星薬科の数学は標準レベルがメイン
星薬科大学の数学は、大問が6つあります。
小問集合はなく、一つ一つの大問のボリュームがかなり少なめとなっているのが大きな特徴。
80分あるので、正しい勉強を継続していれば、時間が不足する可能性は非常に低いといえます。
ただし、勉強法を間違えていたり、事前の過去問分析が不十分な場合は、時間が足りなくなるでしょう。
あくまで目安ですが、 数ⅠAから3問前後 数ⅡBから3問前後 に設定されています。
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標準的な内容が多い
各大問は(1)~(3)くらいまであることが多いですが、(1)は非常に点数が取りやすくなっています。
どの大問でも(1)は必ず見たことがある標準的で、典型的な問題。
そして、一部は基礎的で公式をそのまま使うだけ。
数学に自信がない生徒は、各大問の(1)を満点にする勉強を心掛けましょう。
全範囲を網羅的に勉強しよう
薬学部の数学は、大学によっては出題範囲に偏りがありますが、星薬科大学では偏りが少なくなっています。
他の大学では出題頻度の低い
データと統計(2020)
整数の性質のn進法(2020)
数Ⅰレベルの2次関数と絶対値(2019)
など、さらに数年さかのぼっても同様の傾向がみられます。
分野を絞らずに、高校1年、遅くとも2年生の夏ごろからしっかり復習して積み上げた生徒が非常に有利になります。
逆に受験生は高校3年生から、と思っていると浪人する可能性が高まるといえるでしょう
数ⅠAで点が取りやすい頻出範囲
星薬科で狙いたいのは、
2次関数
場合の数・確率
整数の性質
の3分野です。
どれもⅠAで早くから復習がしやすく、難易度が高くない問題が多めになっています。
勉強方法に注意
上記の3範囲は、苦手な生徒が非常に多いです。
ですが、そのほとんどが勉強法を間違えているだけで、理解中心の勉強方法に切り替えるだけで大きな改善ができます。
目先の点数ばかり追っていると理解ができず、暗記の数学になりがち。
数学でも一定量は暗記を活用して構いませんが、微積も絡む2次関数や、小学生の理解が有効な確率・整数は理解をおすすめします。
いい先生に習えば確実に理解できます。
数Bは確実に出題
大問6はほぼ確実に数Bの両方が出題されます。
(1)と(2)にわかれており、片方が数列で、もう一方がベクトルです。
基本的に典型問題とはなっていますが、一定の難易度があります。
対策が早くからできれば、美味しい点取り問題ですが、他の分野や科目に時間がかかると、数Bの勉強不足になりやすいといえます。
家庭教師や個別指導塾を活用する場合は、スケジュール管理まで自分に合わせてくれる先生にしましょう。
微積は対策がしやすい
大問5は高確率で微積です。
薬学部は大学で学ぶ内容の特性上、どの大学でも微積が出題されやすくなっています。
微積は大問1~4と比較すると、受験生がちょっと苦手と感じそうな問題があります。
実は微積はパターンが少なく、星薬科の問題も分析上手な先生に習うと、短期間でも成果が高い勉強ができるでしょう。
数Ⅰの2次関数の勉強を先に済ませることを忘れないでください。
ほかの数Ⅱは時間がかかる
数Ⅱからも出題される可能性が非常に高いですが、どの分野がでてくるのかは予想が難しいです。
満点を狙う必要はなく、得意な分野でしっかり点を取るために、ある程度優先順位をつけて勉強をすすめましょう。
数Ⅱも他の分野と同様に、標準的で典型問題ばかり。
色々な分野を同時並行で勉強するより、基礎は分野を決めて勉強を行うことをおすすめします。
参考書・問題集
メインの問題集としては黄色チャートレベルがおすすめです。
白チャートでも、しっかり頑張れば合格点を取ることができますが、どの科目で点を取るのか、他の受験校はどうなるかによっては、使わない方がいいでしょう。
センター試験が非常に便利
問題の形式や難易度、幅広い出題傾向と構成を考えると、センター試験が非常によい対策となります。
共通テストは現代文の要素が強い問題もあるので、使わないようにしましょう。
各大問を最後まで解き切ることが理想ですが、7割くらいを目標にすることがおすすめです。
まとめ
保護者の方へ
薬学部を目指しているお子さんでも、数学に苦手意識がある生徒は多いです。
薬学部の数学は難易度がそこまで高くありませんが、星薬科ではいかに早くから対策を始めるかで勝負が決まるといえます。
現在のお子さんの数学の偏差値が35~45くらいだとしても、高校2年生から質の高い先生の指導を受ければ合格は普通に見えてくるでしょう。
具体的に勉強を教える必要はありませんが、 保護者の方がお子さんの状況をこまめにチェックしてあげてください。
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