麻布の生物は細かい暗記が要求される
理科の時間は60分で、英語や数学と同様に、全編で選択式となっています。
理科は他の私立獣医同様に1科目選択。
獣医では多くの人が生物を選択し、残りの人が化学となっています。
麻布の生物は私立獣医でもかなり細かい暗記が要求される一方で、論理的思考力が求められるような実験問題や計算問題の数はあまり多くありません。
大学入学後にも最も役立つ科目なので、暗記に自信があれば、理科は生物は決まりでしょう。
ただし、かなり細かく暗記をしなければいけないので、点がとりやすいとはいいがたいです。
暗記に自信がなければ、化学がおすすめです。
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変わりつつある出題傾向
2014年ごろまでは、10個の大問であり、計算も2問。
そのうち一つは基本的に遺伝の難しい計算でした。
2015年から、大問は8つになり、計算問題も1問程度に減っています。
2019年入試など、計算問題が0問の年もありました。
2020年2月の入試はここ数年と同様の試験になるでしょう。
おそらく2021年も同様のことが予想され、2022年の2月の試験は、若干の変更が加えられることが予想されます。
現在の高校1年生は、今まで以上に本質的な勉強を行い、試験方式や出題傾向の変更に備えましょう。
場当たり的な単純暗記、受験テクニックは、変更に弱いです。
細かい知識が要求される
麻布の生物といったら、私立獣医で最も緻密で深く、広い知識が求められています。
選択肢として、解答の個数がわからなく、正しいものはすべて選ばなければいけません。
結局全範囲
生物はどの私立獣医でも全範囲を網羅的に勉強する必要性があります。
知識中心なので、苦手を作らずに厳密に暗記をする必要があります。
岡山理科などと異なり、記述する必要性がないですが、微妙な選択肢をしっかりと選ぶためにも、細かく暗記を進めましょう。
実験問題は多くて2問
生物の難易度を最も向上させるのは実験問題。
麻布では実験問題は少なく、1~2問程度がほとんど。
しかも、教科書や問題集に載っているのと同じような実験なので、その場で長い問題文を読んで、実験を理解する必要性がほとんどありません。
暗記要素の難易度は高いですが、思考力はそこまで必要なく、真面目に細かい暗記を頑張れば合格できます。
対策・勉強法
最も重要なのは、細かい知識をまんべんなく勉強していくことです。
参考書としては、
「生物合格77講」、「知識の焦点」、「大森徹の最強講座117講」 などがいいでしょう。
「生物基礎をはじめからていねいに」 は、わかりやすいですが、生物基礎のみなので不適。
「宇宙いち分かりやすい高校生物」 は、初級向けで麻布対策としては物足りないのが実情です。
何十回も読むのはもちろんですが、実際に絵を描いて、構造を理解しながら暗記をしなければいけません。
描きながら勉強すれば、1年くらいはかかります。
獣医学科を生物で受験するのであれば、
現役生であれば2年生の1年間は、生物の暗記を中心に。
浪人生であれば夏休みが終わるまでの半年間を暗記に使いましょう。
例えば、
『ウニとカエルの発生』といわれれば、受精卵からプルテウス幼生や尾芽胚などまで
『細胞分裂』といわれれば、体細胞分裂と減数分裂の違いを明確にしながら、絵付きで説明が滑らかにできなければいけません。
問題集
難しい問題集は計算や実験問題が多く、センター問題は思考力が重要な実験問題の比率が高いので、どちらもおススメできません。
基本的な知識の確認には、「リードLightノート」が有効です。
このレベルはほぼ満点が取れるレベルが必要です。
目安としては、夏休みの終わりまでの問題集として適切です。
その先は、
「セミナー」、「リードα」といった学校でよく使われる問題集や、
「MYBEST よくわかる生物基礎+生物」、「基礎問題精講」、「チャート式生物」などが、いいでしょう。
計算問題は基礎的な公式をつかうものはもちろんですが、標準レベルも多少はしておくと安心です。
難易度が高い応用レベルの計算は不要になります。
まとめ
- 理解に基づいて細かく暗記
- 思考力や計算力に比率はとても低い
- 絵を描いて覚えよう
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