理学部の数学
立教大学で純粋な理系学部は理学部のみ。
理系数学(ⅠAⅡBⅢC)が必要なのは理学部のみとなります。
本分析は立教大学独自の数学入試がある一般入試を扱います。
2025年からは立教大学は基本的に全学部で統一された入試となりますが、上記の通り理系数学が必要なのは理学部のみ。
実質的に、立教大学の理学部専用入試(Amazonリンク)といえるでしょう。
立教大学は英語(Amazonリンク)で学科別の独自試験があるのは文学部のみなので注意してください。
数学科に注意
物理学科
化学科
生命理学科
の3学科では大問が3つあります。
数学科では上記3学科と同じ3つの大問に加えて、数学科のみが解答する大問が1つ追加されています。
試験時間も、
数学科は90分
他の3学科は75分
となっています
立教大学 → 入試分析(化学 生物) 理学部 観光学部 経済・経営学部
GMARCH分析 → 学習院大学 明治大学 青山学院大学 中央大学 法政大学
その他の大学分析
最初の大問は小問集合
出題範囲はまんべんなくⅠAⅡBⅢの全範囲が可能性があります。
特に数ABからの出題と数Ⅲからの出題が多くなっています。
2025年から数Cとなったベクトルも引き続き出題されるでしょう。
Aでは数学と人間の活動(旧:整数の性質)と場合の数・確率
Bだと数列は漸化式ではない計算
Cでは空間ベクトルの基礎、複素数平面
これらは高確率で出題されるので、特にチェックしておく必要があります。
もちろん、他の範囲から出題されることもあり、この後の大問も考えると、全範囲を網羅的に勉強する必要があります。
また、数Ⅲの範囲に関しては、他の大問で微積が出題されることもあり、ここでは基本的に数Ⅲの微積は出ないようです。(数Ⅱの微分、数Ⅲの超基礎微分は出題されたことあり)
基礎計算ばかり
理系数学の問題としてはかなりの基礎。
公式をほぼそのままに使う問題が出題されます。
問題集でいうと、黄色チャートや標準問題精講(Amazonリンク)の計算レベル。
一部青チャートレベル(Amazonリンク)が混ざっていますが、各分野の前半に出てくるような計算ばかりとなっています。
ただし、後半の難易度や合格に必要と予想される得点率を考えると、満点を狙いたいところです。
計算結果の答えだけを記載するので、ちょっとしたミスはまったく点をもらえません。
大問2,3のどちらかは微積
基本的に片方が数Ⅲ分野の微積で、もう片方がそれ以外の分野となっています。 微積は比較的大問3に多いです。
これは新課程となる2025年からも同様の傾向になると予想できます。
AとBが頻出
小問集合では数Cの空間ベクトルが出題されることが多かったですが、大問2ではBでは数列、Aでは確率が非常に頻出となっています。
数C(旧数Ⅲ)の複素数平面が出題されたこともあります。
難易度は比較的高く、数列と確率の複合など分野を複合させる場合もあります。
大問2は数学科以外の3学科にとっては最も取り組みにくいケースが多いです。
微積は典型的でそこまで解きにくくない
微積は、接線や面積、計算の最後に極限など比較的取り組みやすい典型問題とその変形が多いです。
もちろん入試問題なので、分数関数やe、対数関数などを微分したり積分したりする必要はあります。
流れが典型的なことに加えて、誘導が比較的丁寧なので、取り組みやすいですし、部分点も取りやすくなっています。
レベルは黄色チャートから青チャートレベル
問題集としては黄色チャート(Amazonリンク)と青チャートの間くらいです。
数学に自信がない生徒は黄色チャートなどを用いて、まずは基礎力の強化を目指すのが良いでしょう。
学校の教科書と合わせて配られる問題集(4STEPなど)は解説不十分なものが多く、受験勉強には不適切です。
あれらの問題集は学校の授業や教科書と併用することが前提に作られていますが、はっきり言って使いにくいです。
広範囲の出題がある立教だからこそ、しっかりと全範囲の基礎力を向上させることが重要です。
特に全範囲の基礎計算と、A、B(数列)、C(ベクトル)、Ⅲの重要性は高いです。
毎日の量や時間を決めてコツコツと積み重ねることが理想です。
私の生徒もそうですが、一人だとさぼりがち。 塾だと自分に合った宿題を出してもらえません。
そういったときにも家庭教師は有効に使えます。
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大問4は数学科のみ
大問4は数学科の専用問題。
これまでの大問3までとはレベルが1ランク以上異なります。
証明問題やガウス記号、定積分の応用など分野は全範囲からになります。
しかし、満点は必要ありません。
大問4に時間を使えるように、大問3までをいつでも85%はとれる力をつけることを優先しましょう。
大問4をある程度解けるようになるよりも、大問3までを満点近く取れるレベルになるほうが明らかに簡単ですし、重要です。
問題集としては確実に青チャート。
ニューアクションのレジェンド(Amazonリンク)などもお勧めのひとつです。
GMARCHや早慶などの数学科に進学するのであれば、数学は大得意でなくてはいけませんし、苦手分野が苦手なままでは不十分。
苦手分野もそこそこできて、得意分野はすごくできる必要があります。
まとめ
保護者の方へ
立教はSMARTの一角であり、理系数学は難易度が高いです。
数学科はずぬけた数学力が必要ですが、その他の3学科でもしっかりとした理解の数学が必須。
理学部のいずれかを受験するのであれば、全国模試での数学の偏差値が60以下であれば勉強方法の見直しが急務になるでしょう。
また、立教は内部進学も多いですが、内部進学生は数学の能力にばらつきが多く、平均点くらいか、それ以下の生徒も早急な見直しが必須となります。
内部生でなくても推薦対策と一般対策を両立する苦労もあります。
ポイントとして、難しくても太刀打ちできる難易度だということです。
保護者の方がお子さんの状況を理解し、学校などについていけていない部分があればプロを利用して素早く対処してあげてください。
立教は難関ですが、正しい努力を継続すれば十分に手が届く難易度です。
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