麻布の理科は化学がおすすめ
理科は60分で、英語や数学と同様に、全編でマーク式となっています。
理科は他の私立獣医同様に1科目選択。
獣医では多くの人が生物を選択し、残りの人が化学を選択します。
麻布大学では獣医学科でも、他の2学科(獣医保健看護学科、動物応用科学科)でもとりあえず生物を選択しがちですが、本当はきちんとした面談がおすすめです。
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麻布の理科は化学が楽
麻布の生物は私立獣医でもかなり細かい暗記が要求されるので、
暗記力に自信がない人、論理力や計算が得意な人は、「化学」
暗記力に自信がある人や、数学が苦手な人は、「生物」
というのが基本でしょう。
大学入学後は生物の方が重要性は高いですが、生理学や薬理学、栄養学などで化学的知識は重要です。
受験での点のとりやすさでは化学に軍配があがるでしょう。
国公立などで理科2科目を勉強している生徒は、麻布では化学中心がオススメ。
私立獣医の受験では片方しか使いませんが、合格後に自分でもう一方の科目を軽く勉強しておくことをオススメします。
大問は増加傾向
2017年までの入試では大問は12以下で、2011年の入試では大問は9個でした。
かつては15以上の大問が出題されていましたが、2025年は12個。
2024年は13個でした。
日獣の大問数が5~7個であることからも麻布の大問数が多いことがよくわかります。
大問数が多いので、化学の全分野から出題されます。
幅広い勉強が必須であると同時に、そこまで深い問題は出しにくい出題構成といえます。
小問数は若干の減少
小問数は25~30程度が近年の傾向。
数年前は33前後あり、2025年も問27まであったことからも多少は減少していますが基本的な傾向はさほど変わっていません。
簡単な問題は1問30秒もかからないので、時間が足りないという事態にはほぼなりません。
化学において、早く解く必要性は全くありません。
正確性の方が圧倒的に重要です。
難易度は標準レベル
問題の難易度や要求される知識レベルは標準です。
各分野で複雑で難しい問題を頑張るのではなく、まんべんなく基礎をしっかりさせることが最重要。
私立獣医に共通していますが、とにかく基礎を大切にしましょう。
理想としては高校1年生から化学基礎をしっかり学ぶことです。
私と一緒に1年生から勉強し、麻布やほかの私立獣医に合格した生徒では、化学基礎や生物基礎の勉強を着実に積み重ねることで合格率と自信を高めました。
2年生から指導をスタートした生徒でも、化学基礎や生物基礎の確認が最初の工程となります。
化学基礎の理解度を深めることが、出題範囲の広い麻布対策として非常に有効です。
自分の学力が理解できていない生徒や浪人生に多いですが、難しい問題ばかりやって、基礎が全然できていない生徒がいます。
自分を知り、基礎理解を徹底して、はじめて成功率があります。
麻布は私立獣医でもかなり難易度が高いですが、正しい対策が出来ていれば驚くほど無理なく合格できます。
複雑性は低い
1つの大問に対して、小問が2~3つ程度なのでほとんどの問題が1問1答形式。
工程が複雑な問題は出題されません。構造的に出題できないのです。
難易度が基礎~標準になる根拠の1つでもあります。
理論化学における、化学平衡や気体
有機化学における、炭化水素の推定や芳香族の分類
などの他の複雑にしやすいジャンルでも、実験の途中過程にかかわる問題は、深い部分まで出題されることはありません。
例えば2025年の大問2,3,6,7あたりでは、苦手に感じる生徒が多い分野からの計算問題が数多く出題されていました。
ほとんどが単独で扱える問題であり、小問同士のつながりはないものばかり。
一部は小問同士のつながりがありますが、よくみると繋がって2つまでとなっています。
これは2024年や2023年、さらにさかのぼっても同様の傾向です。
計算も標準レベル
計算問題もある程度は出題されます。
よくある、実験の数値が具体的に提示されていて、そこから計算をしていく問題がメインですが、
麻布では、文字式のまま計算していく問題もあります。
対策としては、中学数学での文字式の計算や四則計算であったり、物理基礎の力学などの公式変形が便利です。
もちろん、化学の問題集でも文字式の計算はあるので、それが最良でしょう。
メインは理論化学
出題範囲として
理論化学が5~6割
有機化学が3割前後
無機化学は1~2割程度
になっています。
理論化学は全体を考えても重要
他の大学では、有機化学にある程度の分量を割いてくる大学や、暗記が中心の無機化学の分量を3割程度出題してくる大学もあります。
その中で半分以上が理論化学である麻布は、理論化学が他大より多めといえるでしょう。
理論化学(特に化学基礎)は有機化学や無機化学の基礎でもあるので、全分野の勉強効率が上がります。
理論化学から勉強をはじめ、理論化学に最も力をいれていきましょう。
理論化学は、特に理解が重要です。
熱化学、酸塩基、化学平衡など、計算や化学反応式とセットになります。
理論化学を理解するということは、化学反応式も理解し、計算もできるということです。
特に反応式は理解して作れるようになりましょう。
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無機化学は(仕方ないときだけ)捨ててもいい
どうしても時間が足りないのであれば、無機化学にかける時間は極端に削ってもいいでしょう。
大問数が多くあり、すべて選択式です。
無機化学と理論化学を複合させた問題はほぼ出題されません。
ただし、本気で麻布を狙う生徒で、無機化学を捨てなければいけない状況になっているのであれば、計画を大いに間違えている可能性が99%といえます。
時間が本当に不足しているのであれば志望校の見直しが必要でしょう。
まだ時間が残っているのであれば、先生や勉強方法をすぐに変えてください。
本気で麻布を含めた私立獣医を狙うのであれば最低1~1年半はほしいですが、受験対策は半年あれば一定量は可能です。
2~3年あれば、現在の偏差値が40台でも合格率はかなり高められます。
物質は理論化学で覚える
塩や酸塩基、有機化学などで出てくる物質は、当然必要です。
また、周期表の20番までは当然暗記ですが、40番までの原子はある程度は理解しておく必要があります。
参考書・問題集
理論化学が最重要であり、最後の2,3大問が有機化学。
ここは根本的な理解が必要です。
化学基礎や理論化学でも受験を考えた参考書が必須であり、教科書の利用はお勧めできません。
根本的な理解を目指すのであれば、塾や家庭教師など、しっかりと化学の内容を説明してくれる先生が必要でしょう。
今はweb授業も多く、当方でもwebのみの生徒が増えてきています。
問題集は学校レベルが基本
問題集も基礎~標準レベルを繰り返し練習すべきです。
学校で配布されることも多い、セミナーやリードシリーズ(リードα、リードlight)は幅広く網羅的で標準問題までに限定して使うと麻布を含めた私立獣医でもかなり有効です。
標準レベルや発展の入口までは少なくとも2回は解き、8割程度は絶対に解けるようにしましょう。
逆に、上記のような勉強しても成果が出ないのであれば、普段の勉強方法を大きく間違えています。
王道で正しい勉強方法を教えてくれる先生にいますぐ問い合わせしましょう。
重要問題集は良書だが、やらなくていい
計算や理解力が必要な、受験レベルの問題集として有名なものがいくつかあります。
実際に麻布の化学で合格点をとることを考えると、難易度が高すぎるものが多いといえるでしょう。
知名度だけで参考書や問題集を選ぶのは意味がなく、場合によってはマイナスに働きます。
基礎問題精講や重要問題集はその典型。
有名ですし、志望校によっては使った方がいい問題集ですが、麻布対策として必須とはいえません。
難しい問題集は記述も多いですが、記述が書けることは選択肢を選ぶことと基本的には同じ。
化学でしっかり点を取るのであれば、きれいな文章は不要。
関連のある単語をならべるなど、記述にもチャレンジしましょう。
まとめ
保護者の方へ
麻布大学もそうですが、私立獣医の入試問題では生物より化学の方が難易度が低い傾向にあります。
麻布は大問数が多くて出題の幅が広いので、計画性が非常に重要。
ただ早いだけでなく、麻布やほかの獣医学科の傾向を理解していなければ意味がありません。
中高一貫校にありがちですが、学校の勉強計画が早すぎるせいで復習する時間がとれず、結果的に勉強がうまくいかないケースを多く見てきました。
早くから正しい対策を進めれば着実に合格率を高めることができ、実際に私の生徒でも合格しています。
実戦的には、お子さんの性格と興味を考えて試験科目を選ぶ必要があり、お子さんの自己分析が重要となります。
お子さんだけで正しい自己分析は難しいからこそ、保護者の方やプロ家庭教師といった、お子さんのことをしっかり見てくれるサポートを早めからスタートさせましょう。
麻布大学の獣医は簡単ではありませんが、正しい勉強と対策をすれば攻略できます。
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