岡山理科の生物
岡山理科大学の獣医学科の理科は、生物、化学、物理から1科目選択し、時間は60分。
獣医学科受験生を主な対象とした分析ですが、獣医保険看護学科など他の学部・学科を志望する学生にも参考になる分析となっています。
過去問(Amazonリンク)でもあるように、一般試験の2回の日程を中心としてます。
2024年1,2月の試験までは、獣医学科専用問題として大問5がありました。
2025年1,2月の問題は、獣医学科専用問題がなくなり、全学部学科の生徒で大問1~4までに変更になりました。
これは他の科目も同様です。
2026年や2027年は大問5がどうなるかは不明ですので、どちらにも対応できる分析にしてあります。
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最初の大問は知識の穴埋め
最初は基礎知識を問う穴埋め問題。
基本的に20問あるので、おそらく1問1点。
これは2025年も20問でした。
岡山理科大なので、すべて記述で用語を正しく記載できる必要があります。
ただし、難易度はすべて基礎~標準レベル。
必ず習う知識ではありますが、意外と忘れがちな項目が含まれています。
合格するには18問は正解しておきたいですが、意外な知識を問う問題が1~2問混ざっている年もあるので、必ず満点を狙う必要はないでしょう。
単純暗記になるので、難易度としては一番低いといえるでしょう。
ジャンルは様々
1つの大問に4つのジャンルが混ぜられています。
生物基礎~生物まで全ジャンルから幅広いですが、若干細胞生物学によっています。
全範囲の基礎知識なので、獣医学科受験生はもちろん、どの学科を受験する生徒も満点を狙いましょう。
幅広く基礎的
大問の2~4は形式が似ています。
最初に3~5問程度の穴埋め問題が2つ以上の大問でみられます。
もちろん、漢字やアルファベットなど正しく記載しなければいけません。
大問1よりも基本的・典型的な用語を聞かれることが多く、非常に答えやすく作られています。
ここが答えられないと、勉強方法以前の問題。
圧倒的に勉強時間が不足している証拠になります。
それ以降の問題は、知識を問う問題。
たまに記述問題やグラフへの記載問題がありますが、説明されている名称や例をズバリと答える問題が圧倒的に多いです。
植物の名前など実例も問われる部分があります。
難易度を間違えない
岡山理科大はとにかく基礎知識
出題者にとって難易度を高めやすい計算問題や実験思考問題は出題されず、
その傾向が大問2~4にしっかりと出ています。
獣医学科は北里大学や麻布大学など生物を中心とした理科の問題が難しい大学がいくつかあります。
そういう意味では、岡山理科の生物はかなり点数がとりやすいように作られているといっていいでしょう。
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大問の分野名を見たら、それに関する知識が頭の中にあふれてくるほど知識を最優先しましょう。
難しい問題集に手を付ける必要は全くありません。
とにかく基礎問題を網羅的に勉強しましょう
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獣医学科の問題は標準レベル
大問5は、獣医学科受験生のみが解答する問題です。
前述しましたが、2025年はなくなっていましたが、2024年までは毎回出題がありました。
今までの大問1~4の問題と比較するとワンランク上ですが、私立獣医学科の生物としては標準的な難易度となります。
ただし、完全記述であり、
説明問題
計算問題
図への記入問題
と、私立大学対策では少ない形式。
私立のみの受験を考えている生徒は、形式に慣れる必要性があります。
長い記述は少ないので、簡潔に減少や生物的事象の流れを説明できるようにしましょう。
範囲は若干予想できる
大問1~4で基礎知識。
大問5で難易度をあげているので、難易度を高めやすい分野から出題されやすくなっています。
主に
- 遺伝
- 呼吸・代謝
- 光合成
の3分野は特に出題しやすいといえます。
もちろん、それ以外の分野からも出題される可能性がありますが、獣医学科を受験するのであれば、上記3分野を重視しましょう。
実際2025年は2つの日程で大問1で遺伝関連が出題されており、片方の日程は代謝も大問1でした。
2024年は両方の日程で大問3に遺伝(PCR含む)が出題。後半の日程では大問4に呼吸から出題がありました。
また、大問5も片方の日程で遺伝子に関連する問題でした。
上記の3分野は他の私立獣医でも出題率が高いので、結局必要になります。
計算も典型的
生物を暗記中心で処理していると、遺伝や分子系統樹などの計算は最初から諦めがちな生徒がいます。
岡山理科の計算は、典型的なパターンが決まった計算がほとんどです。
対策・勉強法
とにかく基礎知識を暗記することが重要ですが、単純暗記では覚えきれません。
全範囲を網羅的に、理解しながら覚えて、暗記をトレーニングするサイクルを繰り返すのが最適でしょう。
本気で合格したい生徒は、教科書を使うのはやめましょう。
参考書
山川喜輝の生物が面白いほどわかる本(Amazonリンク)
生物合格77講(Amazonリンク)
などの基礎~標準を重視した参考書を読み込むのがいいでしょう。
大森徹の126講(Amazonリンク)
も良書であり、獣医学科受験生にはおすすめしていますが、岡山理科を中心にするのであれば少し細かすぎるかもしれません。
77講も同じくらい細かいので、似たようなものかもしれませんが、そもそも生物の参考書は選択肢が限定されています。
シグマベスト 高校これでわかる生物(Amazonリンク)
は、周りにいい先生や塾なく、オンライン家庭教師も利用しない。でもかなり初歩的な内容から勉強したいという生徒には適しているかもしれません。
どの参考書を使うとしても、苦手分野は最低でも5回以上は読むことになるでしょう。
自分でまとめノートを作ったり、メモリーツリーを書いたりと、漢字や用語を正しく書けるように覚えることも重要です。
基礎知識を甘く見て失敗することは多いです。
私自身も浪人した最大の理由が基礎力の不足でした。
これは失敗しがちな生徒にみられる傾向でもあります。
覚えているだろうと油断するのはやめましょう。
問題集
リードシリーズ(Amazonリンク)
セミナー(Amazonリンク)
チャート式生物(Amazonリンク)
といった、学校で使われる問題集か、似たようなレベルを基本とするのがよいでしょう。
標準問題精講(Amazonリンク)
生物の良問の問題集(Amazon リンク)
といった、標準レベル以上の問題集は、思考力を問う実験問題も多く、岡山理科大の対策としては不要です。
ただし、岡山理科以外の獣医学科を受験する場合には、基礎問題集が8~9割とれるようになった後にチャレンジするには適しています。
まとめ
保護者の方へ
岡山理科大は獣医学科1期生がと卒業となり、入試のレベルも少しずつ上がってきています。
岡山理科の生物に勉強の才能は不要です。
現在の偏差値が40くらいでも問題ありません。
いかに正しい努力を積み重ねるか。これにつきます。
単純暗記ではなく、理解に基づいた暗記を進めれば合格に確実に近づけます。
保護者の方がいい先生をつけてあげてください。
簡単ではありませんが、岡山理科は正しく努力すれば確実に合格率を高めることができます。
実例として私の生徒も岡山理科をはじめとして獣医学科は何人も合格してきました。
複数校に合格した生徒ばかりです。
いい勉強をして、ぜひ獣医学科に合格しましょう。
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