物理は最も理解と計算が重要な分野で、
問題を解くには時間がかかる生徒が多い分野でもあります。
電気や力学(物体の運動)、光と音などが出ますが、最も重要なのは力学分野。
物理は中学では7割くらいは理解と計算であり、暗記に頼ることができません。
理科や数学が苦手な生徒は、思い切ってここは最初から捨てましょう。
記号問題だけ答えればOKです。
逆に、高校で理系に進みたい生徒、
浦和第一女子高校、浦和西高校、春日部女子高等学校、川口北高校、川越高校、所沢高校、蕨高校などなど、
難易度の高い学校を目指すのであれば正しい理解が必須です。
理系に進む女子生徒には追い風が吹いているので、お子さんの好みが理科や数学に向いている場合には、支援してあげることをご検討ください。
公式を暗記してなんとなく済ませる方法もありますが、
上位校を狙うのであればきっちりと理解をするのがいいでしょう。
まとめ
- 得意な分野を分析し、時間配分を考えよう
- 理科が苦手なら大問1,2,3を頑張ろう
- 暗記ばかりはやめて、思考問題を見据えた勉強をしよう
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