【数学】酪農学園大学獣医学類の入試を徹底分析 | 獣医学科ならプロ家庭教師のロジティー

酪農学園大学の数学

酪農学園大学における入試は、2020年1月から数学と英語で共通テストを利用し、学校の独自試験を廃止していました。

2025年1月から酪農学園大学独自問題の数学と英語が入る試験方式が復活します。

当方のオンライン授業ではかつて数学と英語で独自試験があったときからの分析を活かした授業を行います。

また、本分析が役に立つのは現時点での高校2年生および浪人生であり、残念ながら現在の高校3年生は共通テストの数学を利用しなければいけません。

注意してください。

他の私立獣医とは少し異なる酪農学園大学の数学

過去の傾向から見ると酪農学園大学の獣医学類(他大における獣医学科、獣医師免許の取得のために卒業する必要がある)の試験には、Ⅰ期とⅡ期があります。

2025年以降の入試も同様になるか分かりませんが、2020年以前の個別試験で数学があった時代の情報をベースに作成しています。

数学Cが入りますが、おそらく数Bと数Cは数列ベクトルなのでほぼ変わりません。

問題の難易度や出題傾向、出題方式は基本的に同じなので、対策は同じ(Amazonリンク)で大丈夫です。

合格最低点がⅡ期の方が当然高いですので、基本的にはⅠ期試験での合格を目指しましょう。

私立獣医に合格するための勉強法 → 英語 数学 生物 化学

酪農学園大学の獣医学類に合格する方法 → 基本情報 英語分析 生物分析 化学分析

他の獣医学科分析は → こちら

小問集合が難しい

酪農学園大学の数学は、難易度の判定が難しいのが特徴です。

といっても総合的に判断すると偏差値相当であり、私立獣医の数学としては難易度は高くはありません。

一般的には大問1が簡単で、だんだん難しくなっていく構成になります。

しかし、酪農学園大学は大問1が、計算の小問なのに、工夫された問題が多いからです。

数学の勉強手順として
根本理解(定理の理解と証明)
→パターン演習(一部暗記)

というのが王道ですが、酪農学園大学の大問1はパターン要素が強い計算問題となっています。

数学でありながらある程度暗記力があるほうが有利です。

小問は全範囲から出題

出題としてはⅠAⅡBの全範囲から出題があり、どの範囲も勉強しておく必要があります。

しかし、よく見てみると出題頻度の高い分野と低い分野がわかれており、対策はしやすくなっています。

Ⅰでは、2次関数、集合と論理、恒等式多項式
Aでは、確率と平面図形
Ⅱでは、全般
Bでは、全般

となっています。

特にⅡBの重要性は明らかであり、Aは範囲が絞りやすくなっています。

計算問題ということもあり、ⅠⅡは小問で出題しやすいという事実があるので、

Ⅰ→Aの平面図形→Ⅱ→B→A(確率)

の順番で勉強していくのがやりやすくなっています。

これらの頻出範囲は、他の私立獣医でも頻出の分野なので、酪農学園大学だけの対策で終わりません。

私立獣医をはじめ、他の学部の大学でもよく出題されており、酪農以外の大学を受験する生徒にも無駄の少ない勉強がしやすくなっています。

酪農学園の小問における特徴

酪農学園における計算問題の工夫に関してみていきましょう。

具体例をあげてみると、

確率では、一見大きな数が出てきて計算が大変そうですが、簡略化することで非常に簡単になります。不等式計算などで絶対値を出し、計算を複雑化するのもよく出題されています。

指数対数関数でも、細かい式変形が要求されることで計算ミスや複雑化を狙ってきています。

他の獣医大学での小問は、考え方における工夫によって難しくしてきています。

つまり式を立てるまでが難しいというのが一般的な難易度のあげ方です。

ですが、式はあるけど、計算自体での難易度が高いのが酪農学園です。

具体的な勉強法は、後述します

大問の片方は誘導つきが多い

大問は基本的に2つ。

片方は完全に記述ですが、もう片方は誘導付きの穴埋め形式になっています。

2つか3つの分野での複合問題が多く、ほとんどが数Bと数Ⅱの微積がメインとなっています。

そこに三角関数や対数関数、平面図形などが絡んできます。

大問2の方が記述になりやすい

大問2は完全記述ではありますが、実際の難易度は最も簡単になっています。

微積かBがメインになるので、その範囲の複合問題は特に確認をしておく必要があります。

ただし、大問2では非常に典型的でどの問題集でもみるような複合問題が軸となっており、解答の流れを作りやすくなっています。

個人的には取り組みやすい大問2から解答していくといいかと思います。

大問3は誘導式

誘導付きの大問は、最初に与えられている式が複雑で、見た目が難しく作られています。

見た目の難しさや、見たことがない問題に惑わされる生徒は非常に多いです。

しかし、難しそうで、説明が多いということは、単純にヒントが多いということです。
素直に問題の言うとおりに計算を進めていけばある程度まではたどり着きやすいです。

逆に、過去問や複合問題、問題に多くのことが書いてある問題が、難しくみえてペンが進まないということは、典型問題の復習が足りていない可能性が大きいです。
(国語力が不足している可能性もあります)

微積と数Bの復習をいまいちど徹底しましょう。

私の生徒でもそうですが、大問3は完答しやすく、他の受験生に差をつけるための美味しい問題ということを理解しておきましょう。

対策・勉強法

必要な対策としては、

  • 計算部分での例題が多く、様々なパターンを網羅していること
  • 計算以外の部分では典型問題が多く、難易度が高すぎる問題が少ないこと
  • 大問2,3対策として、複数の分野が混ざった典型問題があること

の3つの要素が必要です。

問題集としては、他の大学同様に、黄チャート(Amazonリンク)やセンターレベルの問題集が基本になります。
(ⅠAは共通テストだと傾向が違うのでセンターが適切)

チャートだけでなく、センターレベルは誘導付きの練習にもなると同時に、典型問題にはセンタータイプの問題が有効です。

問題集の序盤に出てくるような計算問題は、他の大学を目指す生徒よりも念入りに、何度も復習するのが何よりの対策になります。

もちろん、可能であれば本質理解まで行うのがベストです。

さらに大問1対策として、様々な大学入試の小問集合(計算問題)がまとまったものがいいでしょう。

私の生徒には、生徒のレベルに合わせて、様々な大学の入試問題を実際に解くようにさせています。

問題集では出題頻度が低いような、変わった計算も網羅しておくと安心です。

まとめ

  • 計算はパターンをとにかく増やそう
  • 穴埋め問題のために基礎を頑張ろう
  • 計算→典型→複合の順番に勉強しよう

保護者の方へ

形式の変更や出題傾向の違いで困る生徒と困らない生徒がいます。

また、科目ごとが学校ごとの違いで失敗する生徒がいますが、本当に合格できる学力を身につけるのであれば英数理の全てを一人の先生に教わった方が確実にいいです。

共通テストの失敗で今後も入試に細かい変更が行われますが、正しい勉強をしていれば形式変更を有利に利用できます。

一方で、間違った場当たり的な勉強をすれば、ちょっとした変化が不合格につながるでしょう。

獣医師は一生勉強が必要です。

獣医学科(獣医学類)の受験勉強を利用して一生つかえる勉強法を身に着けるチャンスを与えるのは、保護者の方です。

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コメント

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