千葉県の高校入試の数学は意外と難しくない
数学では大問が5つありますが、大問1の前半は非常に点が取りやすい計算問題で30点分あります。
さらに大問1の後半で約20点分の文章題や図形の問題があります。
合計で51点がとれてしまいます。
数学の平均点は50点前後(どの科目も50点台がほとんど)。
学校で数学の点数が平均点取れていない生徒は、大問1で満点に近い点数を狙い、時間も30~35分くらい使って大丈夫。
そもそもこの問題構成で50点以下の生徒は、そもそも勉強をしていないか、塾や家庭教師が合っていないかの2択です。
部活動を夏ごろに引退してからでも真面目に勉強すれば、50点を超えられる可能性は十分にあります。
基本的に定期テスト対策の積み上げで満点が狙えるように作られています。
上位を狙うなら絶対に満点
とにかく大問1の精度をあげましょう。
千葉県の上位高校を狙う生徒は、大問1は確実に45点以上(51点中)取りましょう。
特にトップ校である
県立千葉高校
市立千葉高校
千葉東高校
県立船橋高校
千葉西高校
東葛飾高校
佐倉高校
薬園台高校
などを狙う場合には満点を狙い、実際にはミスが0~1つというのがよいでしょう。
トップ校を狙う生徒は、大学受験も想定して本質的な勉強をしなければ、高校入学直後に大きく差をつけられることになるで注意してください。
高校受験(特に公立)の数学は、はっきりいって生まれつきの才能が高ければ学校の授業をそこそこ聞いているだけで普通に点数が取れてしまいます。
そういった生徒は高校レベルで大きな壁にあたり、根本的な勉強方法の修正と、勉強に対する姿勢の改善に時間がかかります。
数学検定の活用も可
英検が高校受験に有利になるように、数検も一部の高校では入試に加点されます。
取るなら最低3級。
優秀な生徒なら準2級は普通に取れます。
現在の偏差値が50未満であったとしても、数検3級は正しい勉強をしていれば軽々とれます。
私の生徒でも中2で3級合格は普通にしています。
受験校が決まってなくてもとりあえず早めに受験しておきましょう。
大問1で50点
大問1の前半は満点を狙おう
大問1は出題パターンが決まっており、対策も容易です。
基本の四則計算
分数と指数の混ざった計算
かっこのある文字式の計算
連立方程式か方程式か文字式計算
根号(ルート)の計算
2次方程式か因数分解
統計に対する考え方(範囲の変更で今後は出題されます)
などは、(1)~(4)での頻出分野です。
2025年や2024年の最新でも同様の傾向でした。
ここまでは対策をすれば簡単にほぼ満点がとれます。
ただし、過去問分析をせずにただ問題を解くだけでは点数はあまりあがりません。
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大問1も(5)から難易度が高まる
(5)~(7)も傾向は明白であり、対策すれば高得点はかなりとりやすいです。
ただし、文章量が増えることで計算プラス読解力や計算プラス図形的な理解など要素が一つ増える問題が多いです。
図形
確率
二次関数
作図
などが定番であり、最後の(7)では確実に作図の問題が含まれます。
図形は
面積
体積
角度
などどれがでるかの予測は困難です。
文章題も図形も、計算の難易度としては実は大問1の前半とほぼ変わらないか、ほんの少し難しい程度。
特に図形問題は、公式をそのまま当てはめるだけなので非常に簡単です。
学校のテストで平均点を大きく下回っている生徒でも、半年~1年の受験対策をすれば、部活を3年生の夏休みくらいまでしていても、大問1は普通に解けます。
入試の1年半~2年前から部活や趣味を続けながらでも勉強を少しずつ継続すれば確実に点数はついてくるでしょう
公立高校入試では千葉県以外でも定番の作図ですが、数学が得意な生徒はただ書けるだけは不十分。
コンパスや定規を使用する意味と、途中の工程を理解を目指しましょう。
数学が得意ではない生徒は、とりあえず手順を暗記するだけでもOKです。暗記で点数がとれます。
後半の大問は難易度があがる
大問2は2次関数からの出題です。
苦手な生徒も見られる2次関数ですが、図形問題より対策がしやすく、後半の中で最も点が取りやすいといえるでしょう。
基本的に2次関数と1次関数の組み合わせ。
交点
2次関数の係数
1次式(直線)
などを求める問題から始まることが非常に多いです。
(1)~(3)までありますが、
(1)と(2)は基礎か標準レベル。
(3)は少し難しく作られており、平均点くらいの学力の生徒は最初から無視していいでしょう。
近年は(1)が①と②に分かれており、(2)がかつての(3)と同じになっています。
80点以上を狙える基礎力がある生徒であれば、正しい勉強と対策で安定して満点がとれるようになります。
中学生の勉強法 数学 国語 理科(物理・化学) 理科(生物・地学) 地理 歴史 公民
大問3は図形
大問3では平面図形からの出題。
合同や相似に関する証明問題が出題され、
証明を最初からあきらめている生徒にとっては、非常に難しい大問となっています。
中学校での図形の証明は実は攻略が容易です。
ただし、国語力を高める必要性があるので、数学も国語も自信がない生徒は優先度を下げることも一つの戦略です。
中身は普通レベル
選択肢もありますが、大問として分量が多く時間がかかります。
また、苦手な生徒は最初からあきらめますが、実は難易度は高くありません。
正しい対策で、学校レベルの精度を上げるだけで普通に攻略できます。
証明だから難しい 図形問題は苦手 そういう気持ちはわかります。
塾や家庭教師の先生と相談しながら、自分自身の力を見極めて、優先度を設定しましょう。
最後の問題が面白く難しい
大問4は、数列や整数の性質という中学受験や大学受験で頻出の分野からの出題が多くなっています。
中学受験の勉強をしていたけど、公立高校の受験をする生徒は非常に有利です。
また、ここの精度を高めておくことは、高校入学後にいい影響を与えます。
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大問3以上に国語力が必要になりますが、 大学受験での国語力・論理的思考力は年々重要性を増しており、大学卒業後の進路選択にも有利に働きます。
大問4は、70点以上を狙う生徒ではしっかりとした対策が必要です。
トップ校を狙うのであれば、ここも含めて最低でも85点。
数学を点取り科目にするのであれば、95点はとりましょう。
参考書・問題集
数学は問題を解く必要性もありますが、その前に参考書(Amazonリンク)で理解を深めることが大事。
残念ながら中学数学の参考書は良書が少なく、上記のものなどいくつかがおすすめです。
実際に数学が得意ではない生徒では、本だけでは厳しいのが現状。
教えるのが上手く、複数科目を絡めて指導できる先生が必須になるでしょう。
問題集
基本的に奇問難問は出題されないので、学校レベルの問題集(Amazonリンク)を勉強していればOKです。 これだけで、90点が狙えます。
ほぼ100点を目指したい生徒や、難関私立高校も視野に入れている生徒は、もう少し異なる問題集(Amazonリンク)が必要になるといえるでしょう。
今はweb授業もあるのでいい先生を探しやすい環境になったといえます。
まとめ
保護者の方へ
数学が苦手なお子さんをもつ、保護者の方は多いと思います。
千葉県公立高校入試の数学は、対策しやすいです。
質の高い先生が、正しい過去問分析と、正しいお子さん自身の分析をすることで、点数の大幅アップは容易といえるでしょう。
また、国語などとの連携が必須になるので、複数科目を指導できる先生がいれば効果は倍増します。
数学の点数で悩みがある場合は、保護者の方の行動1つで改善がすぐにできるでしょう。
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